パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

ポーカーのエキサイティングな世界:パチンコと融合した新たな遊技の可能性

ポーカーはその戦略性とスリルから、世界中で愛されているカードゲームだ。ポーカーの競技人口は1億人ともいわれている。毎年ラスベガスで開かれる世界一のポーカー大会「WSOP」には、世界のトッププレイヤー1万人が集結する。過去には優勝者に17億円の賞金が与えられたこともある。メインイベントに参加するには140万円かかるというからその金額も半端ない。

ポーカーの最大の魅力は、その戦略的要素にある。運試しのゲームとは異なり、プレイヤーは自分の手札の強さや相手の動きを見ながら、その間にベットやフォールドを選択する。

このポーカーの要素をパチンコに取り入れたら、新たなゲーム性が生まれることが期待できる。パチンコというのは便宜上の表現であって、形状は現在のパチンコとは全く違うものであることを予め断っておく。

遊技客は玉を弾くだけでなく、ゲームの進行に深く関わることができる。

例えば、ポーカーパチンコでは、特定の役を揃えることでボーナスを獲得できる仕組みが考えられる。 これにより、遊技客は次の一手を考えながらプレイすることになり、戦略的な判断が求められる。手札の強さや相手の動きを読む力が試されるため、単調になりがちなパチンコに新たな刺激が加わる。

ポーカーのもう一つの魅力は心理戦だ。相手の表情や行動を読み取り、ブラフを使って相手を惑わすことで勝利を目指すこの要素が、パチンコに新たなスリルをもたらす。対戦型の興奮が味わえることになる。

遊技客は自分の手札を隠しつつ、機械の動きを観察し、最適なタイミングで勝負に出ることが求められる。機械を騙す技術や、逆に機械のブラフを見抜く力が試される。

デジタル技術の進化により、ポーカーのリアルな体験をパチンコで再現することも可能になる。ディスプレイやセンサー技術を継続して、実際のカードゲームのような感覚を再現することで、プレイヤーは一層の没入感をさらに、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)を活用すれば、まるでカジノにいるかのような臨場感溢れる体験が可能になる。

ポーカーは、その戦略性とスリルから、経済的なリターンを期待できるゲームでもある。トーナメント形式のパチンコ大会を開催することで、上位入賞者には豪華な勝利や賞金が贈られるシステムを導入すれば、新規客の開拓にもつながる。

ポーカーを応用したパチンコは、戦略性、心理戦、社交性、技術革新、経済的リターンなど多くの魅力を捉えた新たな遊技として、大きな可能性を秘めている。これまでのパチンコとは一線を画す、新たな勝負体験が提供される。遊技客は新たな刺激と興奮を求めて、ポーカーとパチンコの融合を楽しむことができる。

ポーカーを応用した遊技機がパチンコ業界で新たな遊技として認められるためには、技術介入の要素を明確にし、風営法規制を遵守しなければならない。この条件を満たすことができれば、パチンコ業界に新たな風を吹き込むことができる。なによりも、ポーカーは世界中に浸透しているので、インバウンド客も取り込むことができる。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。

開発を丸投げ? 遊技機業界に忍び寄る「技術者不在」の危機!

遊技機業界に、ここ数年で大きな変化が訪れている。 かつてはメーカーの「心臓部」とも言える開発が、いまや協力会社に丸投げされようとする時代になってきた。メーカーは、固定費削減のために開発までも外部に委託する流れが進んでいる。

ある日、メーカーの廊下でこんな噂話が聞こえてきた。

「もううちは全部外注さ…」

開発チームにいた技術者の中には、リストラの波に呑まれる前に、自ら協力会社へ転職した者もいる。こうした流れが加速すればメーカーの「開発魂」が失われることにもなりかねない。

ここで問題になるのが、当面の状況で本当に「優れた遊技機」が生まれるのかという点だ。

かつて、遊技機の開発現場は「命がけ」の修羅場だった。 技術者達は徹夜で調整に追われ、妥協せずに品質を追求した。開発室は、メーカーの命運を握る「最後の砦」として、職人気質の技術者の熱気であふれていた。

協力会社はもちろん優秀な技術を持っているが、メーカー社員が感じていた「責任感」や「情熱」が同じレベルなのか? 協力会社にとっては、クライアントから依頼された範囲内で考えるのが仕事であり、その先の「完成品」に対して深い愛着や誇りを持ちにくい。

さらに、協力会社の悩みでは、メーカー側が悩んでいる「細かいニュアンス」や「ちょっとした工夫」をどう感じ取るかで、フィードバックが改善され反映されない場合もあるのだ。 結果として、少しずつのズレが積み重なり、「なんか、これ違うな」と感じる機械が出来上がることがある。

また、開発を外に任せることで、新しい発想や革新的なアイデアが生まれるという問題もある。メーカーの開発チームでは、常に「どうすれば今までにない遊技機ができるか?」というチャレンジ精神があった。しかし、外注化が進むと、リスクを極力抑えた「安全策」ばかりが優先される結果、目新しさに欠ける機械が市場に出回ることになる。

そしてもう一つ、開発の「丸投げ」が実現した深刻な影響がある。 それは、技術者たちの「仕事に対する責任感」の薄れだ。メーカーの技術者の時は、自分の作ったものが市場に出ていた瞬間を夢見て、「これが失敗したら自分の責任だ」という強い意識があった。

しかし、協力会社へ転職した技術者は、どうしても「ここまでが自分の仕事」と割り切る傾向が強まる。

では、この問題に対する解決策はあるのだろうか? 答えは意外に簡単かもしれない。メーカーと協力会社がより密接に連携し、開発に対する熱意を共有することが求められる。

メーカーがしっかりと「自社製品」に対する情熱を持ち続け、協力会社と一体となって開発を進めていくことが、今の遊技機業界にとって必要なことだ。

最終的に、遊技機の未来は技術だけではなく「人の情熱」にかかっている。 外注化の波が押し寄せる時代でも、その熱意を忘れなければ、また素晴らしい遊技機が誕生する。


人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。

ホールで優秀な人材確保するには時給1882円が最低条件

ハンドルネーム「元パチンコ派遣会社営業マン」氏がホールに対する辛辣な提言だ。かなり長文だが人材派遣会社時代の忸怩たる思いが伝わる。

以下本文

20年前、2005年の大阪府の最低賃金は708円だった。
その時にパチンコ系の派遣会社に就職した私。しかし今はもう離れていて違う仕事をしている。

理由は簡単だ。当時大阪府には1200店舗のパチンコ店が乱立していた。どの駅前にも数店舗がしのぎを削っていて競争も激しかった。当然今の様にパーソナルシステムなど無く全てのお店がドル箱有りのお店で、稼働も高く毎日がとても忙しかった。

ただ、現在2024年11月現在の大阪府内には400店ちょっとにまで業界がシュリンクしてしまっている。そのほとんどがチェーン店で単店〜数店レベルの店舗はほとんど姿を消した。1/3にまで縮小している業界に未来を感じなかったため退職した次第です。

当時はどこのお店からもひっきりなしに「人をまわしてくれ」と問い合わせがあった。シフトに穴が開けば待機させていたスタッフを派遣し、穴を埋めた。それも叶わない時は派遣会社の営業マンがネクタイを外してホールに立ったものだ。

満席の稼働店舗でドル箱ありで1コース欠勤で穴が開く様なことが出ようものなら、店長から鬼の様なクレーム電話で受話器が吹っ飛んだのを思い出す。毎日、早番・遅番の開始時刻前のスタッフからの電話に胃が痛くなる記憶が蘇る。

ただ、この当時募集を打てば応募者が殺到してきた。

当時708円だった最低賃金に対して1200円の時給を打ち出すことで492円の差額が生まれた。居酒屋やレストランが710円で募集している時代に1200円だ。それは、それは応募が殺到したのがわかる。

若い人からすれば1時間あたり約500円の差が出るわけだ。週6働いて200時間働くスタッフでは居酒屋で約12万円、パチンコ屋だと約20万円と8万円ほどの差が生まれた。これは若い人の中では強力な<魅力>となっていた。打てば鳴る。こっちが選んで捨てても余るほど、人がどんどん応募してきた。それに従業員が友達を紹介してくれ、どんどんシフトが潤った。

現在2024年のパチンコ店の時給はいまだに1200円。どうしても人手不足が解消しない企業が泣く泣く1300円だ、1400円だと募集をし始めた感じだ。今の大阪の最低賃金1114円となっている。1114円の最賃に対して1200円。20年前のままだ。居酒屋やカフェ、コールセンターや肉体労働などはどんどん時給が上がり、パチンコ店よりも高いところはざらにある。その中でも頑なに時給を上げない。「人」に価値を感じていない業界はパチンコ業界なのだ。

708円に対して1200円 → 1.69倍=これが最大の魅力だった。
1114円時代に魅力化させるには 1.69倍させると→ 1882円となる。
当然派遣会社への支払いは30%~40%のマージンが必要となるのでその支払時給に対して上乗せしなければならない。

でも、今も1200円なのだ。
最低賃金の1.08倍だ。

20年経った今でもスタッフの時給、派遣会社への支払いが20年前の価格設定のままになっている企業がほとんどなのが実態だ。当時は深夜時給や残業手当、社会保険、有給の支払いは暗黙の了解のもとほとんどされてこなかったために派遣会社の運営もギリギリでやってこれた。

今、そんなことをしてごらんなさいよ、一発で派遣免許取り消されちゃいます。だからどこも皆さんきちんと法令遵守している(はず)一度、利用している派遣会社のスタッフへの給与明細は確認された方が良いかと思います。

私から言わせると20年かけて「魅力」を削ぎ落としてきた業界に見える。

お金・時給が最大の魅力だった。

その魅力をどんどん引き下げスタッフのモチベーションを下げ続け派遣会社に対して冷遇、文句があるならいつでも切るよと言う横柄な取り組みを続けてきた業界だと思う。それを恐れ、言いたいことも言わずに我慢してきた派遣業界。

パチンコ企業も派遣会社も本当にバカなんじゃないかと思ってしまう。

高時給という最大の魅力を失った今、どうやってこの少子高齢化の激化する社会で良い人材を獲得するというのか?お金(時給)じゃ無いなにか胸を張って若者に突き刺さる「魅力」のある企業はあるだろうか?

その昔20年前に「高い時給払ってやってるじゃないか」の上からの気持ちが今も漫然として残されている業界。契約を切られると困るから何も言わない派遣会社たち。適正な価格を支払ってもらえず、自社努力だけで他社と競争を続け、うそに近い様な過激な虚偽求人広告で業界のブランディングを下げ続けた。

だからそれが嫌になり、私は転職したというわけです。

ここからが本題なのですが実際問題として、どうやったら良いアルバイト、良い社員が獲得できるか?

それは簡単です。

他の業界よりも圧倒的な「魅力」を出すことです。
戦っているのは同業のパチンコ店ではなく、他の業界だ。

1、 時給を<魅力化>するならば、最低賃金の1.69倍以上が目安です。
そうすれば他業界と必ず差別化が生まれます。
業務内容よりも時給を求めて応募が来るはずです。
そうなりゃ、よりどりみどりです。いい子だけ採用すればいいんです。
選べます。

2、 人件費をそこまで支払うことができないのであれば
<違う部分で魅力化><違う部分で他社・他業界を圧倒>させる事です

・あなたのお店で働くメリットはなんですか?
・他に負けない魅力はありますか?
・若い人たちにブッ刺さる驚きやワクワクありますか?
・それを全社員でアイデア出し合って創り出そうとしていますか?
・今の時代に合った面白い、楽しい企画生み出せていますか?
・社員さんたちがイキイキと毎日楽しそうに仕事していますか?
・尊敬できる上司として振る舞えていますか?
・店内だけじゃなくバックヤードや休憩室は綺麗に清掃されていますか?
・制服やズボンなどのニオイ対策されていますか?
・誰から見ても清潔感のある身だしなみされていますか?
などなど

時給は他と一緒だけど、メリット無い・魅力も無い=そんなところに応募来ますか?
少なからず風営法管轄で、住民票などの提出も必要で、場合に寄れば親の保証人契約書まで書かせる様なギャンブル場(一般の人から見た印象)に応募しますか?

あなたに娘さんが居たら応募させますか?
だから人が集まって来ないんですよ。いつまでも高い時給払ってやってるんだからと横柄な考え方しているから人が集まらないんです。そろそろ昭和、平成の脳みそを入れ替える時期では無いですか?もう令和ですよ。

面接で「なんでうちで働きたいの?」なんて上から目線で話してませんか?
是非とも一緒にお店を盛り上げてはくれませんか?だろ!って思います。

良い人材が集まればお客様サービスが確実に向上していきます。
店の活性化が図れます。
立地や機械で差別化できますか?
他店と差別化を図るのは「人」「サービス」じゃないんですか?
でもスタッフはお金を生まない。売上に直結しない。
だから出来るだけ人件費の金額を控えたい。
そんなことを考えているから働く人たちは見透かすんです。
自分たちは必要とされていないんだなと。
こんな安い時給で集まってくる理想とかけ離れたスタッフを無理やり採用するから
サービスが劣化し、お客様不満足が生まれているのです。

いくら募集を打っても応募が来ない理由は実は簡単なんです。
ぼちぼち業界全体で令和脳に切り替える必要がありませんか?

<追伸>


グループ内、同エリアの他店などで毎月、従業員同志のコンパがある
YouTubeなどにスタッフが出演出来る、またはその機材を貸し出し発信のお手伝い
歌手を目指しているスタッフに店内マイクを渡し、歌を披露しCD販売できる
イメージキャラクターの有名人と食事会参加や撮影した写真をSNSにアップできる
グループの違うエリアで誕生日には設定6が打てる(規制の問題はさておき)
メーカーの新台発表会などの同席できる=将来の社会人擬似体験

などなど、出来たら楽しそうだなと思うこと書いてみました。
まだまだあるんじゃないでしょうか?
全社員で考えて見ませんか?
そこで働く「メリット」「魅力」。

最後に

派遣会社にももっと優しく愛を持って接するべきです。
都合のよいときだけ<利用>していませんか?
愛を注がないから、その場しのぎの業者扱いするから
派遣会社も本気にならないんですよ
大金を渡せとは言いませんが、適正金額にするべきだと考えます。
請求単価は安すぎます。運営出来ません。
離れた身が余計なお世話かも知れませんが、本当に辛かったです。
一度もパチンコ店の方から「ありがとう」を言われた記憶がないんです。
いい人を連れて行って当たり前、ちょっとダメならそればかり文句を言われ
こんないい加減な派遣会社はもう使わないなど常に脅されてばかり。
本当に感謝されたことが一度もないんです。
一度くらいお店のメンバーを一緒に集めてくれた派遣会社の人にも
感謝の言葉くらいかけてあげてくださいよ。
それがあればもしかしたら私は今も業界に残っていたかもしれません。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。

丸亀製麺で垣間見たパチンコ業界の厳しい現実

先日、昼食に行った都内某所の丸亀製麺で、思わぬ業界の裏事情に触れる機会があった。隣のテーブルに座っていた50代と思われる二人の男性の会話が、自然と耳に入ってきた。

彼らはパチンコ業界の関係者らしく、会話の中心は「機械」や「予算」だった。その内容から、別法人に所属しているようだが、かつては同じ会社に勤めていた旧知の間柄であることが想像できた。会社の機密とも言える内容を気軽に話しているからだ。

一人が「今年の機械代予算は去年の半分、1億3000万円にまで減らされた」とこぼすと、もう片方は「ウチは逆に増えて1億9000万円になった」と返した。

業界の浮き沈みがこの会話だけでも感じられるが、中でも中古に頼って現状が浮き上がっていた。

予算を減額された方は「中古を買う予算も含まれての機械だけど、中古を買う割合がずいぶん増えた。中古なんて大手で稼働や粗利が取れなくなった機械。それを入れてオーナーは売り上げ、稼働、粗利を上げろ、と発破をかけるもんだから、店長たちも腐る。それをなだめるのが大変だよ」とボヤく。

大手で使って稼働が取れなくなった機械が中古として、中小ホールへと回っていく現状の中で、稼働を上げなければいけない店長の役回りは割に合わない。

さらに、S社という特定のメーカーについても触れ、「あそこの営業は本当に強気だ。ウチの規模じゃ全然値引きなんかしてくれない」と嘆く。

「大手でも今は1~2万円しか値引かないんじゃないか? 昔は在庫一掃セールの様にドバっと買っていたので値引き額も3~5万円はあったけど、大手と言えども昔ほど買わなくなったからな」

この会話から見えてくるのは大手と中小の格差だ。

新台をすぐに導入できる大手と、中古に頼る中小ホールと集客力の差は深刻だ。大手は新台を投入することで、若いスロッターを引きつけるが、中小ホールは中古を使いながら、1パチで腰を据える高齢者を相手にするしかない。その違いが、集客力や利益率にも大きく影響する。 その先に見えてくる風景も自ずと違ってくる。

中古機に依存する中小ホールが増えるということは、結果的にメーカーも苦境に立たされることになる。新台を購入できるホールが減れば、メーカーの収益は当然落ち込む。これが業界全体の負の連鎖となっていくのである。

その後、彼らは丸亀製麺のドーナツをデザートに楽しんでいた。一人は「これ、美味い!」と満足そうに、これから向かう店舗への手土産に追加購入し、領収書をしっかりともらっていた。

昼食のわずかな時間であったが、業界の厳しい現実を垣間見ることができた。うどん屋がドーナッツを販売する時代だ。パチンコ業界も何か新しい行動を移さなければならないということだ。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える


※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。

ヘビーユーザー依存と縮小傾向が進むパチンコ業界、5年後の展望は?

10月に発表された「レジャー白書2024」によると、2023年度のパチンコ業界は660万人の参加人口を記録し、前年から110万人減少した。参加人口が、再び減少傾向に転じたことから、業界全体の今後に不安が広がった。その一方で、市場規模は15.7兆円と前年から1.1兆円増加したが、参加者1人当たりの年間費用が2万円近く増加したことが示すように、ヘビーユーザーに依存するビジネス構造が一層強まっていることが浮き彫りになる。このような状況を踏まえ、5年後のパチンコ業界の遊技人口はどのように変化するかを推察した。

パチンコ業界の現状を読むと、参加人口の減少は一過性のものではなく、今後も継続すると考えられる。余暇市場全体が回復し、観光やアウトドアなどのレジャー活動に人々の関心が向いていることも、この傾向を後押ししている。2023年時点でパチンコ参加率が6.8%、参加希望率が5.2%といずれも過去最低レベルを記録し、他の余暇活動が再び注目化する中でパチンコは以前ほど魅力的に映らなくなっている可能性がある。

さらに、「年間平均活動回数が減少している」、「年間平均費用が増加している」ことは、業界が少数のヘビーユーザーに支えられている現状を表している。この依存構造にはリスクが伴う。例えば、ヘビーユーザー層が経済的に負担を感じるようになれば、一気に業界は萎む。ギャンブルに関心が薄い若年層が増える中で、業界が持続的に成長するためには、新たな目標層に向けた戦略が必要となる。

このペースで行くと5年後のパチンコ業界が縮小していることは避けられない。2023年からの減少ペースが続くと想定すれば、2028年にはパチンコ参加人口はゼロ。ま、そんなことはないにせよ約300万人程度に落ち込んでいる。補完するにはインバウンド客開拓に本腰を入れるなり、地域密着型の新たなビジネスモデルを見据える必要がある。

さらに、業界全体がデジタルシフトや遊技機の多様性に取り組むことが重要となる。デジタル化やeスポーツの流行によって、遊びの形が大きく変化している。パチンコ業界も風営法の枠から外れ、オンラインサービスを活用して、ゲーム性を強化するなど新しい遊技体験を提供することが求められる。例えば、VRを活用したリアルな遊技体験など、従来のパチンコにはない新たなアプローチを考案することで、今後の市場を再活性化する可能性が見えてくる。

現在のパチンコ業界は、ヘビーユーザーに依存しながらも縮小傾向が続いており、5年後はさらなる減少が予測される。人口の減少や多様化する余暇市場の中で、業界は新たなユーザー層を取り込むための創意工夫が求められる時代に差し掛かっている。

従来の射幸性を高めるビジネスモデルをいつまでも続けているようでは、何ら解決策にはならない。高射幸性の切り札だったラッキートリガーが、パチンコの稼働貢献につながっていないことが、それを証明している。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。