打った機種は不明だが、記者によれば「業界が推す最新台」とのこと。おそらくラッキートリガー3.0+系の最新機種だろう。
結果は衝撃的だった。3万円の投資が、なんと33万円分の出玉に化けたのだ。
記者は正直に編集長へ報告した。経費を差し引いても30万円のプラス。編集長はしばらく沈黙したあと、「私が使い道を指示したらパワハラになる。君の判断に任せる」と言った。
編集部員は総勢20名。そこで記者は提案した。
「じゃあ、15万円は飲み会代に使って、残りの15万円は競馬に賭けましょう」
軽いノリで始めた競馬だったが、運は続いた。馬券は2連複3点買い。結果、100万円を超える配当がついたのだ。
まだ飲み会も開かれていない段階で、記者は部員1人に2万円ずつ配布。それでも手元には75万円が残った。すると、ボートレース好きの役員が言い出した。
「この勢い、ボートに賭けるしかないだろう」
編集部員たちは半ばお祭り気分で同意。1レース15万円ずつ、計5レースに投じた。すると軍資金は、まさかの235万円に膨れ上がった。
パチンコ、競馬、ボート――ギャンブル三段跳びの快進撃が続いた。3万円の経費が、数週間で80倍近くに増えた。編集部内では「もう取材どころじゃない」と仕事が手につかない。
真打登場は「宝くじ」だった。
「ここまで来たら、ハロウィンジャンボで5億円だ」
誰かの一言で、235万円はすべて宝くじ購入に回された。買い求めたのは、1等の当たりがよく出ると評判の銀座・チャンスセンター。購入した宝くじは厳重に封をされ、部員の実家にある神社の金庫で保管されている。
発表はまだ先。もし当たれば――1等前後賞合わせて5億円。20人で分けても1人2,500万円だ。
誰もが妙な確信を抱いている。「この流れなら、もしかして…」と。
今、その宝くじは静かに神社の金庫の中で眠っている。
もし当たれば伝説となり、外れれば痛快な笑い話になるだけだ。
どちらに転んでも、3万円から始まったこの奇跡の連鎖は、すでに編集部の記憶に刻まれている。ボートレースから動画も回している。パチンコの時から動画を回していないことが悔やまれている。
これで宝くじが当たったところをSNSで発表すれば、大バズリすること間違いなしだ。
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それとも3連複2点買いの誤りでしょうか。
フィクションと書かれていないのでドキュメンタリーなのでしょうが、リテールの描写を正確にしないと信憑性が減衰します。
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