パチンコ日報

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変えてはいけないものを変えてしまったがために…

ホールも顧客の一つになっている弁当屋の話だ。

コンスタントに売れている弁当屋なのに売り上げが下がり、1割減となった。何が原因なのかと常連客にヒアリングしたところ、意外なことが原因だった。それは「違和感」だった。しかも、たったそんなことで売り上げが下がるのかと、訝しがるような内容だった。

ホールには毎日15個の弁当を配達していたが、ホールでもその「違和感」は感じていた。

その違和感を作っていたのは、1年前にパートで新しく入ってきた主婦だった。ここの弁当屋はセロハンテープで弁当箱の蓋を中央両サイドで止めていたのが定位置だった。それを自分の感覚で勝手に変えていたのだ。弁当屋にしてもその辺の些細な変更は気が付かなかったが、常連客にすれば、いつもの位置にセロハンがないことに、多少のイライラはあったようだ。

弁当屋はセロハンテープの位置を元に戻すと共に、分かりやすいように色つきのテープに変更した。

そんなことぐらいで1割も売り上げが減るとは思えず、「盛っている感」もある。弁当は味で勝負だから、味が変われば、売り上げが減ることも考えられる。セロハンテープの位置の違和感でそんなに影響を及ぼすのか? 

この違和感の話について、ホール関係者が、自店であったことを弁当屋に話した。

若い新米店長が着任した時にそれは起こった。店内の雰囲気を活気づけようと、店内のBGMを若者が好みそうなものに変えた。その店は年配の常連客が多い店だったので、忽ち苦情が入った。はっきり苦情を言ってくれればいいが、「音楽が合わないから」と黙って来なくなるサイレントマジョリティーによって稼働が下がる方が怖い。

世の中、「変えてはいけないもの」があるという話だが、弁当屋にはつづきがあった。

サクラ大根の漬物を安物に替えてその分、量を増やした。これは味が変わったことが分かるので苦情が殺到し、元に戻した。茶色の福神漬けを使っていたが、食欲が湧く赤色に替えたら、これまた苦情が来て、元に戻した。

パチンコに話を戻すと、ホール内で変えてはいけないものを変えてしまったがために、稼働を落としていないか、歳末の棚卸として再点検してみることだ。

これはメーカーに言えることだが、新台が登場するたびに液晶演出が派手になり、複雑化したことで、「予想不能」「当たりにくい」と感じるユーザーが増加して、客離れにつながっている。

また、過去の規制変更で最大出玉や連チャンパフォーマンスが抑制された「出玉感」が、結果的に稼働低下に大きく影響している。

パチンコに求められる根幹は「出玉感」「ゲーム性のシンプルさ」「時間効率」である。これらを変えすぎたことでファンが離れ、稼働が下がる原因になっているとも言える。



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