チート行為とは、ゲームのプログラムを不正に改ざんして、制作側が意図していないような動作をさせる行為を指す。
近年問題となっているのが、こうしたチート行為の若年化だ。ゲーム機やスマートフォンの発展・普及により、オンラインゲームやネット動画に触れるタイミングが急速に低年齢化。小中学生でも簡単にチートに関する情報を得られるようになり、10代が業務妨害などの罪に問われるケースも相次いでいる。
ハッカーの中には、自己顕示欲が強く、自分の技術力を証明したいという欲求が強い人も少なくない。このため、不正行為を「腕試し」として行っている。システムの脆弱性を見つけることや、他者よりも優位に立っていることに優越感を覚える。
チート行為はパチンコ業界では歴史が古い。プログラマーの中には、腕試し意外にプライベートで稼ぎたいという欲望が攻略法を生み出した。攻略誌が百花繚乱した90年代がまさにその全盛期だった。
さすがにメーカーもその辺の社内体制を厳しくしてきたため、攻略法もなくなり、攻略誌も衰退の一途を辿った。
前述したように世間ではチート行為の若年化が問題になっているようだが、パチンコ業界も例外ではない。いつの時代にも腕試ししたくなるプログラマーは存在するもので、彼は上場メーカーに就職した。
パチンコ機に搭載されている8ビットのマイクロプロセッサーZ80は、CPUとしては原始時代の遺産とも言えるほど古い。これに加えて、パチンコだけに認められている確変は、プログラマーから言わせると“欠陥” のために、パチンコに照準を絞った。
入社後、真面目に勤務する一方で、その計画を着々と進める。
結果的に社内検査を掻い潜り、パチンコ2機種に攻略プログラムを仕込むことに成功する。
休日は仕込んだ機種を打つために全国行脚した。2機種とも1年ほどは市場に留まったというからそこそこの人気機種であることが分かる。2年間で稼いだ金額は9000万円。攻略法は一切他言することなく、その後会社を退職している。
このことからも分かるように、若年層に対する倫理教育も最低限必要だ。技術を持つプログラマーたちのその技術を不正に使用しないように、正しい倫理観を持てるよう求められる。
法的な罰則や内部告発の制度を強化することが重要だが、その網の目を掻い潜るのが快感なんだろう…。
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