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肩もみ遊技椅子再び

大当たり信号と連動させて、光らせたり、振動するイスが登場したと思ったら、今度は着脱式で肩をマッサージするイスが登場するようだ。

着脱式ということだから肩をマッサージする部分だけを既存のイスに取り付けるというイメージだ。

ほとんどの業界人は忘れていると思うが、20年以上前、肩を指圧してくれるイスが実際に販売された過去がある。

必要は発明の母だった。

開発した社長は発売前のスロットのデータ取りの仕事をしていた。メーカー発表のデータではホールの導入につながらないため、実際3交替で24時間スロットを打ち続けていた。当然目押しが必要になるので、打ち続けていると思いのほか肩が凝った。

スロッターに肩もみサービスをすれば店の差別化になると、閃くわけだが、社長はさらに一歩進んで機械化することを考えてしまったのだ。

開発まで試行錯誤の連続で、肩もみに1年、指圧に2年。トータル3年開発だけでもかかった。耐久性との戦いで、何度も何度も壊しては作り直した。開発費だけでも相当つぎ込んだ。

遊技椅子の背もたれの背後に指圧機を内蔵し、コイン6枚(120円分)を投入すると2分間指圧機が出てきて、凝った肩を指圧してくれる。

1脚15万8000円。これに工事代1万8000円が加わった。

1日2分の使用で、5年でペイできる計算だった。1日2分以上使ってもらえば、それはホールの利益になる…。

利益を生むマッサージ機能付き遊技椅子は儚く散った。

で、20年ぶりとなる肩もみイスは、マッサージチェアの専業メーカーとの共同開発なので、製品的な問題はないものと思われる。

商品ラインナップの中には、医療機器認証のつかみもみマッサージャーがある。これはハンディータイプで、首から肩を専用にもみほぐしてくれる。こうしたノウハウを遊技椅子に投入する。

これを遊技椅子メーカーが発売するのかと思いきや、遊技機メーカーだというのだから驚かされる。

遊技用肩もみイスの発想は、「一度座ったら離れたくない」がコンセプトとなっている。「異次元の椅子で業界の未来を切り開く」とは言い過ぎか。

遊技メーカーがナゼ、イスなのかというと、テッパン版権を持っているメーカーなら、マッサージイスとの新たな抱き合わせも考えられなくもない。

遊技機メーカーと言えども機械1本ではなく、付帯設備の販売で売り上げを上げなければならない時代が来たということだろう。メーカーも生き残り時代になってきた。


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コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. またホールに負担をかけるだけのやつね。
    足を引っ張ることしか出来ない遊技機メーカー。
    こいつらがこんな感じな限り業種に光は見えてこないな。
    通行人  »このコメントに返信
  2. ピンバック: 通行人

  3. 無いよりあった方がいいかもれないけど無くても別にいい。設定入らないしマッサージ屋行った方が安くつく方が問題ですよね。。
    パチユーザー  »このコメントに返信
  4. ピンバック: パチユーザー

  5. この記事のマッサージ機能付き遊技椅子の様に数百台の設備を購入するときは、初期投資額と同じかそれ以上に、故障頻度というものが本当に大切です。
    故障頻度が激しく、修理対応が悪く、新品も入手出来ない。後継機種とは互換性がない。
    本当に大変です。
    憂う者  »このコメントに返信
  6. ピンバック: 憂う者

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