兄は高校時代から不良の道を突っ走り暴走族にも入っていた。就職先は地元のホールを選択した。
弟は兄を反面教師とした。軍事マニアだった。その流れから高校を卒業して進んだ道は自衛隊だった。訓練は厳しいが、様々な資格がただで取れることも魅力だった。
厳しい環境を選んだ弟に対して、兄はコトあるごとに「パチンコ屋の仕事は楽で給料もまあまあ。お前もこっちに来い」と誘っていた。
いま、この2人の人生に変化が訪れた。
兄が就職したホールは中小だったこともあり、去年暮れにオーナーが店を畳み、無職になった。店長にはなれず、主任止まりだった。
「オレも自衛隊に行ってればよかった」と愚痴るようになった。
弟は自分が50~60歳になる中高年の時を考えて自衛隊を選択した。理由は子供の教育費に一番おカネがかかる年齢に差し掛かった時に、「倒産」はないから、安心して働くことができる。まさに倒産問題でも兄が反面教師となっている。
ちなみに、弟には小さな子供がいるが、すでに自衛隊へ入れることを決めている。お父さんの仕事がカッコイイと思えば自衛官の道を選択するだろう。
自衛隊は民間企業以上に人手不足が続いているが、最近、ホール出身者が自衛隊に転職してきた。転職理由はパチンコ業界の将来性だった。勤めていたホール企業は、最近は出店計画も止まったままだった。
自衛官と同じような仕事と言えば警察官だが、殉職する数は圧倒的に警察官の方が多い。その際、全国の警察官から1人当たり500円が給料から天引きされ、それが殉職者の下に届く。その額は1億円になる、というが、自衛隊にはそのような制度はないそうだ。
自衛官不足を解消しようと思えば、給料を上げるしかない。
実際、「防衛省の職員の給与等に関する法律の一部を改正する法律」により、自衛官の俸給月額およびボーナスの引き上げ等が行われ、ことし4月1日から施行されている。高校新卒では18万4300円から 19万8800円、と1万4500円もアップした。
ホールからの転職組はその辺も考えて自衛隊を選んだ。悪さをしない限りクビになることもない。大企業に入って安心もできない時代。最近もシャープの様に大企業ほど、業績が悪くなれば大胆なリストラを敢行する。
国を守る、国民を守る意識が強い人には自衛隊はいい職場だろう。
元自衛官からパチンコ業界へ転職した知り合いは、戦車の操縦免許を持っているが、使い道がない。

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。
ピンバック: 定年リーマン
博打のほうもパチなんかより公営競技とくにJRAなら安泰かと。
カジノは民営だがルールガチガチで税金や入場料収入もあるためこれも左翼の思惑から外れそう。
話は戻るが自衛隊が廃業になる時は警察一本化になるか国が滅びる時。その点では安定してそう。
広報みたいな感じか知らんが元自衛隊現予備自衛官の芸人やす子が売れていることからも自衛隊求人はさほど心配しなくていいかも。
ピンバック: カジノ即時解禁希望