パチンコ日報

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アイデア出しで終わっている業界の取り組み

今年3月に開催された全国青年部交流会も第13回を数える。今回のテーマは「若年層ファンの特性と獲得」をテーマにパネルディスカッションを行っている。その後のグループディスカッションでは「若年層プレイヤーを増やすためには」をテーマに討論して、若年層獲得に向けた提案が行われた模様だ。

今から10年前に大阪で開かれた交流会を取材したことがあるが、青年部会発信で業界が変った、という記憶がない。

青年部はパチンコ業界の将来について一番危機感を持っているはずなのだが、青年部交流会は、一つの年中行事として持ち回りでやっているだけに、開催県は交流会の責任を果たしたことで満足しているように思える。その後の懇親会の方を楽しみにしている人も少なくないように感じられる。

青年部交流会をホール組合のシャンシャン総会に終わらせてはいけない。

パチンコ業界の喫緊の課題は今回のテーマにもあるように、若年層プレイヤーを増やすことだ。これは業界全体の共通認識のはず。

日工組は大正大学表現学部の中島准教授のゼミとタッグを組んで、パチンコ業界の未来創造活動を行っている。プロジェクトの集大成として、ゼミの女子大学生10人が集客向上プロモーションの研究結果を発表している。女子大生の大半はパチンコ未経験者だが、その視点からパチンコ業界が取り組むべき課題として、インバウンド客の取り込みを提案している。

何が言いたいかというと、業界人がそれぞれの立場で危機感をもっており、業界が復活するためにどういうことをすればいいか、アイデアを出しただけで止まっていることだ。アイデアを出して満足しているのか?と思われても仕方ない。

アイデアとはやりたいことを叶える実験であり、お悩み事を解決する実験である。つまり、アイデアは解決して初めて真骨頂を発揮するわけだ。

アイデアとは既にあるものを何かと何かに組み合わせる新しい発見でもある。試していけそうなものを実行計画するのが企画でもある。

パチンコ業界ではどうやったらユーザーが増えるか、そのアイデアは出されて来ている。せっかくのアイデアを取りまとめて実行することが何よりも大切なはずなのに、その音頭取りと実行部隊が業界には不在なところが問題だ。

ただ、アイデアの9割以上は使えないものだが、例えば、おカネを払ってでも欲しいものを個人的な主観から始めることで新しいヒントも生まれる。

新規顧客を獲得するアイデアの中から夢物語ではない、本当に実現可能なものを選び出し、それが持続して可能か挑戦していくしかない。


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コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. パチンコ業界で言うところの
    「業界復活のために欲しいアイデア」
    ってのは中身はそのままでって前提条件のもとだと思うから言い方変えれば
    「初心者をどうやって騙して漬けるか」
    だよね
    実際に書いてみると字面的にかなりえぐかったわ

    “どうやったらユーザーが増えるか”
    とかさ、書いていておかしいと思わないのかね
    私からすりゃ逆に
    「なにをどうやったらここまで急速にユーザーが減るのか(笑)」
    なんだけどね
    答えは簡単じゃん
    そもそもギャンブルなのわかって書いてるのかなぁ
    ミニだとしてもギャンブルなんだよねパチンコって
    そういう意味では賭博業で客寄せのためのアイデアってNGだと思うけど
    パチンコはギリギリお目こぼしで営業させてもらってるけどやり過ぎたら不味いでしょ
    まぁ記事で言ってるのはそういう客寄せだけのアイデアじゃないだろうけど
    自己責任の下でやるものなのに勧めるような施策はダメだよ
    来たけりゃ来ればいい
    やりたけりゃやればいい
    だから負けるのも自己責任
    来てくれなんて言ってないんだから
    が、パチ屋のスタンスでしょう?
    それを、来てくださいやってみてくださいじゃ伝家の宝刀が抜けないよ
    特にインバウンド客
    パチのパの字くらいしか知らないような人に勧めて来てもらうなら尚更

    勝てない賭博に価値は無いと思うよ
    やっぱバランスって大事だわ、って思うもんこの業界見たら
    ほぼ相手に勝てないスポーツって面白いか?って話
    見てる方もやってる方も面白くないよね絶対に
    挑戦する!ってより先に諦めが強くなるカラクリ
    だからこの先の見えない業界に中小ホール企業の考えも「諦め」寄りになっていくんだから

    中身も変えず後先も考えずに客に来てもらいたいならインバウンドしかないかもね
    まぁ中身改善しないと付け焼刃だし国内だけじゃなく海外の人からもパチンコを叩かれるようになる可能性あるけど
    負けてもたいして痛くないであろうインバウンド客に来てもらえるといいね
    fdmsちゅ  »このコメントに返信
  2. ピンバック: fdmsちゅ

    • >勝てない賭博に価値は無いと思うよ
      やっぱバランスって大事だわ、って思うもんこの業界見たら
      ほぼ相手に勝てないスポーツって面白いか?って話
      見てる方もやってる方も面白くないよね絶対に
      挑戦する!ってより先に諦めが強くなるカラクリ
      だからこの先の見えない業界に中小ホール企業の考えも「諦め」寄りになっていくんだから

      パチンコパチスロは100%を超える出玉率を認めているのに、それが出来ないから客が減った。
      その1台の生涯稼動に対して、客が根本的に勝てないから。だから、勝てない賭博になり客が減った。
      名もなき遊技  »このコメントに返信
    • ピンバック: 名もなき遊技

  3. お金の増減だけでは、やがてお客は不満を覚える事は明らかです。
    なぜなら商売ですから。

    ですからパチンコを楽しむという体験、感動をお客に売るという方向転換する時期にきているのです。
    憂う者  »このコメントに返信
  4. ピンバック: 憂う者

    • >お金の増減だけでは、やがてお客は不満を覚える事は明らかです。

      客なんて、それしか価値がないし。金が減る一方だから客が減った。
      その1台の生涯稼動に対して客が根本的に勝てないから客が減った。
      くだらん  »このコメントに返信
    • ピンバック: くだらん

  5. 大正大学と日工組の産学連携に参画したのは主に静岡・伊豆半島エリアに店舗を構えるアシベ商事とのこと。

    女子大生らによるアシベ店舗視察をふまえた集客向上プロモーション施策は日工組のプレスリリースに詳しく記されているが、実現可能性はさておきいずれも聡明さが光る施策内容だと感じた。

    たとえば外国人観光客取り込み施策を発表したA班は、伊東市の若年層(20歳~35歳)が市の人口に対して9%しか存在しない点にまず着目していたりする。汚れなき眼とファクトベースな論調を発表の場で浴びたおじさんたちはたいそうたじろいだのでは?と想像する。

    考えてみると、口を開けばナゾのウンチクを繰り返す自称コンサル・業界人は今日も店舗のムダな出費を生み出すことに成功するかも知れないが、アッパレな集客を生み出すことはマレなんだろう。なぜって、それなりに名の通ったマイホは今日も客が昨日より減っているから。

    さほど考えくとも、自称コンサルが処方した効果不明なサプリメントを服用するより、至極聡明な女子学生らをアンバサダーとして迎い入れ重用した方が10の7089乗ましだと思う。

    ちなみに自分は伊東の温泉が大好きでたまに足を運ぶのだが、その際伊東駅前にあるアシベホールを覗くとお客さんが密集しているは決まって1ぱち兼海コーナー。打っているのは地元民と思わしき高齢者層。いつだって楽しそう。

    学生らが示した若年層の人口比率の低さという事実は本当にやっかいな問題で、アシベ商事が抱く危機感、閉塞感は相当なもんだろう。多くの地方・中小ホールも以下同文で、もっと言うとあらゆる業界が直面している課題。

    ところで、「若年層の取り込みに苦悶する他の業界をすぐさま挙げることができるのか問題」という難問がある。要は、誰もが他人のことなんざ気にかける余裕はないし、さらには多数の一般人にとってのパチンコ業界の若年層低下、遊技者数漸減問題なんざ全く問題でも何でもないんでざます。業界の問題は業界内だけでは一向に解決できないってことは皆んな薄々勘付いていると思うんだが、あらし、君はどう思う?

    「やめたい!おれだってやめたいさ………、
     で、でも、こんなすごいゲームを前にして……、
     ゲームセンターあらしが、ひっこめるかってんだあっ!
     やるっ!おれはゲームをやるぜえっ!! 」

    もはや誰もピンとこないあらしをなぜ切り取ったんだ…と早くも後悔しているが、こんな今で言うれんじろうな若者が店内に増えるとええね。増えすぎるとうるさいけど。
    三味唐辛子  »このコメントに返信
  6. ピンバック: 三味唐辛子

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