
ダイソーの全世界の店舗数は5350店。国内が4360店舗で海外は990店舗に及ぶ。アメリカには現在100店舗ほどあるが、中長期計画で2030年までに1000店舗に拡大する計画がある。
創業者の矢野博文氏は「ダイソーはいつか潰れる」が口癖のネガティブ思考だった。草創期、バッタ商品をトラックに積んで移動販売していたが、計算が面倒くさいから100均にした、というのは有名な話だ。
100円ショップをスタートさせた当初は商品開発も大変だったが、今は「数は力なり」を体現している。業者の方から商品の売り込みがあり、要望を出すだけで開発は業者の役目となっている。
ダイソーの社員は日本人の生活を楽に変えた、という自負がある。
ダイソー関係者の中に、パチンコ好きがいて、日本中のパチンコ店にダイソーの商品を流したい、と考えている。
100均がブームになった2000年代初頭、実際、ミニダイソー張りに100均の景品コーナーを展開したホールも出現した。景品で利益を出したいと真剣に考えていた。その結果がどうなったかは言うまでもない。
パチンコの景品市場をダイソー関係者がどのように把握しているのかは、分からない。パチンコ好きならほとんどが特殊景品と交換されて終わりだということは知っているだろうから、100均商品で市場開拓するということは端玉景品となる。
端玉景品なら市場はある程度見込めることになる。
ダイソーの商品はすべてが端玉景品の対象になる。パチンコ客は高齢者が多いわけだから、この年代にウケそうな健康関連用品を取り揃えることから始めることとなる。
パチンコ店が新たな市場と見込めるようになると、業者の方からパチンコ店専用の商品企画も持ち込まれてくる可能性が出てくる。一時期耳栓が流行ったように。
ダイソーが本気になってパチンコ業界に攻め込んで来たら景品需要にも変化が起きるかもしれない。

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。