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釘学校の真実 下

「口だけではないことが分かってもらえると、信頼関係が生まれ、それからは大の仲良しになりました。ウチのゲージ表も率先して使っていただけるようになりました」(講師)

「信用」「信頼」という言葉がある。信用が信じて用いることなら、信頼は信じて頼られる、ということになる。講師の場合は後者の「信頼」だった。

責任者はあらゆる場面で判断を求められる。しかし、時には自分の判断に迷いが生じ、自信が持てないことにもぶち当たる。そんな時、講師のケータイが鳴る。

相談者から状況を聞くと、向かうべき道筋を的確にアドバイスする。そのバックボーンとなっているのが、現場実践で鍛え上げられた経験則に裏打ちされた実績の数々。加えて、細かい数字にも滅法強かった。

粗利25%で1万8000稼働だった海を3万稼働に引き上げたと思えば、216台で3万5000稼働だった海を4万3000稼働に伸ばし、月間1100万円の粗利ロスを挽回したこともある。

低稼働であろうが高稼働であろうが講師の手にかかれば必ず稼働は上がった。

低稼働ではインパクトのある開け方、高稼働では稼働漏れをなくす。そのために講師が心掛けるのはお客さんからの信頼のない台をなくすことだ。例えば、100人のお客さん100人全員満足するような台作りを実践していく。その手法は、例えは悪いが重箱の隅をつっつくような感じで微調整していく。

現場実践で教えられたことがルーティーンワークとなり、毎日やることが当たり前になればしめたものだ。ところが、人は得てして楽な方法を選ぶ。心が折れると面倒くさいことはやりたがらなくなる。

「釘調整は細かい毎日の作業なので面倒くさがり屋さんより、コツコツと努力を続けられる人が向いています。40万円の機械は簡単に買えるのに、そのおカネを人材育成に使うホールさんが少ない。機械以上の利益を生むには人の教育にかかっています。それが引いては機械以上の利益を会社にもたらします」

釘幅の5/100ミリを管理することで利益をコントロールする理論を確立していた釘学校という専門教育機関がなくなってしまった。

メーカーはホール現場の負担を軽減するために釘の本数も極力減らしている。それならいっそのこと瑞穂製作所が発売したパチコンを復活させた方が、釘調整も不要で、お客もスタートが回らないという不満も解消される。


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コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. 申し訳ないですが盛ってるように感じます
    釘調整は大事だと思いますし疎かにしてはいけない部分だとも思いますが…

    客から信頼されない台をなくす、難しそうですね
    取らなければいけない利益を取ったうえで信頼されている台はスロットのジャグラーシリーズくらいですかね
    パチンコは皆無です信頼されている台は無いように思います
    1円パチンコの甘海シリーズですら良くないですよね
    しょうゆ  »このコメントに返信
  2. ピンバック: しょうゆ

  3. 海3R、M27,M56の全盛期は玉粗6~7銭で営業すればアウト3万切るような事は無かったのでは。
    あの頃は最大手は全体アウトまで公開していた。オーナーもアウトにこだわったがいつの間にか粗利オンリーになった。
    猫オヤジ  »このコメントに返信
  4. ピンバック: 猫オヤジ

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