ホール側はお客の身体的事情を考慮して黙認していた。パチンコのハンドルは右手仕様になっているため、左手では打ちづらいことこの上ないからだ。
その様子を見ていた一般客が店長に注意するのではなく、固定ハンドルの現行犯として直接110番した。通報したお客は自分らが固定ハンドルすると注意するのに、その右腕のないお客を特別扱いすることが気に入らなかった。店長にお仕置きする意味合いでも通報した。
110番があれば、警察としても動かないわけにはいかない。所轄から生活安全課の担当がやってきた。
店長立会いの下に固定ハンドルのお客に対して警察の指導が入った。
お客は身体障碍者ということもあってか「どこの店でも注意されたことはない! 左手では打ちづらい! それなら足でハンドルを握れというのか!」と警察に食って掛かった。
この「足」という逆襲に警察も返答に困った。ハンドルは手で握るという指導に来たのに、調べて連絡することになった。
要は体を使ってもらいたいという曖昧な答えだった。
店長はこの時に痛感したのが「新世紀エヴァンゲリオン~未来への咆哮~」から搭載されたスマートハンドルを全メーカーが使えるようにすることだ。
筐体の中央部に位置するスマートハンドルは左右どちらの手でも打てる、というメリットがある。
人間工学的にも従来のハンドルの様に右に捻る動作がないので、長時間プレイしても腕が疲れることがない。
スマートハンドルを体験したユーザーのアンケートでも「とてもいい」が48%、「どちらかといえばいい」が33%で、8割以上が好意的に受け止めている。
特許の壁があるとか、他社のものは使いたくないメーカーの意地がスマートハンドルの促進を阻害する。
今回のケースでは右腕がなかったが、両手がないお客がいたホールもあることが分かった。その際は従業員が10円玉で固定して、ハンドルを調整して打ってもらっていた。1回で3000円分の玉を買い、なくなれば従業員を呼んでまた3000円分追加していた、という。
両手のないお客に対して、警察はどういう指導をするのだろうか? 体を使うのが警察の答えなので、足で打つことになる。
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