パチンコ日報

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M&A、今はカキの実が落ちるのを待つ時

同窓会名簿は、高校を卒業した後の進路~就職先から、転職先なども把握している。同窓会の会報を送るたびに、最新の情報へアップデートしているからだ。

東京のとある高校の同窓会名簿にはホール企業に現在勤めている人が複数いることが分かっている。大手ホール名を正々堂々と書いているからだ。

進路指導の先生によると、ホール企業を就職先として選んだ理由は給料の高さを挙げていた。ところが最近はその座をタクシー業界に奪われようとしている。

アルバイトの時給をみてもかつてのように、パチンコホールの優位性はなくなっている。

他の業種よりも高い時給が払えたのは、儲かっているのに人が集まらないからだ。

高い時給や給料が払えなくなると、優秀な人材も集まらなくなる。

進路指導の先生だから企業の栄枯盛衰もよく把握しているのだが、高い給料が払えなくなるとその業界は10年後には衰退していく、という。指摘されなくても衰退は随分前から進んでいるが。

伝統工芸の世界がそれに当たる。職人の給料は思った以上に安く、木工職人で年収は313万円、ガラス職人でも467万円程度。よほど好きでないと給料だけでは成り手も少なくなり、市場も縮小していく。

で、就職先を大手ホールと書いている人は、今は本社勤務の管理職。

内緒といいながらも内緒話は漏れ伝わってくるものだ。その業界大手ですら客数が大幅に減ってはいるものの、財務体質がしっかりしているので安泰だという。

しかし、安泰と言っても閉店予備軍を何店舗も抱えていることも事実。昔ならライバル店が出店して来ると物量作戦で相手の息を止めていたが、それも過去の話。パワーゲームの時代ではないので、今は自社のために体力を温存している時期で、こんな表現をする。

「今は焦らず、カキの実が落ちるのを待つ」

機が熟せば戦わずして勝てると踏んでいる。それがM&Aの時期で店舗数も一気に拡大する。

そう、イオングループが数々の資本業務提携や株式の買収、吸収合併、完全子会社化などで拡大路線を続けたように。イオングループのM&A実績は1991年から60回を超えている。

自前で店舗を増やすよりも、M&A戦略で拡大する方が手っ取り早い。今はその時をじっと待っている。



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コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. 要は、客に抜くだけ抜いて、利益だけは売上ダウンする前の利益を確保。極端な話、100万の売上で20万の利益があったとしたら、売り上げが50万にダウンしても、利益は20万を確保しようとしている。寧ろ、それ以上の利益を確保しようとしているぐらいだ。普通、売り上げが減っていれば利益は減るものだが、最初に利益ありきだからな。
    つまらん  »このコメントに返信
  2. ピンバック: つまらん

  3. そもそも落ちる実はなっているのかな?
    遊技人口はこれからどんどんと減る。
    老人がリタイアするのに新規のユーザーは増えてないから。
    確実に減る。予想ではなく決定。
    カキの実、落ちる時がくるといいね。
    中野バーガー  »このコメントに返信
  4. ピンバック: 中野バーガー

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