
この話は一旦置いといて、次に進もう。
ギャンブル好きのAさんは、4月9日の桜花賞で180万円も勝った。懐が温かくなっている勢いで、ギャンブル好きの友達と新宿の裏カジノへ足を運んでしまった。
友達は何度か来ている裏カジノだが、Aさんは初めてだった。テーブルゲームでバカラに興じるも20万円も負けてしまった。帰ろうとしたときに一発逆転的な見たこともない博打があった。
何とパチンコ玉を掬ってピッタリ当てたら100万円という単純な賭けだった。
当てる玉数は、1000発、2000発、3000発の3タイプ。参加するには1万円で、ピッタリ当てれば100万円になる。
Aさんは1万円で100万円ならバカラの負けも取り戻せると考えた。
やり方はルーレットを使って何発かを決める。3000発だけ、オプションで1万円出せば、その量を見ることができる。それでだいたいの検討をつけるわけだ。
Aさんはパチンコ好きなので見れば玉数の検討はつくので、1万円のオプションはパスした。
ルーレットを回すと2000発だった。大きなひしゃくで玉を掬い、それをジェットカウンターに流す。業界人ならジェットカウンターに細工して、絶対にピッタリにならないようにしているのではないか、と勘繰るところだ。
そんな心配を吹き飛ばすかのように、Aさんはジャスト2000発! 100万円ゲットしてしまった。
Aさんはやはり自分には博才があると思ったのも束の間、責任者と思われる人がAさんの耳元でこう囁いた。
「お恥ずかしい話、今日は出すぎちゃって現金が今ないんです。申し訳ないが明日取りに来てもらえますか」
翌日、友達と出直したが、店の対応は「どなた? 昨日の責任者から何も引き継いでいないな」の一言。堅気のAさんたちがそれ以上強く出ることはなかった。
違法賭博なので警察に被害届を出すこともできない。
牛肉ぴったんこチャレンジは、当たれば持ち帰られるが、パチンコ玉ぴったんこチャレンジは、当たっても最初から払う気がないことが分かった。それだから計数機に細工する必要もなかった、というオチだ。
払ってもらえない可能性が高い、裏カジノへ行く人の神経が分からない。

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