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店長ポストが空かないので脱サラで弁当販売へ

新卒で中堅ホール企業に就職したAさんの社歴は10年余り。役職は主任だったが、30歳を過ぎて一つの決断をした。理由はいつまで経っても店長のポストが空かないためだった。次は店長と言われて3年が過ぎた。

新規出店する予定もなく、閉店だけならまだしも、旗艦店の売却話まで水面下で進んでいるような話を小耳に挟んでしまったために退職を決意。コロナ禍で始めたのがキッチンカーだった。

料理好きだったこともあり、仲間に誘われる形でこの道を選択した。

元宅配寿司のセントラルキッチンだった場所を5人で共同使用している。

Aさんは洋食メニューの500円弁当をオフィス街や公園などに出没して軽トラで移動販売している。日替わり弁当と定番弁当で1日最低でも40個。多い時は65個が完売する。1日の粗利は1万5000円ほどで、1カ月の手取りは37~8万円といったところだ。

食材はほぼ冷食。最新の冷凍技術により、冷食の美味しさには定評があるので、一番肝心なことは美味しく見えるように、詰め込んで盛り付けることで差をつけている。容器もプラスチックではなく紙を使って、500円では「安い」と思わせるテクニックを駆使している。

Aさんをキッチンカーに引き込んだ仲間は、もっと凄いことをやっている。

250円弁当だ。おかず2品と漬物、ごはんで、原価は100円に抑えている。150円の利益だが、安いとなれば1日100個は売れる。数で勝負だ。

さらに、ヒット商品となっているのが、野菜炒め丼250円だ。

これは農家から商品にならない規格外の廃棄するような野菜をただ同然の値段で買い付けているところがポイント。これをキッチンカーの中で、その場で作るところがミソ。業務用の焼肉のたれで炒めるだけなのだが、これが美味しいと評判だ。

粗利は175円と弁当よりもいい。

廃棄野菜ということは鉄腕DASHの0円食堂を地で行くようなものだ。

これ以上のオチはない。店長ポストが空かないために、キッチンカーで弁当販売に転身したというたわいのない話だった。


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コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. 先のない業界より、よほどやりがいがあるだろう。
    やりがいはある  »このコメントに返信
  2. ピンバック: やりがいはある

  3. メニュー開発は当然の事、良さげな出店場所を
    探したり、天候に一喜一憂したりetc。
    収入は自分次第なので、やり甲斐も有ると思い
    ますが気の休まる暇が無さそうな大変な仕事だと
    思いますね。
    頑張り過ぎて身体等を壊さない様に心より
    祈っております。
    休日に妻に付き合ってショッピングモールなんか
    に行った時に焼き鳥のキッチンカーが出ていたら
    まず買いますよw
    行儀悪いけどスーパーで購入したビールでの焼き鳥
    ささやかながら本当に幸せ気分になれますよw
    見守る者  »このコメントに返信
  4. ピンバック: 見守る者

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