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男性社員の育休申請をホール(企業)は拒否できない

2022年は男性が育休を取りやすくするために、育児・介護休業法の改正が4月と10月に段階的に施行された。

まず、4月1日の改正では企業側には育休を取得しやすいような環境の整備や、育休取得率の公表が義務付けられた。次に10月1日からは男性が取得可能な「出生時育児休業(産後パパ育休)」制度が新設された。その結果、赤ちゃんが生まれてから8週間の間に合計4週間分(2回まで分割可能)の育休が取れるようになった。

厚労省の調べでは、2020年度の男性の育児休業取得率は7.48%と低い取得率だった。この状況に対して男性育休の取得推進の検討が進み、2021年6月3日、「改正育児・介護休業法」が賛成多数で可決・成立、2022年度からの施行となった。

こうした状況を踏まえて本題に進もう。

2店舗しかないホールで主任のAさんは、11月に第一子が生まれた。ところが奥さんが産後鬱になり、育児が難しい状況になった。奥さんのお母さんは既に亡くなられ、育児を手伝ってもらえる状況ではなかった。

そこでAさんは会社に育休を申し出た。オーナーからの返事は「帰って来た時主任の居場所はないからな」と信じられないような言葉だった。そうなることを予見していたAさんはこの時の会話を録音していた。パワハラにも該当する事案だ。

なかなか、育休の許可が下りず、ピンチヒッターとしてAさんのお姉さんが育児を手伝っている。

Aさんは会社を辞める覚悟で会社を訴えてきた。育休を取得しやすいような環境の整備が義務付けられているのに、まさに、改正育児・介護休業法にホールは違反している。そもそも会社側に拒否権はないようだ。

中小ホールオーナーがそんな法律を知る由もない。大手ホールなら人員もたくさんいるので、Aさんの代わりをしてくれる主任はいるが、2店舗しかない零細ホールでは、ホール現場のキーマンとなる主任もいないのかも知れない。だから、あのような返答になったものと思われる。それなら、本社から応援を出すなどの対応を取れば済む話だがそういう人材もいないということか?

いくら法律で男性が育休を取得しやすくなったといえども、大企業はともかく、人手不足の中小企業ではなかなか取りにくいのではないかと思われる。義務化については特に、運輸、建設、介護・看護業など人手不足が続く業界からの反対意見が多かった模様だ。



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コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. 日本の民間企業99.9パー(人的・金銭的に余裕の無い中小零細企業の割合)が実行出来ない事を法整備する事の意味の無さ、議員先生達は一般国民の現状を一切見ていないのがよく分かりますね
    日報読者  »このコメントに返信
  2. ピンバック: 日報読者

    • 仰る通り。
      「実行出来ない事を法整備する事の意味の無さ。」本当にその通りです。

      補助課金も国からでますが、結局育休の社員に丸渡しになってしまいます。
      補助金を現在の給与の7割から20割にでも増やすべきです。
      それなら、7割を渡し、10割で新人を雇い、3割を余剰資金とでき、まだ検討の余地があります。

      「帰って来た時主任の居場所はないからな」という発言も
      パワハラと受け取る人もおりますが、自分が経営者になったとして考えてみましょう。
      ギリギリの人数の中、主戦力の従業員が1年間1人いなくなります。
      彼がいなくても良いように、人を調整して、あるいは断腸の思い出人員を雇って、業務が回る様になったとしましょう。
      1年後彼が戻ってきてももとのポストがあると現実的に思いますか?
      もう、そこには当然新しい仕組みができているのです。

      なぜ、従業員は経営者視点で考える事ができないのか?
      企業は無限にお金を持っていると思っているのではないか?
      吉四六  »このコメントに返信
    • ピンバック: 吉四六

      • 一言提案。

        徳名人なんて造語やめて、

        『偽善者』にしてほしい。

        こっちのほうがピッタリだと思う。
        牛丼さんへ  »このコメントに返信
      • ピンバック: 牛丼さんへ

      • いつも素晴らしいコメント感謝です

        「決してこうなってはいけない」
        「こんな経営者にはならない」
        「間違っても口に出してはいけない」

        そんなコメントばかり、よく思い付かれるといつも感心しております。
        徳名人様は最高の反面教師であられる。
        これからもダメ経営者のモデルケースとして素晴らしいコメントをお願い致します。
        さいとう  »このコメントに返信
      • ピンバック: さいとう

  3. 「立つ鳥跡を濁さず」との名言があります。

    上司との打ち合わせを盗聴し、失言だけを切り取って編集し、
    お世話になった職場から退職する際にそれを証拠に裁判を行うのは
    道義的に美しい行為と言えるのでしょうか?
    法律も大切ですが、道義的な事も同じ位大切ではないでしょうか?

    中堅企業は、野球に例えると9人しかいないチームです。
    協調精神が大切です。
    吉四六  »このコメントに返信
  4. ピンバック: 吉四六

    • 協調精神が大事なら上司もそんなことは言わなかったはずでは?
      てんちょ  »このコメントに返信
    • ピンバック: てんちょ

    • ホントあなたは似非経営者としての斜に構えた発言ばかり
      それが周りに対し不快だということが理解できないのだろうか

      変に論語や道義や法律云々など 徳の講釈?ばかり述べず
      きちんと当日のエントリーの趣旨に沿ったコメントをしなさい

      徳など微塵も感じられないので徳名人から匿名人に戻すべき
      代書人  »このコメントに返信
    • ピンバック: 代書人

  5.  で、結局、何を言いたいのか、はっきりしないですね。
     育休を義務化にしても対応できない、ということですね。
    通りすがり  »このコメントに返信
  6. ピンバック: 通りすがり

  7. 各種休暇制度や支援制度を活用することは、社員の権利で当たり前のことです。
    ただ、独身者や一部の社員に、その分の業務が集中しないように、また、権利ばかり主張する社員があらわれないように目を光らせ、社内のバランスを取って行くことが非常に重要になってきますね。
    確かに中小企業では、人も足りず、難しいことかもしれませんが。。。
    換金禁止  »このコメントに返信
  8. ピンバック: 換金禁止

  9. 一昔前ですらなく、つい最近までこの業界は確実なブラックだっただろ。自他ともに認めるところだろコレ。
    勤務時間とかめちゃくちゃだったじゃん。
    完休無し。休憩数時間挟んで再出勤とか。残業手当無しとか。
    上司からの圧で強制的に残業に出される。表向きは自主的にサービス残業をしているという。

    図体だけはデカい糞大手なら今は表面上は繕ってるだろうが、こんな2店舗零細のオーナーなんていまだにブラック上等な慣例続けてるってことだ。
    そんなところで働かざるを得なかった自分を責めるしかないね。
    だいたい夢を持って働こうとか、向上心とかいろいろな技術力高い人はこの業界なんか選ばんから絶対に。最初からアウトオブ眼中。
    そういう人間の集まりなんだと諦めるべし。
    名無し  »このコメントに返信
  10. ピンバック: 名無し

    • かつてはパ○チ○ー○のア○ト○ーな方々が多く居た業界ですからね。

      その名残もあってブラック上等は朝飯前でしょう。
      通りすがりの風来坊  »このコメントに返信
    • ピンバック: 通りすがりの風来坊

  11. >中小ホールオーナーがそんな法律を知る由もない。


    中小ホールオーナーが、どれだけアホなのかがわかる一文ですね。

    普通は録音しようと思わない。
    そう思わせた黒い何かがこの会社にはもともとあったということ。
    結果は大正解。
    まぁ争っちゃったら勝ってもその後そこでは働けないだろうけど。
    失言を編集なんちゃらとかって言ってるいつもの好好爺(害)は置いといて、盗聴の可能性はあるけど保身のためにも大事だと思う。
    通行人  »このコメントに返信
  12. ピンバック: 通行人

  13. 育休は男性がとるものでは無く
    産む女性がメインでしょう。
    少子化対策として産んでも戻って
    これる環境。牛みたいな視野の低い
    人間にはわからないだろうが、
    そのポジションを考えてあげて
    長く会社に貢献してほしいとは
    思えないのでしょう。
    だから潰れたらあんたみたいな店。
    負け組  »このコメントに返信
  14. ピンバック: 負け組

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