前置きはこれぐらいにして、業界人はタンポポを見て、何を感じたかだ。
あるオーナーはホールの営業面積の半分をタンポポ方式にできないかと考えている。例えば、500台クラスのホールで、半分を時間制パチンコのゲーセンにできないかと。今や3割稼働でもいい方で、1~2割稼働のホールが多数派でもある。空間のような遊技スペースをそのままにしておいても利益が上がらない。それなら、タンポポ方式で賑わいと利益を確保したいということである。
パチンコの4号営業とゲーセンの5号営業を一つの建物の中で展開している事例がないために、許可が下りるのかと思案している。壁で区切れば問題はなさそうに思える。
さらに違う業界人はタンポポ方式を都道府県に1カ所ずつチェーン展開すれば、パチンコ離れにブレーキがかかるのではないか、と期待を寄せている。
「テレビを観たけどあんなに景品交換もできないのに支持されているとは思ってもいなかった。ハッキリ言って最初はバカにしていた。これからも閉店する店はたくさん出るので、店舗には困らない」(ホール関係者)
タンポポ方式を自分なりに考えた時に発想を膨らませる。
「レシートを出して、サインだけじゃかわいそう。何発出たとか、ランキングを書いて貼り出した方がいい」(同)
これこそが業界人の発想だ。射幸心というか自尊心を煽ろうというのか? そもそも全国に1カ所ずつあればいいという発想も然り。
タンポポがウケるのは、昭和の終わりから平成のはじめのヒコーキタイプなどの懐かしく、かつ、パチンコが遊技として面白かった機種が取り揃えられているから固定ファンがいる。しかも店舗の雰囲気から従業員のユニフォームまで昭和に拘っているから出てくる味である。今の抽選機セブン機で時間制にしてもこれほど支持されることはないものと思われる。
2016年10月31日に日報で紹介した岐阜レトロミュージアムは、タンポポのように昭和~平成のはじめのパチンコ台が打てるゲーセンだ。オーナーは2000台のレトロ台を所有していて、うち700台がハネモノだ。ここから機械をレンタルすれば、もう何軒かはオープンすることができる。レトロパチンコは希少性があるから価値がある。
「40玉交換時代は『1000円でこれだけ遊べた』と負けても自分自身を慰めることができた。今のパチンコには慰めはなく、後悔しかない。1万円使っても遊べたレベルではない。遊技機が等価交換仕様になっていることも問題。かといって業界は40玉交換には戻れない。業界は先細りするしかない」(設備機器業者)と諦め顔だ。
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