パチンコ日報

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ホール企業が直面するリストラ問題

リストラニュースは慣れっこになっているが、パナソニックが先ごろ発表したリストラには驚かされた。

既存の早期退職制度を拡充させた「特別キャリアデザインプログラム」を期間限定で導入し、割増退職金支給の上限額は4000万円に設定されており、破格の大盤振る舞いである。

で、メインターゲットになっているのが、バブル入社組の50代以上。社内では成果の乏しいロートル社員の滞留が戦力人材の活躍を阻むことが問題視されていた。

パナソニックと言えば松下幸之助の「事業は人なり」をモットーに、何より人材育成と雇用維持を重視したが、それも過去の遺産となった。

パチンコ業界では、メーカーでは勝ち組だったセガサミーが遊技機部門を対象にしたリストラを敢行したように、いずれホールにもリストラが行われる時代がすぐそこまで来ているようだ。

「大手ホールも業績が落ちこんでいて、コロナ禍でさらにコスト削減が叫ばれるようになりました。ホールはリストラで人件費に手をつけるところはありませんが、いずれ大卒で50歳になっても表周りをしているケースも出てきそうです」と話すのはシンクタンク関係者。

ホール企業には退職金制度がないケースが意外なほど多い。それは定年まで勤めあげる慣習もなかった名残だが、新卒採用をするようになって福利厚生を整えるようになった。

今やホール企業へ新卒で入社した人たちは50代に達している。

「昔は週休1日だったホールも、今は週休2日は当たり前の時代になったように、業界の地位向上、イメージアップのために福利厚生は充実させてきました。ホワイト企業になったことで居心地が良すぎて、なかなか辞めないので上が詰まっていて、下が育たない現象が起きてきているホール企業もあります。会社としては辞めてもらいたい人が辞めずに、辞めて欲しくない優秀な人材は、辞めていく。元々新陳代謝が激しいのがホールだったのに、福利厚生が良くなって新陳代謝が悪くなった。新卒を大量に採ることを議論した結果、控えるところも出てきています」(同)

新卒を採用するのは優秀な人材を育て、会社を成長させる狙いがあった。新卒1期生が50代になったホール企業が直面するのが、パナソニックのようなケースだ。

「事業は人なり」の松下幸之助の考えをパナソニックが見切ったのは寂しい限りだ。これからは実力主義でIT企業の様に実力さえあれば20代でも役員になれるケースもあるが、日本の風土には合わない。そんなことを言っているからGAFAのアメリカから大きく引き離されるのだろうが。




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コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. 仮にコロナがなくてもパチンコ業界の衰退は免れなかったでしょうね。
    もちろんホールも悪いのですが一番の悪はメーカーとパチンコ団体です。
    日遊協とかみたいにユーザーにとってなんの為に存在しているか分からない団体がいくつあるか分からないですが存在の必要性が分かりません。
    この先パチンコ業界が生き残りたいのであればリストラももちろんですが高給取りの人間の減給やボーナスカットなどをして薄利多売でやっていくしか道はないと思います。
    とにかく今通っているお客さんに対して最大限出来る事をやってください。
    「いかに遊べるか」これが今後のキーになっていくと思います、勝てなくていいんです遊ばせてあげてください。
    パチンコがなくなれば幸せ  »このコメントに返信
  2. ピンバック: パチンコがなくなれば幸せ

  3. 50年以上続く業界、会社で働けるなんてラッキーかと。

    そんなに長いこと経営を続けられる企業は、割合で言えば2%未満ですからね。

    パチンコ業界で良かったじゃないですか。

    人生100年時代。50代なんてまだ折り返し。昭和の先入観は捨てましょう。
    メイン基板  »このコメントに返信
  4. ピンバック: メイン基板

  5. てことはアレだろ?
    今でもしがみついている業界人は例外なく無のうってことだろ。
    有能な人はこんなところにしがみつく理由ないもんな。
    名無し  »このコメントに返信
  6. ピンバック: 名無し

  7. パナソニックのリストラだが、50代という括りだけでリストラを決めているのだろうか?
    能力で首を切るかどうかの判断していないのであれば、何も考えていないのと同じである。
    人材育成をモットーといいつつ、人材を見ないでリストラであるなら、
    その松下氏の企業理念が本当の意味で企業の柱になっていなかった、ということであろう。
    で、実力主義は日本の風土に合わない、と言われているが、日本はとかく、能力が
    高いもの、個性、突出したものを拒む風潮がある。
    いわゆる、同調圧力というものである。
    最近では、コロナワクチンを打つ打たないで、社内で打たない人に対し
    圧力をかけるような風潮がある。他人と同じ行動、行為をしないものに対し、
    日本は非常に強く当たってくる。とにかく、平等たれ。共同体意識が強すぎるのである。
    このような過剰とも言える共同体意識と、そこからくる同調圧力が、コロナ後に予想される急速な社会的変化に逆行するという意見がある。
    以下の文はその引用である。
    コロナ禍が終息すれば、世界の変化は一気に加速するだろう。
    産業界ではDX(デジタルトランスフォーメーション)や、脱酸素社会への移行に向けた
    グローバルな技術開発競争がさらに激しくなると予想される。
    そこではイノベーションや積極的な起業が勝敗を左右する。そのイノベーションや起業にとって、同調圧力は最大の敵だといっても過言ではない。
    革新的な技術やブレークスルーは異端や異質な存在、つまり周囲と違うところから生まれる。
    そして新たな事業や画期的なビジネスの成長には「突出」することが不可欠だからである。
    さて、気になったのは薄利多売。薄利というが、今のパチ業界は、そんなに太い利であろうか?
    既に薄利ではないだろうか?パチ屋は儲けているという考えがその根底にはあるようだが、
    本当に儲けているだろうか?
    一般ゆーざー  »このコメントに返信
  8. ピンバック: 一般ゆーざー

    • どこの誰の引用?
      切れ目が無いのだから当然最後まで引用だよね。
      引用の文で「パチ屋」とか「パチ業界」なんて文言出てくんの?
      誰の引用か知らんけど言葉遣いどうなのよw
      以下の文、と言ってるんだから段落も無しに終わらせて、まさか自分の文付け足してないよね?
      流石にないよねそれは。わかりにくすぎだしね。
      もしそうだとしたら馬鹿すぎるしね。
      123  »このコメントに返信
    • ピンバック: 123

  9. とある大手ホールさんは45歳以上の店長は降格だってね。可哀想とは思わない。しがみついている無能がなるべき形になっただけ。
    60.158.71.60  »このコメントに返信
  10. ピンバック: 60.158.71.60

  11. ま、ビジネスモデル自体が崩壊しているから無理。大体、負けた客で成立する業界だからな。
    金儲けが出来ない客から見切りをつける。残った客で更にホールから金を巻き上げる。更に、客が減る。負のスパイラル。要は、客はパチンコ、スロットを金儲けをする為の道具しか見ていないのだ。
    とあるホールにて一ヶ月分の差玉、差枚数(しかも、数字)が表示されているホールがあるが、その1台の出玉差玉から言うと、マイナスの為その時点で糞台。アウトがどれぐらいかわからないがマイナスだからな。
    客の目線では、その1台の累計稼働6万発に対し客の2万発プラス、累計稼働12万発に対し客の4万発プラスかのみ。
    匿名希望  »このコメントに返信
  12. ピンバック: 匿名希望

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