各県遊協でライター系イベントの告知が厳しく規制される中、いよいよホールは集客手段を奪われてしまった。最後は新台入れ替えに頼るしかないが、新台導入から回収に入るパターンが浸透しているので、新台効果も薄れるばかりだ。
加えて、現在のホールの収益を支えているスロットの旧基準機の撤去と同時に受動喫煙防止法施行も刻一刻と迫る。
では、この状況を打破するためには何をすればいいのか?
「向こう3年間の売り上げ計画を立てています。今、4円の玉単価は1.5円ほどですが、今後、設定付きや1/200以下が主流になると1.2円、約2割は下がります。ただアウトは少し上がるので15%ぐらいは売り上げがダウンします。そういう状況の中で売り上げを上げるには客数シェアを上げるしかありません。客数シェアを上げるために唯一残されているのがリニューアルです」と話すのはアミューズ・ファクトリーの宮川雄一社長。
迫りくる受動喫煙対策としてホールは喫煙ルームの設置が義務付けられる。郊外店などはともかく、駅前型の小型店舗ともなるとスペース的な余裕もない。ただ、ブースを設ければいいというレベルではない。壁紙、絨毯の張替え、エアコンの交換などそれなりの大改装を要する。
資金需要が増す中で、スロットの主力機となっている「バジリスク絆」、「アナザーゴッドハーデス」は今年12月半ばには撤去しなければならない。その代替え機としてホールが選択するのは6号機ではなく、2021年1月一杯使える「聖闘士星矢海皇覚醒」である。ただ中古機相場も400万円台まで跳ね上がり、10台入れ替えても4000万円となる。人気のあるAタイプも同様で新台よりも軒並み中古機相場の方がはるかに高い。
つまり、旧基準機撤去に要するコストは例えば、10台入れ替えるにして、10台×40万円=400万円では済まないということだ。
主力スロットが段階的に外れて利益が下がり、消費税、禁煙対策が追い打ちをかけ、このままでは赤字に陥るケースも相当出てくる。
「業界環境は売り上げ減少傾向にあります。来年の決算書が瞬間的でも赤字になれば、融資に大きな影響を及ぼすことになります。この1年は効果的なリニューアルで早めに手を打つ必然性が分かるかと思います。確実性の高いリニューアルの成功ポイントについての研究会を開催します」(同)
リニューアル以外で決算書を守るためには新規出店やM&Aなどの方法もある。
■リニューアル成功ポイントの研究会
■主な内容
1.リニューアルの成功パターンと失敗パターン
2.リニューアルを成功させるためのポイント
3.リニューアル成功のポイントを理解するためのノウハウ解説(概要)
4.これからの営業環境の変化に応じて考えるべきお店作りのポイント
■開催日・会場
東京会場 3月19日(火)13:30~16:30
TKP東京駅八重洲カンファレンスセンター カンファレンスルーム7B
大阪会場 3月20日(水)13:30~16:30
アットビジネスセンター大阪梅田702号室
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■次回予告
4月9日(火)東京開催
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客が勝つよりは客がつかなくてもいいから客には勝たせたくないって気持ちがよく分かる選択ですね。
単純なゲーム性でも出るジャグラーなら集客力ありますよ。
若い客層でもカウンターを台に置いて子役数えながらジャグラー打ってますけど、儲けた金額しか見ない業界はホールの状況なんて見てないんでしょうね
高い中古台を入れて設定を入れずまた客がとぶ。
いつまで自分で自分を首を絞めるんですかね?
ピンバック: パチンコ無くなればいいのに:…
本当に集客がしたいのであるのなら、バジ絆、セイヤ、ハーデス、凱旋などの高スペックの機種に設定6を投入するようにしなければ全体の集客には繋がらないだろう。
ピンバック: イケロン
ピンバック: 旧基準機はギャンブル台です
そこからいかに客に座ってもらうかが勝負なのにさ。
知恵も工夫もないのだろう。
ピンバック: 終焉