以下は遊技機販社の社長からの寄稿である。
一般的には1パチにも過当競争が始まり、脱落していく店舗も出現しています。それに呼応するかのように「やはり1円営業はダメだ」という人が出てきています。
でも私はそうは思いません。
4円営業に比べ単純計算で客滞率が4倍になる営業システムで、ましてや昨今の経済状態からみても1円営業が悪いわけではありません。
1パチにはまだまだ策があります。
策がないから客が来ないだけで、幾多のアイデアを駆使すればすぐにでも集客できます。稼働さえ取れればこんないい商売はありません。
貸し玉が1円だと遊べる客は無数にいます。
周知の通り、全国展開しているD社は、大半を1円営業に特化して素晴らしい営業成績を残しています。D社を研究すればお客が出玉勝負ではないことははっきり見えてきます。
1円営業の基本的理念、遊んでもらうことの徹底的な追及が感じられます。
現在1円で苦戦している店舗は1円にシフトした当初はそんなに悪くなかったはずです。最初のうちは稼働もあり、粗利も取れていたと思います。
稼働が悪くなった原因は2点。
競合店が1円を始めたこと。
新規客を呼ぶ努力を怠ったこと。
元来、1円はギャンブル要素が欠如していることで、これが最大の欠点でもあります。これをサポートするゲーム性が今の機械にはないのも問題です。
4円なら多少ゲーム性がなくても4円のレートの高さでギャンブル的感覚は味わえます。
札幌で1円パチンコに火がついたころ、2カ月間滞在して連日1円の店に通いました。
通ううちに気づいたのは1円パチンコに熱心になれない自分の姿でした。その原因を追究してみて分かったのは、遊べるだけでは面白くない、ということ。
もっとゲームをしている感覚が欲しい、さらにはギャンブル感覚も味わってみたい、ということでした。
現在、危惧していたことがまさしく起こっています。
1円営業も新鮮さがやがては薄れ、いずれこのままでは飽きられてしまうだろう、と思っていました。
今からが本当の意味での勝負になります。
1円が生き残るキーワードは、「ギャンブル気分」「ゲーム感覚」「技術介入ができる機種」の3点です。
■ギャンブル気分
①等価交換営業
②べースが限りなく0に近い機種の導入
③ハイスペック機の導入
④ギャンブルコーナーの新設
■ゲーム感覚
役モノ機の導入
■技術介入
①一発機系の導入
②センターチューリップ流し込み機の導入
この3コーナーを作り、他コーナーへの持玉移動の禁止、持玉共有の禁止が望ましい。
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