人間は遺伝子学的に見ると種の保存と成長本能のメモリが組み込まれています。それがなければ人類は消滅しています。
成長の欲求、生存本能、愛の欲求などの遺伝子が連綿と引き継がれて人類は存続しているともいえます。
人間にはお互いを信じあって、お互いを助け合って成長する、というメモリが組み込まれています。
「オギャー!」と生まれた時の赤ちゃんは人を疑うことはありません。
要領よく生きるとか、人の上前をはねるとか、赤ちゃんにはそんな考えはありませんね。
しかし、現実の社会の中で親が経験して、体験したことが小さい頃から教え込まれていく。さらに、いじめられたり、失敗したり、騙されたりしていく中で、人間は信じられないという価値観や観念が親から子へと受け継がれていきます。
その一方で「違う! 確かに人間にはそういう一面もあるが、本来は愛すべき存在で、信じあえるのが人間」と教え込まれた人たちは、人間は信じあえるものだと思っています。
脳みそが発達していく過程の中で、われわれの精神、心というのは作り上げられていくのです。
脳の発達と自我の形成はイコールです。
脳が大きくなっていく間に、マイナスの感情、否定的な感情をどんどん受けてくると、人間のものの見方の基準は、否定的になってきます。
潜在意識が顕在化したときに出てくる言葉は、「それは無理」「そんなことはできません」とほとんどの人がそういう。
ところが、小さい頃から「人間は挑戦していこう」といわれながら育った人は、自分で自分を教育しながら「やってみなければ分からない」という言葉が出ると共に、そういう価値基準を持っています。
そういう2つの違いが人生にどんな影響を及ぼすかといえば、疑り深い人は疑り深い人生に終始することになります。
私という存在を自分で紹介してみてください。5分間でどのぐらい自分のことが語れるかのテストです。
最低15項目以上自分を表現しなければ、管理職としては失格です。管理職が自分のことを分かっていないのに、部下を指導、育成することはできません。
管理職研修ではまず、最初にこの問題を出します。先日も30人の管理職を集めて研修を行いましたが、15項目も書けなかった人が80%です。
ということは、自己概念ということをほとんどの人が知らない、ということです。自分自身を客観視して、自分を見ることが分かっていない、ということです。
管理職が自分自身を分かっていないのに、どうして部下の評価ができるのか。自分自身に気づいていない人は「曖昧」ということです。だから、部下の指導、育成はできない、ということです。
まず、自分自身を分析して自分自身を語れること。
業績を上げていこうとしていく前に自分がどんな人間なのか、自己に気づかないといけません。これが業績を上げるための第一ステップです。
その次に自己理解です。
自己理解を深めることで、自分の志や哲学的に自分が何のために生きているのかが語れなければいけません。
自己に問いかけてやっていくと、自己の内面のことで行動しているのが出てくる。
潜在意識の中には、一杯持っているのに、顕在化されていない分かっていないことが一杯あります。
気づくということは顕在化された、ということです。
何万年も生き続けている人間の遺伝子の中にはメモリが入っているのに、それを使っていないだけです。
「自分は持っているのに、でも使っていない」という気づき。
頭が悪いとかではなく、潜在意識の中には一杯持っているのに、顕在化されていない。気づくとは顕在化された、ということです。
つづく

オハヨー御座います。。。先日脳と人体のカテゴリーの
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