パチンコ日報

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パチンコ市場の未来予想図(パチ元会発足1周年記念セミナーより)

パチ元会が発足から1年を迎えたことを記念して9月7日、大阪府立体育館で「もっと!!もっと!!パチンコを元気にしまくるセミナー!!」と題する記念無料セミナーを開催した。



関西のパチンコ業界を元気にするために発足したパチ元会。月1~2回のペースで開催されている勉強会はすべて無料。その都度、パチ元会での勉強会の内容をお伝えしてきた。



当日は2部屋に分かれ、全部で6つのセミナーが開かれた。同会の運営方針に共感した船井総研の小森勇上席コンサルタント、実践山田塾の山田典生社長らも手弁当でゲスト講師を務めた。



前置きはこのぐらいにして、小森氏が講演した「パチンコ市場の未来予想図」の中から、要旨を抜粋した。



以下本文。



■5年後に9000店舗



未来を語る前に過去を総括しなければならない。もう、1万7000軒の時代には戻れない。これがいいことなのか、悪いことなのか。



今さら、カード会社が悪い、4号機撤去が間違っていたなどといっても仕方のないこと。



皆さんは1万7000軒あったホールが1万1000軒にまで減り、業界がどうなるのか心配していると思うが、私はオプティミスト(楽観主義者)なので、まだまだ大丈夫、という立場を取っている。



97年、社会的不適格機が撤去された時、7000軒にまで減る、という人がいたが、結果的には間違っていた。そんなことでいちいちびくつくこともない。



ただ、今後5年後には9000軒に減ることが予想されている。泰然自若、安泰とはいえない。徐々に減ることは間違いない。



■大衆娯楽とは



パチンコ業界の関係者は「大衆娯楽」の意味をおそらく9割方が理解していないと思う。



組合では「大衆娯楽の原点に帰る」という掛け声をかけるが、大衆娯楽という言葉が死語になっている。大衆社会というのは昭和40年代のことで、大衆でも冷蔵庫やテレビが持てる時代のことをいった。



今やテレビや冷蔵庫のない家庭はない。



当局も大衆娯楽という言葉以外に思い浮かぶ言葉がないから、大衆娯楽ということばを使う。



大衆娯楽なんてどこもやっていない。大衆娯楽の原点を現場が理解していないから噛みあわない。



■慣習法とパチンコ



慣習法という法律用語がある。長い間一定の秩序で継続されたもので、法令がこれを追認している。



温泉権や入会権などがそれで、温泉権は土地の所有者でなくても温泉を掘る権利が認められている。



パチンコ業界の組合の理事の中には、パチンコは慣習法で認められている、と思っている人もいるが、慣習法で認められているものではない。



戦後67年間、日本の社会でパチンコが違法だという判例は出ていないが、一定の要件で認められている。法的にはいつでも禁止することができる。



パチンコが違法だと思っている人も一杯いる。日本の人口を1億2000万人で、大人が8000万人とすれば、5000万人以上がパチンコを嫌っている。



社会貢献のパフォーマンスをしてもニセモノは見破られます。



■カジノ法案とパチンコ



次の総選挙では自民も民主も維新の会もどこも政権を取れないと思う。こんな状況でカジノ法案が通るわけがない。一部の議員が勝手にIRのことをいっているだけで、カジノ法案にはまったく興味がない。



仮にカジノ法案が衆議院に上程されると、警察は参考人として国会に呼ばれることは間違いない。



世の中ではパチンコで20万円勝ったとか、10万円負けたとか、借金で自殺者が出ているとか、ガンガン追及される。警察は一番これを恐れている。



警察としては追及されないように、業界には目立たないで欲しい、というのが本音だろう。



警察の規制を逃れる裏セミナーをやっているようでは、いつまで経っても大衆の心はつかめない。



(マルハン千葉北店のチラシを持参して)

マルハンは千葉北店を大衆に受け入れられるパイロットショップとして、数々のチャレンジをしている。



7月28日の千葉北店のチラシには屋台や縁日やバーベキューの案内しか載せていないのに、1100台の店に朝10時から1000人が並んだ。他店は大衆の心を掴む本質に気づかなければならない。



バイキングレストランは子連れのヤングママを集客している。



要は国民に反発されないパチンコ店にするにはどうすればいいか。行き着いたところが女性に支持される店作りだった。



大衆受けする一つの答えが千葉北にはある。



■景品問題



等価交換については議論が空回りしている。



当局の等価交換とは、250発で市場価格が1000円相当の景品を提供しなさい、といっているだけで換金場での等価のことはいっていない。同じ特殊景品は25個や33個ではなく同じ価格に揃えなさい、ということを指導している。



たとえば、大阪のアドマイザー(特殊景品)は2000円の価値がある。一般社会では2000円上代の商品は7掛けの1400円ぐらいで仕入れて、2000円で販売している。



これは経済活動として認められれいることで、当局は2000円のアドマイザーを2000円で仕入れて、2000円で提供することがいけないといっている。



景品等価と換金等価を議論するからおかしなことになっている。



当局がいっているのは景品等価のことで、換金等価のことはいっていない。



2000円の景品は1400円で仕入れる。そして、500玉で2000円の景品を提供する。換金手数料という考え方があるからおかしくなる。



大阪は28玉、5.6枚で理論武装できた。これが全国に波及すると思われたが一物一価に問題が摩り替ってしまった。



当局は二物二価は違法で、もってのほかだというが、私は理解できない。



同じ景品を使うために、4円と1円の低玉の交換率を合わせるからおかしなことになる。4円と1円用の景品を用意すればいいこと。



景品問題をクリアしないことには未来はない。



景品原価を出して、景品差益で儲ければいい。換金景品で3割儲ければ、出率105%でも営業できる。



換金景品で儲けたら平均で設定3が入れられる。



これが分かると生き残っていける。



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コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. えっ

    平均設定3がいれれるってことは、いま、平均設定3くらいじゃないんですか?
    スロッター  »このコメントに返信
  2. ピンバック: スロッター

  3. 根本的に

    パチンコ業界そのものが日本に必要なのか。



    ホールスタッフ等雇用を創出しているので必要だというだけでは必要条件を満たさない。



    辛酸なめ夫  »このコメントに返信
  4. ピンバック: 辛酸なめ夫

  5. Unknown

    いやはや…

    中国相手にしなくて

    良かったですね…

    今頃P業界はどうなって

    たんだろうね…

    訴え続けるんだろうな

    そうなれば…

    … … 消え去るのみ… …
    白日の元  »このコメントに返信
  6. ピンバック: 白日の元

  7. Unknown

    スロッターさん

    僕はあまり詳しくないですけど・・・平均設定3はないと思いますよ

    1、2を使うとこが多いんじゃないかなと思います

    ホールの規模にもよりますが・・・1日平均の売り上げが3000万とかも聞きますし・・・・その中には万枚だして20万勝ったなどなど、、、お客への還元分を抜いて・・・ですからね
    いもやま  »このコメントに返信
  8. ピンバック: いもやま

  9. Unknown

    いろいろやるのは大切ですね!



    しかし台価格を下げる必要性は議論されないのでしょうか?過剰な演出や煽りが新規の客を遠ざけている面(うるさい、まぶしい、ゴチャゴチャで意味がわからん等)もあると思いますが…。



    パチンコってメーカーもホールもあまりアンケート取らないですよね?もっと客の意見、要望聞かなきゃ!
    たかぞう  »このコメントに返信
  10. ピンバック: たかぞう

  11. Unknown

    二物二価は違法で、もってのほかだというが、私は理解できない。

    4円と1円用の景品を用意すればいいこと。



    この部分に法的根拠はありますか?
    336  »このコメントに返信
  12. ピンバック: 336

  13. まじか…

    いもやまさん、ありがとうございます。

    設定3でも8割客側が負けると聞いているので、正直ショックです。
    スロッター  »このコメントに返信
  14. ピンバック: スロッター

  15. Unknown

    >>等価交換については議論が空回りしている。



    業界の根幹をゆるがす問題なのに、未だにこういった〝空回り〟状態は致命傷ですね。

    ほんと何やってんだか?



    今の中国における〝日系企業〟と、日本における〝在日企業〟…構図が似ていると思うのは気のせいでしょうか?
    ・・・・  »このコメントに返信
  16. ピンバック: ・・・・

  17. 否定はしませんが、多少“違和感”を持つのですが・・・

    某日某所の○○課長の「講演」の前置きの言葉です。

    「パチンコには換金もなければ、景品交換所もない。

    パチンコはあくまでも『大衆娯楽』である」

    >当局も大衆娯楽という言葉以外に思い浮かぶ言葉がないから、大衆娯楽ということばを使う。

    今更ですが、確かにそのようですね。



    >パチンコ業界の関係者は「大衆娯楽」の意味をおそらく9割方が理解していないと思う。

    >大衆娯楽なんてどこもやっていない。大衆娯楽の原点を現場が理解していないから噛みあわない。

    このブロックのエントリーの言説を理解力不足の為、どうしても???(理解不可能)なのです。



    そこで私なりに・・・、

    「大衆」とは画一的な小さな幸福を追求し、保身に専念する庶民と考えましょう。

    「娯楽」とは気晴らしや憂さ晴らしを含み、遊び楽しむ事と捉えましょう。

    そして、「余暇」とは支出が見込める限られた予算で、つぶしたり、埋めたりする余った時間としましょう。

    当然のごとく、ギャンブル化したパチンコの現況は、余暇を消費する大衆娯楽とはちょっと言い難いですね。



    そして、ここに疑問が・・・。

    >7月28日の千葉北店のチラシには屋台や縁日やバーベキュー・・・云々・・・。他店は大衆の心を掴む本質に気づかなければならない。

    この流れで、大衆の心を掴む“本質”って、何を意味しておられるのでしょうか・・・?



    >大衆受けする一つの答えが千葉北にはある。

    私が変なのか、パチンコが“生業”の企業とみると、“大衆受け”の「路線」の優先順位に、多少、違和感を覚えるのですが、視野が狭過ぎ・・・ですかね???
    蜻蛉の親爺  »このコメントに返信
  18. ピンバック: 蜻蛉の親爺

  19. 大衆娯楽

    さっさと確変とパチスロのARTなくせば昔の遊べるパチンコにもどるかと・・・



    それができないならパチンコ自体なくせばいいんだよ。
    山田  »このコメントに返信
  20. ピンバック: 山田

  21. Unknown

    つまりパチンコ業からの脱却ですね



    原点を取り戻すでもなく、今を変える気もない



    いくらイメージUP図ろうとも悪いイメージは永久に消えませんし、諦めて今の焼き畑のような流れで行くとこまで行った次を考えているのでしょう
    な だ さ  »このコメントに返信
  22. ピンバック: な だ さ

  23. Unknown

    換金景品で儲けるって。。。



    2000円で買い取られているものを1400円でどうやって仕入れるんですかね。





    仲買(いわゆる換金所)が赤字になるだけでないの?
    ひろろ  »このコメントに返信
  24. ピンバック: ひろろ

  25. ひろろさん

    >2000円で買い取られているものを1400円でどうやって仕入れるんですかね。



    順番が逆だよねそれ(笑) 物事の順序としては①仕入れ ②販売。



    1400円で仕入れた商品を2000円相当の市場価格としてホールは提供する。



    市場価格2000円相当の商品を、買い取り業者が中古品として1000円で買い取る。



    買い取り業者が1000円で仕入れた商品を問屋経由でホールに1400円で販売する。



    これが法律的に正しい流れですな。



    さらに
    せいおう  »このコメントに返信
  26. ピンバック: せいおう

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