パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

第1話 ぱちんこや ②

店長の仕事

この店の店長はでっぷり肥った、小柄な人。カルティエの金縁めがねをかけている。もちろんこの人もパンチパーマであることは言うまでもない。吸っているたばこは『峰』。聞くところによるとその煙草の葉はセブンスターの良い部分だけを選別して巻いた煙草らしい。

どうでもよいことを自慢げに話すことの多い、悪人面したこの店長、意外にも働き者で、自分の人生設計もままならないのに、何とかこの店の秩序を保とうと、必死にホールを駆けずりまわっている。

50歳は超えているだろうと思ってみていたのだが、先輩から聞いたらなんとまだ36歳だという。一体どのようにしたらここまでみごとに老けることができるのだろうか、とこちらが心配してしまうほど老けている。

仕草も見てくれも完ぺきなオヤジ以外の何物でもない店長の朝は早く、7時半には店を開けにくる。店に入るや否や分電盤のスイッチをまるでピアノの鍵盤をたたくように軽やかに、そしてリズミカルに入れていく。

ホールに蛍光灯の明かりがつくと、掃除である。今でこそ掃除専門の人たちがお店に来て仕事をしていくのだが、このころにそんな贅沢なシステムなどあるはずもない。店長の後からぞろぞろと店に入ってくる僕たちは日本手ぬぐいを指に巻きぱちんこ台の清掃に取り掛かる。もちろん店長も一緒に、だ。

掃除が終われば次はお菓子や雑貨商品の発注、特殊景品の納品立会。店長はいつもどおりに日常の業務を次々と消化していく。

「おーい、集合!」

従業員たちはその言葉を合図に今取り掛かっている仕事をほうり投げ、いそいそと景品カウンター前にぞろぞろと、かったるそうに集まる。

「おい、ちゃんと並べ!ぴりっとせんか。ぴりっと!」
ぴりっと、とは店長の口癖だと聞いてはいたがその体型にはあまり似合わない表現である。僕はその異様に出張ったおなかをぴりっとしたほうがよいと思うのだがもちろんだまっている。整列を確認して、本日の連絡事項を一方的にそして早口に告げる。

「はい、じゃあ一服して!」
景品カウンターの上には人数分のジュースと各人の好みのたばこが置いてある。従業員はそれらをまたもやかったるそうに手にしていく。これは無料で配給される。お金がない僕にとってこのシステムはありがたい。

店長はこの後事務所に入り、僕たちは景品カウンターから一番近いぱちんこ台の椅子にすわる。そして戦闘準備を整えるべく、ジュースと煙草を交互に口に運ぶ。天井を見る者、下を向くもの、誰も聞いていないのに一人で何かを延々としゃべり続ける者、僕はその光景を不思議な感覚で見ていた。何か覇気がないのである。ふいに場内放送が館内に鳴り響く。

「開店10分前、10分前!」
店長のダミ声と同時にみんなは今までのけだるさが嘘であったかのように、駆け足で各自の持ち場に就く。開店、である。

つづく



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オミクロン株の猛威でパチンコを禁止する会社

オミクロン株の感染拡大が続く中、12日の東京は4カ月ぶりに2000人を超え、13日は3124人、来週には9800人になる試算が発表された。こうした感染力の強いオミクロン株から会社を守るために、社員にある通達を出した会社がある。

都内にある従業員45名ほどの中小企業だが、独自の技術を持つ電子部品メーカーで、納入先には大手企業の他、原発関連会社とも取引がある。つまり、仕事を止めることは関係各所に多大な迷惑をかけるために、社員には規律ある行動を改めて求めるために、居酒屋などの飲食店への出入りを禁止した。

外で酒を飲むのを禁止する代わりに、就業後、アクリル板で感染対策が万全の社員食堂での飲酒は認めることにした。外で飲む我慢を強いる代わりに、酒代は会社持ちにした。

この会社の社長は自らもパチンコ好きなのだが、居酒屋での飲食の他に、パチンコ店への出入りも禁止した。

この会社には3社の下請け会社があるのだが、この3社にも共通認識を持ってもらうために、居酒屋やパチンコ店への立ち寄り禁止を申し合わせた。

「コロナが落ち着いてきたので、最近は台周りの消毒をするホールも少なくなっている。何よりもあの狭い喫煙室で、複数人でたばこを吸うのは危険極まりない。パチンコ店ではクラスターが発生していないからと胡坐をかきすぎではないか。冬場になると換気もあまりしなくなった」(社長)とパチンコ店立ち寄り禁止の理由を述べる。

この会社の様にパチンコを禁止する動きがあるが、サラリーマンが自主的にパチンコを控えているのか、去年末と比べて夜の稼働が半減しているホールも少なくない。

新型コロナに対して独自の意見を持つバイオガイアジャパンの野村慶太郎社長は、自身のFacebookで次の様に発信している。

オミクロン株の病態は世界のどの報告でも軽度な「風邪」程度とされているにも関わらず、
「全体数が増えれば重症者だって増えるかも知れない」
「まだ断定されたわけではない。今後どうなるか分からない」
「早めに十分な対応をして備える必要あり」
と危機感を煽りまくるマスコミと御用学者や学術に疎い医師たち。
それに洗脳された主に高齢者の人々。
その声に従うのが良識ある社会人とされ、それを先導する政治家が良しとされる。
だから政治家も張り切って「まんぼう」だの緊急事態宣言だのを乱発し、その度に巨額の給付金を何度も何度もバラ撒きまくる。

豪雨災害で何度避難勧告や避難指示を出しても避難せず、災害に巻き込まれて死亡する年齢層と、コロナで必要以上に恐れまくっている年齢層は見事に一致している。

だから、マスコミは「少しぐらい大袈裟でも、ハズレを恐れず危機意識を煽りまくるのは報道の正義」だと思い込んで、針小棒大に切り取り報道を重ねていく。

その結果、愚かで無知な人々の恐怖心は拡大再生産されていく。
短期間で被害も限定的な豪雨や台風災害と疫病は別なのに、国を挙げてみんなで恐怖心を煽り、確認し合い、果てしないコロナ狂騒に没頭していく。

「狂騒」は同調圧力を伴うと「ファシズム」へと進んでいく。
そんなおかしくなった日本が、おかしくなった事にすら気づかない人々。
今はそんなステージに突入している。

彼らが伝えるように「完全に流行はオミクロン株に置き換わった」のだとすれば、今の増加傾向は2週間後にはピークアウトして間違いなく劇的に沈静化する方向に反転するだろう。そして感染者数だけを見て大騒ぎする報道姿勢の欺瞞に、さすがに大多数の日本国民が気づく段階に突入するだろう。
ワシの全頭髪を賭けてもいい。


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パチンコは違法か合法か 中

話しはパチンコ業界の市場規模へ。一時期の30兆円の勢いはないが2020年度で14.6兆円。それでも5つの公営ギャンブルを合わせた9兆円よりも市場規模は大きい。

ひろゆきは「公営は売り上げの15~20%が国庫に入る。だからギャンブルをやってください。税金も納めて下さい、となる。パチンコもそうすればいい」と問題提起する。

津田弁護士が「パチンコ業界には歴史がありまして…」としゃべり始めたところでひろゆきが話を遮る。

「歴史は関係ない。どっちの方が得かということで警察が有利な形にしているだけ。それを肯定したい津田さんの気持ちは分かるが、国民としては税金で入る形にした方がいい」と持論を展開する。

話を遮られた津田弁護士は「歴史的なことをいうと、パチンコの換金業務は暴力団がやっていたのを警察が作ったところもある。換金したいニーズは絶対になくならない。そのニーズに対して面倒を見る人がヤクザか警察かということなら、絶対警察の方がいい。ひろゆきがいうようにもう一歩進めて国庫に納めるということは否定するつもりはないが、アップデートするのはありかも知れない」とひろゆきの主張に傾きかける。

音喜多議員は3店方式の景品提供に言及する。

「そもそもパチンコが景品を出していいのかと言うところもある。ゲームセンターではそんなに景品は出せない。パチンコは風営法4号営業で景品が出せるが、そもそも景品を出せないようにすればいいんじゃないか、という議論から始めるべきだと思う。そこが許されているのはひろゆきが指摘する既得権があるからじゃないかと。そこをクリアにして税金を掛けて徴収する議論はもう1回なされるべき」と税金徴収派に。

パチンコ依存症でもあった堀は「勝負運を鍛えるために行っていた」と自己肯定するとひろゆきに軽くいなされる。

「運試しだけならゲームセンターにもパチンコ台を置いているのでゲームセンターでやればいい」と反論され、たじたじとなる堀は「自分の体験談を話しているだけ。パチンコには魔力があるの」というのがやっと。

堀がパチンコ好きだったのは、ギャンブルの魔力であって、完全に遊技化すると炭酸の抜けたコーラとなる。そんなコーラは誰も飲みたくない。

今は依存症から抜け出せている堀は「一切なくせばいいと思う。辛かったから。止められて今は良かったと思っている」と打ち明ける。

風向きはどんどんひろゆきの方に傾く。

パチンコ関係者とかなり意見交換している音喜多議員は「業界団体の方はかなり迷っている。全然一枚岩でもない。メーカーとホールでは考え方も全然違う」と実態を説明した後、「一つは公営ギャンブルにして社会的責任を果たすか。もう一つはゲームセンターの様に本当の遊技にしてしまう。しかし、どちらにしても生き残れない。公営ギャンブルとなるとかなり体力のある大企業じゃないと社会的責任も果たせない。ギャンブル依存症対策にももっとおカネを出さなければいけない。それに耐えられるパチンコ業者は1~2割しか残らない。ゲームセンターにするとどれだけのお客さんが残るか。二進も三進もいかないということで、議論は『じゃ、また明日』で先送り。業界は先細り、ユーザーの高齢化は進み、世間の批判も厳しくなってきている。今は合法だし、今は変わる必要はないかも知れないけど、10年、20年後の将来が見えない。特に20~30代の業界の方が不安視している」と業界の内情を解説する。

つづく


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パチンコは違法か合法か 上

昨年末、ABEMAPrimeでパチンコの違法性を主張するひろゆきと「パチンコは合法」とするコールグリーン法律事務所の津田岳宏弁護士、パチンコ業界首脳陣とも交流がある日本維新の会・音喜多駿議員らが「パチンコは違法か合法か」で論戦を繰り広げた。

どちらかというと業界擁護派の津田弁護士、音喜多議員は終始ひろゆきの論調に押されっぱなしで、時代の変化と共にいつまでも既得権が許されるわけではない、というところに着地した。

ひろゆきの主張は「パチンコは日本では禁止されている違法な賭博だから、パチンコ屋自体をまず潰した方がいい」という過激なものだ。公営ギャンブルは特例で認められているが、パチンコは公営ギャンブルには含まれていない。勝っても直接現金には替えられないが、3店方式によって現金と交換していることを違法だと指摘する。

これに対して賭博罪に詳しい津田弁護士は「パチンコは違法とは言えないというのが私の考え」とし、音喜多議員も「3店方式はグレーでも違法でもないというのが今の政府見解です」と擁護した。

ひろゆきの違法性の主張はさらにこうつづく。

「パチンコと同じような業態で、同じようなことをオンラインでやって商品券のようなものを配って換金すると間違いなく捕まる。法律の条文通り同じことをやっても捕まるのは違法な状態だから。パチンコが捕まらないという意味では合法かも知れないけど、普通に解釈したらそれは違法」と指摘する。

津田弁護士が反論する。

「パチンコは風俗営業法という法律で景品を提供することは認められている。さらにパチンコの景品を第三者の古物商が買い取ることも認められている。そこを違法と言うのは難しい。法律的には合法となるし、裁判でも100%合法となっている」

ここでひろゆきがだいぶ前の話を持ち出してくる。警察官僚がパチンコ客の99%が換金していることを知っているはずなのに、国会で換金の実態を「知らない」と言い切ったことを取り上げる。

津田弁護士は「その人がたまたま知らなかっただけ」と擁護するが、ひろゆきの反論でフォローにもならなくなる。

(「警察官僚が)換金されていることを知らないのであれば、その職に就くべきではない。世間の実態を知らなすぎるか、知っていて嘘をついていることになる。官僚が嘘をつかなければならない、いや換金を知らないという状態で成り立っている。もし、完全に合法であれば3店方式で換金しているといえばいい。でも、言えないのは合法じゃないから」と畳みかける。

このひろゆきのような指摘を受けないようにするため、2017年2月22日に松本国務大臣は「パチンコ営業者が現金を提供したり、提供した賞品を買い取ることは禁止されているが、第三者が賞品を買い取ることは直ちに風営法違反とはいえず、賭博行為には当たらないと認識している」とした上で、「一方、営業者が実質に同一であると認められる者が賞品を買い取ったら風営法違反であり、賭博罪に当たる」と答弁した。

また、警察庁の山下局長は2018年3月9日、「客がパチンコ営業者以外の第三者に売るのは承知しているが、直ちに風営法違反ではない」としている。

直ちにというところが引っかかるところではある。

ここで元NHKアナの堀潤が発言。本人はパチンコが大好きで毎日のようにホールへ通っていた時期もあった。

「何度か換金している。場所を教えて欲しいというと口を濁され、無言で地図だけを出される」と換金には後ろめたさがあることを指摘する。

これに対して津田弁護士は「あれ言っちゃうとクビになるから。(ひろゆきの言うように)不安定性の中で成り立っている業界だということを実感する」と擁護派から論調が変化し、「パチンコが事実上の賭博かと言う話と今の法律状況で違法なのかという話は切り分けないといいアイデアは生まれない」と付け加える。

つづく


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従業員がオミクロン株に感染。濃厚接触者隔離でホールが回らなくなる?

北関東のホール従業員が新型コロナに罹り、検査の結果オミクロン株に感染していたことが判明した。現在は休職中。入院しているのか、自宅療養しているのか、はたまた症状は軽症なのか重症なのか、という詳細は伝わってこないが、ホールが懸念しているのが濃厚接触者の範囲がどこまで及ぶのか、ということだ。

その判断は保健所に委ねられるようだが、事務所で接触していた従業員が濃厚接触者と認定されるとホールが回らなくなるこ可能性がある。

現在まで濃厚接触者は2週間の自宅隔離などが求められている。オミクロン株は会食中にマスクを外しただけでも感染するとも言われている。

オミクロン株が国内に入ることを水際で止めるために、当初はオミクロン株と判明した場合、同じ飛行機に乗っていた全員の2週間隔離対策を取っていたたが、途中で前後2席までの範囲に狭めた経緯がある。

で、件のホールはオミクロン株が国内で最初に広がった沖縄県の単組に最新情報を求めた結果、9日現在で休んでいる従業員はいるが、休業しているホールはない、ということだった。

ホールにできることは、おざなりになっていた検温の再開や台周りの消毒はもちろんのこと、従業員が触るインカムやタイムカードにまで気を配るようにした。

「1人感染者が出て、濃厚接触者の従業員が自宅待機になった時にホールが回らなくなるのが一番怖い」(当該ホール関係者)と本音を打ち明ける。

感染力の強いオミクロン株の実態がなかなか解明されないため、メディアは不安ばかりを煽る。そんな中、琉球大学で感染症の専門家でもある藤田次郎教授は、250人のオミクロン株の入院患者の傾向を分析した結果、「インフルエンザに近いもので、デルタ株とは全く違う病気。人工呼吸器患者はゼロ。肺炎がないのがデルタとの違い。熱は2~3日で下がり元気になる。オミクロン株を過度に恐れない冷静な対応が必要。濃厚接触者の14日間の外出自粛は長すぎる。厳しい感染対策は社会インフラが破綻する。政治的判断が必要」と述べている。

1月9日は1533人の感染が新たに確認された沖縄では重症患者、死亡者は共に0だった。

濃厚接触者の14日間隔離でホールが回らなくなることよりも、オミクロン株を恐れるあまりに外に出歩かなくなり、再び経済が停滞することの方がもっと恐ろしい。

それでなくても5号機撤去に伴うスロット離反が懸念されるところで、withコロナ時代におけるホール営業は、これまでのやり方をガラリと変えるぐらいのことをしないと稼働アップは望めない。


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