パチンコ日報

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1枚のコインが狂わせた主婦の人生

女性の転落人生をテーマに取材していたライターが、ある専業主婦の話を聞いていると、次第にその背後に広がるパチンコ業界の闇にぶち当たることになる。今回の取材で焦点を当てたのは、20代の専業主婦、A子さんだ。

A子さんは夫と二人の子供(6歳と2歳)と一緒に平穏に暮らしていた。子育ては忙しいが、家族4人で過ごす日々はそれなりに充実していた。しかし、彼女の人生が大きく変わる日が訪れる。それは、何の変哲もない一日だった。

その日、A子さんは街中で急にトイレに行きたくなり、近くにあったパチンコホールに立ち寄った。これが彼女にとって初めてのパチンコホール体験だった。入り口をくぐると、音楽とパチンコ玉の音が響き渡る中、彼女は恐る恐る中に入っていった。心の中で「パチンコなんて怖いところだろう」と思っていたが、意外にもトイレは清潔で安心感を覚えた。

用を足し、ホッとしたA子さんはスロットコーナーを抜けて出口へ向かおうとしたが、そこで運命の出会いを果たす。床に1枚のコインが落ちていたのである。A子さんは何気なくそれを拾い、まるで導かれるかのように近くのスロット台に座った。そして、やり方も分からないままにコインを投入し、レバーを叩いた。

すると、台が突然光り出したのである。A子さんは驚き、隣の客に「何が起こっているのか」と尋ねた。隣の男性はニヤリと笑いながら、「これ、当たりが入っているよ」と教えてくれた。A子さんはそのまま1000円分のコインを購入し、男性に教えられながらスロットを続けた。

結果は驚くべきものだった。A子さんはこの日、ビギナーズラックで1万2000円ほど勝ってしまったのである。彼女は「こんなに簡単にお金が手に入るなんて!」と心の中で叫んだ。これが彼女のスロット人生の始まりだった。

A子さんはその日以来、毎日のようにホールに足を運ぶようになった。初めは連戦連勝で、2000円、3000円、時には5000円といった小さな勝利を積み重ねた。10日間のトータルで5万円ほどの勝ち金を手にした。彼女は「これならパートタイムの仕事なんかしなくても、家計を支えることができる」と思い込んでしまった。

しかし、スロットの魔力はそう簡単には続かない。勝ち続けることなどできるわけがない。次第に負けが込むようになり、A子さんは家計の生活費に手をつけるようになった。それでも足りず、彼女は実家にウソをついてお金を借りるようになった。それでもまだ足りない。やがて、ついには闇金に手を出すことになった。

借金はあっという間に250万円に膨れ上がり、A子さんは闇金業者に斡旋されて夜の風俗店で働くことになった。夫には「夜のパート」と言ってごまかしていたが、ついにそのウソがばれてしまった。風俗店で働いていたことが発覚し、夫は怒り狂い、離婚を突き付けられた。

離婚調停では話がまとまらず、現在は裁判中だ。A子さんは、「あの日、あのコインを拾わなければ、私の人生はこんなにも狂うことはなかったのに」と何度も後悔しているという。

依存症は一瞬の気の迷いから始まり、気が付けば深い闇に落ち込んでしまう。A子さんのような悲劇を繰り返さないためにも、パチンコやギャンブルの魅力に惑わされない心の強さが求められる。

彼女の物語は、パチンコ業界の光と影を浮き彫りにしつつ、依存症に対する警鐘を鳴らすものである。ギャンブルを楽しむことが悪いわけではないが、ハマりすぎないように節度を持つことが何よりも大切である。

そんなことは分かっていても一定数が依存症にかかってしまう。



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コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. 人の不幸で成り立つ業界
    馬鹿  »このコメントに返信
  2. ピンバック: 馬鹿

  3. そもそも生活地に賭場あるのがよくない。
    それだけでなく、「毎日のように」ホールに足を運ぶとある。
    JRAは毎日は開催してない。
    他公営競技の「こんなに簡単に勝てるなんて」とも違う。あれは適当に買ったから当たっただけ。

    で、IRカジノだが、主婦がハマるほど手軽な場所にはない。6000円もかかり毎日は入れないから。

    そうなるとJRA以外の公営競技は毎日できるから規制だとか将来なくはないか。

    パチ規制ならなおさら。

    そして20代の専業主婦という時点で察し。最近は賢いからか知らんが30過ぎ結婚が常態化。いつの20代かにもよるか。今は40とかだったら話が崩れる。
    カジノ即時解禁希望  »このコメントに返信
  4. ピンバック: カジノ即時解禁希望

  5. 店内に入ったことも無く一度もやったこともない
    パチンコは怖いところというイメージを持っている
    そのような完全初心者がコインが1枚落ちていてそれを拾って遊技しようと思いますかね…
    そもそも拾う事に驚き
    なんかすごい違和感がある記事です
    そのうえ隣に客がいる横で…
    私が完全初心者でそういう状況になったのなら少なくとも周りに誰もいないようなところで試しますけどね怖いので
    まぁそれはともかく、難しい問題ですね
    この方のケース以外でも全国でこういう悲惨な状況に陥ったしまった方は過去も含め大勢いるでしょう
    パチンコがなければこうはならなかったのは事実でも、パチンコそのものには直ちに問題は無い
    パチ屋が見えない釣り糸を垂らしていたところへこの女性は見事に釣られ沼にハマってしまった
    昔の健全なレベルのパチ屋ならそうじゃなかったかもしれないが今のパチ屋が生き残るためには他人を大勢不幸にするしかない
    だから運営側も積極的に依存症問題に取り組まない
    まずはギャンブル中毒漬けにして金を溶かしてもらう
    そのあとですもんね業界が動くのは
    まぁ仕方ないのかもしれませんが…
    パチンコは国の法律で無理やり認められた賭博です
    中身は完全にギャンブルです
    であるなら、年齢制限だけじゃなくもっと高い敷居を作るべきだと思いますよ
    簡単には入れないような制限をね
    それくらいしないと国民からのイメージも良くなりませんし認められません
    名無し  »このコメントに返信
  6. ピンバック: 名無し

  7. 警察黙認の三店方式を利用した民間賭博場が全国に存在するのは日本だけw
    なので、もっと高い敷居は必修と思います、例えば
    ・入店時に、マイナカードをカードリーダーに通す
     (カード顔写真と本人との比較チェックあり)
    ・一定額以上の借金がある人は、入店禁止
    警察もこれぐらいはやってくれ!
    通りすがり  »このコメントに返信
  8. ピンバック: 通りすがり

  9. その後適度に打つか、見境なく金使うことになるかは本人次第。
    行けば勝てるなら、みんな仕事なんてしない。そんなこともわからない自分の自業自得
    同情の余地ない  »このコメントに返信
  10. ピンバック: 同情の余地ない

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