これだけの市場規模があれば、当然ながらそのおカネに目をつけるグループが出てくるのも自然の流れであろう。
実際、かつてサラ金業界がパチンコ業界と共に栄えた時代があった。サラ金が規制される前は、パチンコの売り上げがそのままサラ金業界の成長に直結していたのである。そうした流れを思い出したかのように、現在もまた、パチンコ業界の14兆円という巨大な市場に目をつけているグループが存在するのだ。
このグループの狙いはシンプルである。
「業界に流れているおカネを掠め取る」というものだ。いや、掠め取ると言うと聞こえが悪いが、要はこの14兆円のうち、たった1兆円でも取り込めれば、それだけで莫大な市場になるというわけだ。そして、今まさにその仕組みを考えている段階である。この仕組みづくりに、なんとホール企業が一枚噛んでいるというのだから驚きである。
ホール企業が加わっている理由は、パチンコ客の動向を分析するためである。客の動向を的確に把握することが、この新たなビジネス成功の鍵となる。では、パチンコ客とはどのような特性を持っているのか? その分析結果は次のようなものである。
① 計画性がない
② 時間がある
③ おカネがある
これを見てピンときた方も多いであろう。まさに高齢者に共通する傾向ではないか。計画性がなく、時間はたっぷり、そして、ある程度のおカネも持っている。こうした特性を持つ層をターゲットにしたビジネスが成功しないはずがない。だが、成功するためには急がねばならない。後10年以内に行動に移さなければ、ターゲット層が高齢化してしまい、この計画は失敗に終わる可能性が高い。
さて、このグループはどのような新ビジネスを考えているのだろうか? 彼らの狙いは、パチンコ客の特性を活かし、「暇つぶし+おカネ+遊び心」をうまく取り入れた新たなサービスの提供ではないだろうか?
ホール内に「昔の日本」を再現した懐かしの空間を設けるのはどうだろうか。昭和の映画を流し、懐かしの駄菓子を販売する小さなコーナー、さらに昔懐かしいパチンコ台の復刻版も導入して、「あの頃」を体験させるのだ。
客は思い出に浸りながら、ついついおカネを使いたくなるだろう。パチンコを打つだけでなく、ノスタルジックなひと時を楽しむことができる新しいエンタメ空間が広がる。
また、「パチンコ寺子屋」と称して、ホール内で簡単な教養講座を開くのも一興である。例えば、スマホの使い方やSNSの活用法を教える講座、さらには昔ながらの手作りおもちゃを作るワークショップなど、ちょっとした学びと遊びを提供する。これにより、パチンコを打ち終わった後もホールに留まり、さらなる消費を促進する狙いだ。
14兆円市場にはまだまだ掘り起こされていないビジネスのチャンスが眠っている。腐っても鯛、腐ってもパチンコ—この業界は、まだまだ未来を担う可能性を秘めているのだ。

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結局ひりついたり焼き付くのが好きなだけではないかと。
ではなぜ競馬やカジノではダメなのか。パチでないとダメか。
それは気軽にできないからではないか前者は。(競馬はネットで出来るが遊技専には難しい)
消費者金融の長生き自体は競馬、のちにカジノが果たすはず。
ただし社畜文化、子育て地獄、生きづらさ、集団史上主義が続けばだが。
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費用対効果は少なくペイしないと思います。
ピンバック: 通りすがり
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わからないでもないな。
確かにパチンコそのものはまだまだ面白い娯楽だと思う。
今は扱う人間によってその魅力が失われているだけで。
新たな遊技機メーカーでも現れて、適正価格で新たなホールへ流し、ホールもバランスよくユーザーへ提供出来ればまだまだパチンコも捨てたもんじゃないはず。
今は、パチンコ業界そのものがメーカーの家畜のような感じ。
そういう意味では完全に腐ってる。
それをぶっ壊して第二のパチンコ業界でも出来れば面白いのにね。
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