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遊休不動産を経費をかけずに民泊に転用

先日、ホール企業が古いアパートをバックパッカー用の民泊に転用するエントリーを書いた。これはまだ計画段階だったが、実際に民泊事業をスタートさせたホール企業が登場した。一軒家の一棟貸しで4月1日からネット予約を開始した。

物件は大阪市内の閑静な住宅街の中にある。元々はホールオーナーの生家があった場所に、今から24年前に日本の伝統的家屋を後世に残したい、という思いで建築したもの。棟梁は奈良県の宮大工に依頼した。


企業名を冠した建物は「文化館」と位置付けられ、社員研修の場、茶道の場、さらには結婚式場、宴会場など時代の変化と共に活用されてきたが、近年は遊休不動産となっていた。

コロナ禍が明け、インバウンドが復活して新たな活用方法が民泊だった。

土間がある日本家屋の1階は和室が2間にキッチンと風呂場。


2階が主寝室でベッドが4台とソファーが入る広さ。和室に布団を敷けば最大10名まで宿泊できる。


料金はシーズンによって変動するが、直近では4人で3万6000円前後。

今回、新規事業に参入するに際し、投資がほとんどかかっていないことが特徴とも言える。民泊に転用するに当たって新たな改装工事も行っていない。管理・維持を徹底していたためで、入れたのはベッドぐらい。このベッドも系列の会社が2018年からホテル経営を行っており、予備で在庫していたシモンズを転用した。

予約は海外サイトからでインバウンドがメインとなっている。

坪庭を眺めることもできる日本の伝統的な家屋が魅力的なためか、開業早々に11連泊の予約が入った。


遊休不動産で大きな投資をすることもなく、民泊に転用できるのはレアケースかも知れないが、新規事業のヒントになるケーススタディーといえよう。


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コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. 宿の雰囲気もアジアの良さがでており、外人にも人気が出ることでしょう。
    大阪駅から地下鉄で30分程度という立地も良い。
    これからは日本企業などより資金に余裕のあるホール企業が日本文化を世界に発信する時代なのかもしれませんね。
    いやはや  »このコメントに返信
  2. ピンバック: いやはや

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