金曜日の夜に羽田からシンガポール行きの飛行機に飛び乗り、7時間のフライト後にマリーナベイサンズへ到着。土曜日の朝からすぐにVIPルームの個室に籠り、バカラに明け暮れる。サンズは超VIP用のスイートルームを用意しているが、井川が部屋に寝に戻ることはない。日曜日の夜の飛行機に乗る直前まで一睡もしないでバカラをやり続ける。
ギャンブル依存症の典型だったが、井川ぐらいのハイローラーの話は、豪快で面白い。
150万円の元手を1シューで23億円まで増やした。「23億円勝つには23億円になるまでやり続けること」というのが持論だ。クレジットがなくなるまでやり続ける。
普通の人間なら倍になった300万円になったところで止めたりする。1000万円ぐらい勝ったら、レクサスが買えると思って止める。1億円勝ったらタワーマンションが買えると思って止める。だから23億円にならない、と。
井川がどれぐらいVIPだったかというと1張りで3000万円。1回3000万円を張り続けて23億円にした。カジノ側からするとスロット客やテーブルで1000円や1万円単位を賭ける客はゴミのようなものだ。
井川クラスのハイローラーともなると各国のカジノでジャンケットが付いた。ジャンケットのことを知らない日本人は、ジャンケットはホテルや航空機を手配したりするアテンドする人間だと思っているがそれは違う。
ジャンケットとは例えばカジノフロアが10あるとすれば、そこを間借りしているのがジャンケット。カジノをレンタルリースしているジャンケットの稼ぎは、カジノで出しているわけだ。
勝つこともあれば負けることもある。
東大数学科卒の元財務官僚の高橋洋一は、「統計学的にもカジノは負ける。それでもやるのはバカ」と切り捨てるが、井川も東大卒。
井川は負けてもジャンケットから1回で10億円は貸してもらえる信用力があった。10億円といっても現金ではなく、それはチップなのだが。10億円熔かしても信用力があれば、ジャンケットの横のつながりで、別のジャンケットから借りることもできる。
億単位のおカネを使ってくれるからプライベートジェットまで手配してくれるが、それだけ、負けてくれているから、ジャンケットからすると安いものだ。
ちなみに、日本のカジノは反対派の声を抑えるために、ジャンケットを禁止している。ということは井川のようなカジノジャンキーの太客を送客してもらうことができない。この時点で終わっている。
大阪のIRカジノは2030年末の開業を目指している。井川は「日本人の著名人は顔を指されるので国内では遊ばない。中国人の富裕層は習近平の締め付けでマカオでさえ閑古鳥が鳴いているので来ない。欧米人はわざわざ日本のカジノ目当てで来るとは思えない」と切り捨てる。
カジノのことを何も知らない政治家と官僚が世界最高水準の依存症対策を施したカジノをやろうとするのだから失敗するのは目に見えている。
で、カジノのハイローラーからするとパチンコは幼稚園のお遊戯範囲だろうが、井川は全国各地にどこにでもあるカジノ=パチンコ屋は外国人からすると異常に写る、と指摘する。
インバウンド客が本格的にパチンコに興味を持ち、大阪IRが開業した頃、カジノに見向きもしなかったら、そのうち、日本人の入場料徴収なども撤廃されていくんだろうな。
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