パチンコ日報

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ハイローラー井川意高から見ても日本のカジノは失敗する

大王製紙の元会長の井川意高はカジノで会社のおカネ108億8000万円熔かし、特別背任容疑で有罪判決で懲役4年の実刑判決を喰らう。本人曰く社会復帰促進センターに収監されていた時のことを「国内留学」と気にも留めない。

金曜日の夜に羽田からシンガポール行きの飛行機に飛び乗り、7時間のフライト後にマリーナベイサンズへ到着。土曜日の朝からすぐにVIPルームの個室に籠り、バカラに明け暮れる。サンズは超VIP用のスイートルームを用意しているが、井川が部屋に寝に戻ることはない。日曜日の夜の飛行機に乗る直前まで一睡もしないでバカラをやり続ける。

ギャンブル依存症の典型だったが、井川ぐらいのハイローラーの話は、豪快で面白い。

150万円の元手を1シューで23億円まで増やした。「23億円勝つには23億円になるまでやり続けること」というのが持論だ。クレジットがなくなるまでやり続ける。

普通の人間なら倍になった300万円になったところで止めたりする。1000万円ぐらい勝ったら、レクサスが買えると思って止める。1億円勝ったらタワーマンションが買えると思って止める。だから23億円にならない、と。

井川がどれぐらいVIPだったかというと1張りで3000万円。1回3000万円を張り続けて23億円にした。カジノ側からするとスロット客やテーブルで1000円や1万円単位を賭ける客はゴミのようなものだ。

井川クラスのハイローラーともなると各国のカジノでジャンケットが付いた。ジャンケットのことを知らない日本人は、ジャンケットはホテルや航空機を手配したりするアテンドする人間だと思っているがそれは違う。

ジャンケットとは例えばカジノフロアが10あるとすれば、そこを間借りしているのがジャンケット。カジノをレンタルリースしているジャンケットの稼ぎは、カジノで出しているわけだ。

勝つこともあれば負けることもある。

東大数学科卒の元財務官僚の高橋洋一は、「統計学的にもカジノは負ける。それでもやるのはバカ」と切り捨てるが、井川も東大卒。

井川は負けてもジャンケットから1回で10億円は貸してもらえる信用力があった。10億円といっても現金ではなく、それはチップなのだが。10億円熔かしても信用力があれば、ジャンケットの横のつながりで、別のジャンケットから借りることもできる。

億単位のおカネを使ってくれるからプライベートジェットまで手配してくれるが、それだけ、負けてくれているから、ジャンケットからすると安いものだ。

ちなみに、日本のカジノは反対派の声を抑えるために、ジャンケットを禁止している。ということは井川のようなカジノジャンキーの太客を送客してもらうことができない。この時点で終わっている。

大阪のIRカジノは2030年末の開業を目指している。井川は「日本人の著名人は顔を指されるので国内では遊ばない。中国人の富裕層は習近平の締め付けでマカオでさえ閑古鳥が鳴いているので来ない。欧米人はわざわざ日本のカジノ目当てで来るとは思えない」と切り捨てる。

カジノのことを何も知らない政治家と官僚が世界最高水準の依存症対策を施したカジノをやろうとするのだから失敗するのは目に見えている。

で、カジノのハイローラーからするとパチンコは幼稚園のお遊戯範囲だろうが、井川は全国各地にどこにでもあるカジノ=パチンコ屋は外国人からすると異常に写る、と指摘する。

インバウンド客が本格的にパチンコに興味を持ち、大阪IRが開業した頃、カジノに見向きもしなかったら、そのうち、日本人の入場料徴収なども撤廃されていくんだろうな。


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コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. ここは「パチンコ」日報だから仕方ないとはいえ、
    相変わらずのカジノ叩きである。
    しかし入場料廃止はあれば評価できる。
    飲み放題食べ放題が6000円時代と変わらない品質であれば。
    そうなればコスパに飢えた非ギャン民は目の色変えてやってくる。
    問題は夢洲先発組のネット投稿。
    法律ではカジノ広告は空港国際線エリアとIRのみとしてるが投稿や報道の制限はないらしい。
    ここからカジノ未経験組がどう動くか。

    それに「カジノは失敗する」も根拠がない。
    風俗やAV擁護者が「エロは不滅だ」と発言するくらいの信頼度しかない。もちろん僕は廃絶派。
    一方的な価値観である。

    政府もその気になればパチ屋をゼロにしないまでもベトナム化して地元では遊べなくして車やバスや列車を乗り継ぎ2時間以上かけてパチ屋に行く必要が出てくる分カジノ売上上がるのもありうる。
    このパチ屋はハイレートで制限もゆるく4号機や初代でも普通に遊べる。修理や作り直しも普通に可。
    地元で遊ぶからよくないのだ。
    いやならパチ屋の近くに移住すればいい。それができないのは会社や家族にヨイショしなければならないから。
    ●丼さんは汗水論を強要してるが、
    それなら遊技者もわざわざ遠方に出向かなければ釣り合わない。
    カジノ即時解禁希望  »このコメントに返信
  2. ピンバック: カジノ即時解禁希望

  3. インバウンド期待出来ないなら、国内国民用に特化で。
    NISAと連動させて口座からのBETで非課税にしよで。
    オンラインも実装して、NISAで利益出した人達から大地のチカラで根こそぎ頂く。

    オンラインならパチ屋と違って設備投資いらんから還元率高く出来るはず。

    そしてパチ屋とメーカーは消滅へ。
    カニミソ  »このコメントに返信
  4. ピンバック: カニミソ

    • カニミソって脳に脳みそじゃなくてカニミソが入ってるって意味かな?

      パチンコ・パチスロメーカーは、既に世界のカジノに進出して結構な収益を出していますよ。

      日本のIR案件もパチンコ・パチスロメーカーで進めていますし。

      パチンコに負け過ぎてパチンコ屋憎しと頭がおかしくなったんだろうけど…もう少し社会と接点を持った方が良いよ。
      イヤハヤ  »このコメントに返信
    • ピンバック: イヤハヤ

  5. 既に終わっているであろう業界であるパチンコ業界の関係者が、カジノ批判記事で「日本のカジノは終わっている」と発言するっていうのがこの記事の笑いのポイントだと思う。
    目くそ鼻くそを笑う、という言葉があるが、例文として使えるほどではなかろうか。
    普段アンチパチンコを嫌悪するサイトが、アンチカジノで強い言葉を使いカジノ批判をする。

    個人的に要約すると、
    今ですらパチンコ業界は厳しい状況なのに、ただでさえ少ないパチンコの太客がカジノへちょっとでも流れるのは不味いからと、少しでもいいから前段階で悪評を流し国民の、ひいてはパチンコユーザーの気を惹かせないように、カジノへ流れないようにパチンコ業界に留めようと画策している感じかな。

    気持ちはわかる。
    おそらく多少なりともパチユーザーはカジノへ流れるだろうが、最後の時まで頑張ってください。
    名無し  »このコメントに返信
  6. ピンバック: 名無し

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