パチンコ日報

ニュースにならないニュースの宝庫 

知恵 その2

知恵とは愛情を持ってこれからの人たちに伝えるもの
知恵とは尊敬と感謝の念を持って先人に借りるもの

私はそう解釈しています。

パチンコ業界に限ったことではないとは思いますが、あいにく世の中の全てを知っているわけではないので、曖昧な表現になることをご理解ください。技術や物の捉え方、そしてあり方は大人や権力者が若い人たちへ伝え続けるものだと思うのです。

伝え方にはいろいろな手法があります。物事をダイレクトに一から十まで教えるやり方があれば、その一部分だけを教えて個人の取り組む姿とその成長過程を見続けるものとがあります。

私はおもに後者を選択していますが、特に注意しているのは行動させる際に失敗を想定内に置いておく事です。「一応教えたけれどうまくいくかな」的な感じで良いのです。

私たち先に生きる者は、その誰しもが順風満帆で人生を生きてきたわけではありません。むしろ失敗の数の方が遥かに多いでしょう。だからと言って失敗を乗り越えて今がある、というような自慢話を若い人たちに伝えてみたところであまり効果はありません。そんなことに時間を割くより「自分がチョイスした行動の結果が失敗に終わった」という経験を積ませてあげることが本人に知恵をつけさせるのではないでしょうか。

人間は自分で成長できます。問題も最終的には本人が解決します。

大人はその途中でこんなやり方もあるよ、とヒントを示すだけで良いと思うのです。そのヒントがきっかけとなり、やがて本人が経験することによって知恵に形を変えていくのでしょう。

ヒントを与えて仕事をやらせてみる→途中で確認を入れてアドバイスをする
→それでもダメなら「この方がいい」と一緒にやってみる
→そしてさらに今の環境にあったより良いやり方を一緒に考える

ただこれだけの手順を踏んで行動を共にすれば知恵というものは徐々についてきます。人を育てるということは第一に優先されるべき事柄ですが、実際には後回しにされがちです。大人も権力を持った人もさらに知恵を絞ってどのようなやり方が良いのかを考えなければなりませんね。



人気ブログランキングへあなたのポチっ♪が業界を変える

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。
記事一覧

コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. 山田塾さんのおっしゃるとおり。
    言葉で知識を与えても身になりません。

    自分である程度試行錯誤させないと、なぜそうなのか、少し標準からズレるとどうなるのかが、理解できませんので、応用する事ができないのです。

    若者に経験を積ませる為に、少し難しい事をやらせ、四苦八苦しながら苦しむ若者を心の中で応援し、成長する事を祈る事は、嬉しくもあり楽しいものです。
    地元の高校野球の後援会に入り、いつしか球児に壇上から叱咤激励をする言葉をかける立場になりましたが、
    彼らが大会で日頃の成果を発揮するところを、日射病防止にビールを口に含みながら観覧するのはいいものです。
    徳名人  »このコメントに返信
  2. ピンバック: 徳名人

    • 言葉で知識を……は今の時代、SNSなどで検索する。
      そしてそれにとどまらず自分で思った試行錯誤まで検索していく。
      ここで問題なのは「検索したことによって出来た気になっている」所。
      結果おざなりにしか身についていないまま教える側も教えられる側もそれで納得してしまうのが今の時代の悪い点かな、と思う。
      そしてそのまま時間だけどんどん過ぎ、砂上の楼閣のような知識だけで解ったつもり(=教えられた方はそう思っている)の人が
      いざ問題に遭遇した時に結局何も出来ない。
      それを教えた人が叱る。悪循環。
      この辺がサッパリ解っていない人間のなんと多いことか。
      このサイトでも居ますよ。徳○人とかいうのがその代表で。
      何よりも重要なのは「成功体験を繰り返し積ませて自信をつけさせる」ことだと思うんだけども。
      今の時代はこれをさせないらしい。
      それをさせてから失敗経験をさせると自分から問題提起をして自分で見つけ出すようになるのに。
      今の社会はわざわざ手間だけ掛けて効率は最低のやり方。
      それをあたかも成長させたのは自分だ、と吠えるのは無能の証。
      上司のやることは「問題を解決出来た時にどんな小さなことでも褒める」
      「失敗したことはその結果だけを淡々と告げる」
      「同じ失敗を起こしてしまったら一緒に解決出来るように手伝う」
      これだけでいいのだけど。
      逆にこれ以外を部下に対して行動する必要は全く無いのだけど。
      なぜ理解できないのかその辺がとても疑問。
      今までそうだったのに
      お前(=教える側)がやり方を変えたから上手く行った、と自己満足したいのか、
      と。そういう人間が増えた。
      ぶっちゃけ、器が小さい。人間性も仕事内容も。
      変な奴ばっかり  »このコメントに返信
    • ピンバック: 変な奴ばっかり

      • 変なやつばっかりさま
        一にも二にも共感します。パチンコ業界においても昔の上司は自分は仕事ができるが教える事ができなかったという傾向を見て取れます。ではそれが今はどうか?少しは良くなったかというと実はあまり変わっていないように思えるのはなぜでしょうか。上司が相変わらず権力というものに固着しすぎるからでしょうか?伸びる環境は今の方が作りやすいと思うのですが残念ですね。
        いつもコメントありがとうございます。
        山田塾  »このコメントに返信
      • ピンバック: 山田塾

        • >上司が相変わらず権力というものに固着しすぎるからでしょうか?

          ただ単に上司も褒められ慣れていないだけだと思います。
          部下の方もヨイショじゃないけど「さすが〇〇(役職)ですね」くらいは言ってもいいと思うんですけども。
          上司側も「なんやこんなんでおだてるなや何も出んぞ」位の返しでいいと思うんですが。
          この積み重ねがチームワークや信頼・楽しさに繋がっていくと思うんですけど。
          変ですかねぇ?
          変な奴ばっかり  »このコメントに返信
        • ピンバック: 変な奴ばっかり

          • いいですね。ゆとりを持ちながら共に成長して行く。そんな光景が目に浮かびます。上司も孤独ですからね。
            山田塾
          • ピンバック: 山田塾

  3. 德名人さま
    いつもコメントありがとうございます
    山田塾  »このコメントに返信
  4. ピンバック: 山田塾

コメントする

徳名人 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です