広告は何のために打つのか? 商品の販促以外では企業のイメージアップなどの意味合いもあるが、この両方ともで基準をクリアしていないのが、今のパチンコのテレビCMだと言える。
パチンコメーカーが儲かっていた時代は、節税対策にもなるので広告宣伝費を湯水のように使って、パチンコのテレビCMが四六時中流れていた。パチンコのCMを観ない日がないほど流れていれば、パチンコ好きの人の脳裏にはCMが刷り込まれ、ホールに足を運んでみようと行動に移すファンも少なくなかった。
貧すれば鈍する。これが今のパチンコのテレビCMで、そもそも出稿回数も極めて少ないので、観る機会にも出くわさない。たまにしか流れないので印象にすら残らない。
脳裏に焼き付けるには、横澤夏子が出ている楽々明細のCMの頻度ぐらいが必要になるというものだ。
しかし、今のパチンコメーカーに大量CMを流すだけの体力も残っていない。
パチンコのテレビCMが解禁されて1年半ほど経過する中、一番当てが外れたのは広告代理店とテレビ局だろう。
「一部のメーカーさんは出稿していますが、業績が低迷する中、コスト削減の方が優先され、思ったほどテレビCMは出ませんでした。CMを打ったからと言って業績に直結するわけでもなく、どの年代層に打つのかも分かっていない状況です」(テレビ局関係者)
パチンコは18歳未満の遊技防止の観点から「午前5時~9時」、「午後5時~9時」の間は、遊技機関連のCMは行えないことになっているようだ。実際、筆者がテレビCMを観たのは日中だった。でも、昼間に流してもあまり意味がないような気がする。その時間帯、パチンコ好きシニアはホールへ行っているし、サラリーマンは仕事している。
夜更かしすることがないので、深夜帯に流れているのかどうかは分からないが、パチンコ客との親和性からすれば、流すなら深夜帯ということにもなる。
テレビCMより、広告訴求力が強いのは検索連動型のネット広告であることは証明済みで、ピンポイントで関連広告が何度でも出てくる。消えモノ広告のテレビCMは、パチンコの場合はそぐわないようになってきている。
業績が下がれば、経費削減~リストラが始める。
危機を回避するために優秀な人材から沈みそうな船から脱出するわけだが、ハイクラスの転職サイト「ビズリーチ」が注目されている。ここは年収1000万円以上の即戦力を求めているサイトなのだが、事前に審査がある。
ここへメーカーの技術者が登録したのだが、ことごとく審査で落とされて、自信を喪失している、という。30~40代というボリュームゾーンがあり、実績があり能力が高くても50歳を超えるとそれだけではねられる。
業界では能力が高かったかも知れないが、他の業界では通用しないケースもある。パチンコメーカーは、ビズリーチを使って優秀な技術者を探しているのかが気になった。
業界外からパチンコ脳に染まっていない優秀な技術者が入ってくることで、これまでになかった遊技機も開発できるのではなかろうか。
テレビCMの話が転職サイトの話に替わってしまった。
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テレビCMに昔ほど価値がなくなったのではないでしょうか
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しかも実際に遊びにいったときに感じるであろうあまりに大きな違いの差ね。
そしてこの業界の、取ることが不可能なくらいこべりついた最悪で低質な世間一般のイメージ。
こんな地盤で高額な費用かけてCMうったところで、っていうね。
昔と違いすぎるよ。
パチンコメーカー末端技術者なんて、何年何十年働いたとして何か得るものとかあるんすか?
期間工流れ作業員とかとあまり違いはないって思っちゃうけど。
ま、そもそも記事にあるようにすでに優秀な人材はいないと考えるのが自然。
今もメーカーで働いてる時点で、っていうね。
ここまで低迷してるのにまったく客の気持ちわかってない機械しか出てこないしさ、そして案の定ネット等で酷評を浴びて数日程度で通路になる機械がほとんど。
若い優秀な技術者が仮にきたとしても、牛のような老害が杭を叩くんだろ。まさに老害ムーブ。
若い優秀な技術者など来るわけないけどね。
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