パチンコ日報

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上限スタートの値はいくつ?

今日はホームページを通して質問がありましたので、少し書いてみたいと思います。

「機種ごとに違うスタートの上限値はどれくらいが良いのでしょうか?」と言う内容でした。
元来私は営業コンサルタント業務をしませんから数値に関して多くを語りません。

しかし基本的な考え方としてスタートの値は使って良いスタート帯と使ってはいけないスタート帯がある事を踏まえておくべきです。

一つ目はある値以上に回しても稼動上昇につながらない。これは使える上限値のことを言います。もう一つはある値を下回ると極端に稼動が落ちる。同様に使える値の下限値を示します。

俗に前者を利益のロス、後者を稼動のロスと呼びます。現場の管理職の方々は結構な割合でダイコクのS I Sデータを参考にされているようですが、一つの目安を知ると言う点においては良いことと思います。

しかし全国の平均データが自店の状況にマッチしているかと言うとそこは疑問が生じますね。現にスタートの上限値と下限値は幾らかと質問するとまず答えることができない場合が多いです。中には分岐スタートは〇〇です、と答える方がいますが、それはそれ以上回すとお店が赤字になると言う一方的なデータになりがちなので私はあまり参考にしません。

同様に大当たりの確率も各店に独特の流れがあり、同じチェーン店で同時期に導入した機械にもその癖みたいなものが生じるものです。もし私が現場で営業コンサルタントをするとしたなら、何を最初に見るか?ダイコク用語でいうところのT Yの値です。

T Yとは大当たりが始まってから最後の時短などが終わった時点での総差玉を指すのですが(厳密には初当たり回数分の  総差玉を初当たり回数で割った平均数値)この数値がその機械のポテンシャルを決定づけます。

T Yは連チャン率とも言い換えることができます。同じ1/319の機械でもT Yの値には差があります。この値を見ずして通常時のスタートを決める事はできません。

因みにユニコーンと慶次のT Y値は4500個くらいでほぼ同数でした(あるお店のデータから)が、一般的な印象としてユニコーンの方がT Y即ち連チャンするのではないかと思われがちですが、それは少し錯覚している部分があります。同じ10000個を吐き出すのにかかる時間が慶次よりユニコーンの方が速いので印象としてはユニコーンが連チャンし易いと言うイメージが先行してしまうのでしょう。

話はそれましたが、「スタートの上限値は?」の答えは「自分で決めてください」です。

諸々のデータを照合して自店の傾向を探り対策を練る。ここまでは机の上でできる作業です。
そして一番大切なことははじき出された数値を思い通りに操ることができる技術を持つということです。理論やその値だけでは顧客の支持をいただく事はできませんから。




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