水産物加工品の販売をする会社の2代目になる予定だったAさんだが、ロシアのウクライナ侵攻により状況はさらに一変する。
それでなくても、コロナ禍で飲食店の営業がまともにできない状況で、高級食材は売れず、会社の売り上げは駄々下がりだった。
そこへ飛び込んできたのが以下のニュースだった。
16日、政府はロシアへの貿易上の優遇措置である「最恵国待遇」を停止する方針を固め、カニやウニといったロシア産の水産物の関税率も引き上げられる見通しとなった。最恵国待遇からロシアが除外された場合、水産物の関税率ではロシア産のカニで4%から6%、ウニで7%から10%、サケなどは3.5%から5%となる見通し。
このまま経済制裁が続き、全面的にロシア産が輸入できない状況になれば、商売上がったりとなる。
実際、政府は水産物などについては関税を弄るよりも、輸入そのものを禁じる「禁輸」も検討している。「関税率をいじるよりも制裁の効果が高い」(外交筋)ためだが、輸入が止まれば食卓への影響は避けられない。回転寿司で安くサーモンも食べられなくなる。
Aさんにとって家業を継ぐタイミングは最悪だった。コロナ禍で高く仕入れても売り先がない…。ロシアとの関係改善がいつになるか見通しも立たない…。従業員の給料を払うとやっていけない状況まであっと言う間に追い込まれた。
Aさんは悩んだ。家業を継ぐのはもう暫く先にして、自分が身を引いてホールへ戻ろう。
行動は早かった。古巣に電話した。10年選手だったAさんは役職者だったが、会社側の条件は一般社員からのリスタートだった。コロナ禍で古巣の状況も厳しく、コロナ前に比べ売り上げは半減したままだ。
Aさんの給料も一般社員なので、辞めた時の年収にはほど遠いものだったが、それでもホールに復帰することを選択した。再雇用してくれたのは、無遅刻、無欠勤の真面目な仕事ぶりからだった。

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無遅刻、無欠勤は、普通の会社なら当たり前だと思います。ウチの会社では、正当な理由なく遅刻、欠勤は、すべて人事記録に残ります。
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それがこの業界。
色々と出来ない人間が多いということなんだろう。
悲しいかなこの業界が、底辺層の集まりなんだということが理解できてしまう。
もちろん、自分も含めて。
家業を継がないにしても、この業界に戻るのは悪手だと思うけどねぇ。
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それでも無事に支給される方は7割にも満たなかった様な記憶が(^^;
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