パチンコ日報

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マーケティングとイノベーション

前回、年末年始の連休前施策として、マーケティングの4Pと4C視点での見直しから、ライトユーザーの方々がリピートして下さるお店への転換について触れました。

これは、『ファンを減らさない』ことと同時に、『ファンを増やす』ための取組みで、とにかくお店がこの2点を目指せる環境になっているかを見直すものです。

パチンコ業界は、既存顧客マーケティングの中で、ボリュームゾーンのお客様を中心に進んできています。

遊技機もお店の施策も、基本はボリュームゾーンのお客様に支持されることが、投資効率が良くなるので当然と言えば当然ですが、この考え方で危険なことは、ボリュームゾーン以外のお客様を結果的にはないがしろにしているというものです。

事実として、ヘビーユーザー化という表現がされますが、正しいヘビーユーザー化というのは、参加人口が減少していない状態で、ライトユーザーの遊技機に対する知識が高まるのと同時に、来店回数が増えるというものです。

現在のヘビーユーザー化は、ライトユーザーのお客様が離反して、ヘビーユーザーのお客様の比率が上がっただけの状態です。

ヘビーユーザーという言葉は人によって解釈が異なりますが、パチンコやスロットで遊ぶことを本当に好きでいてくれるコアユーザーと言ったほうが良いかもしれません。

マーケティングでは、既存顧客マーケティングと新規開拓マーケティングの2つを同時に実施していく必要がありますが、業界に不足している取組みは後者の新規開拓マーケティングになります。

新規開拓マーケティングは、異業種でも難しいもので簡単に出来るものではありません。
しかし、既存顧客を離反させずに、新規のお客様を増やしていく取組みが為されなければ、どんな商品やサービスも衰退していきます。

永谷園のお茶漬けはロングヒット商品ですが、長年の間、既存顧客マーケティングと新規開拓マーケティングを、イノベーションしながら実施しています。

今日のテーマは『マーケティングとイノベーション』ですが、この2つはドラッカーがマネジメントの中心にしているものです。

これを詳しく説明をするのはマネジメントにお任せしますが、マーケティングは新たな顧客創造で、イノベーションは新たな価値創造です。

既存の商品やサービスの価値で、それを知らない新たな顧客を増やしていく顧客創造をしながらも、常に新たな価値創造を行う自己変革で、更に新たな顧客を増やしていくという両輪です。

イノベーションは、商品やサービスを新たに開発するものと誤解されやすいのですが、同じ商品やサービスでも、別の価値となる切り口や利用方法もイノベーションです。

例えば、このコラムで繰り返し書いてきた、パチンコ1種2種のライトミドルの機種(小当り確率が甘いもの)は、機種性能としては短時間で出玉を獲得するスピードが速いのが特徴です。

「短時間出玉スピード」という切り口を、お客様視点で「短時間でも楽しめる」という表現もイノベーションの視点になります。

何がマーケティングで、何がイノベーションかという学術的なものはさておき、『既存顧客マーケティング&新規開拓マーケティング』を実践するには、『商品やサービスのイノベーション&新たな価値創造(価値提案)のイノベーション』が必要です。

商品に関してはメーカー様の努力によりますが、これは既存顧客マーケティングに偏らないようにホール様も声を上げることも、来年以降は重要なポイントだと思います。

この両輪の取組みで、既存顧客を離反させないことと、更に新規ファンを増やしていくことに挑戦していくのが、2022年2月1日以降から本格的に行う必要がある課題です。



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コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. 無理だと思う。金がかかりすぎる遊びで
    勝てる見込みが無くなる。期待値がどんどん
    無くなる商売だから。
    業界は努力してないし、客を金づるにしか
    思ってない。
    負け組  »このコメントに返信
  2. ピンバック: 負け組

  3. パチンコ業界はアンチを作る才能はあると
    思うよ。何もしなければここまで遊技人口
    減らないだろう。業界を馬鹿と思うし、
    嫌いなんだろ。
    負け組  »このコメントに返信
  4. ピンバック: 負け組

  5. 2022年2月1日以降からでは遅い。
    1月限りで閉店するホールが多数出るだろうが、その際の業界の対応次第で、今後の既存顧客の信頼度が変わる。
    万年床  »このコメントに返信
  6. ピンバック: 万年床

  7. 一生、無理。
    客は、パチンコ、スロットで、永続的に金儲けが出来るのかしか、見てないから。その1台の生涯稼働において客のプラスになっているかだけ。根本的に客が金儲けが出来るのかだけ。
    ホールは、全台、毎日、1台毎にどれだけ差玉、差枚数が店のプラスになっているかだけ。売り上げや稼働は二の次。粗利益が、前年同月比、同年前月比と比べて増えていればいいだけ。それが店長の評価。
    まあ、客が減って当たり前やな。ハイリスクノーリターンだからな。ホールが安心、安全の遊技を言いたければ、その1台の生涯稼働において客のプラスになれば、安心、安全の遊技と言ってもいいかな、というレベル。根本的に客が金儲けが出来れば許されるレベルやな。
    大体、根本的に客がマイナスでなければ、店は経営出来ないんだろ? 客は、パチンコ、スロットを金儲けの道具としか見ていないから、客が金儲けが出来なければ、客は減るのは当たり前の話である。根本的に客が1台の生涯稼働において客のプラスにならない時点で客は減るしな。1台の生涯稼働において客のプラスになれば、客は増える。要は、その1台の生涯稼働において根本的に客が勝てるかだけ。
    匿名希望  »このコメントに返信
  8. ピンバック: 匿名希望

  9. 客を金づるにしか思っていない、というのは誤った考えだと思います。
    そもそも、パチに限らず、客とは店に「お金を落とす」存在です。
    金を落とさない客は、客ではありません。どこの世界に、客に金を
    渡して成り立つ商売が有りましょうか?
    パチ屋と普通の客商売の店との違いは、他の客商売は客に対するサービスが
    客全員、平等に与えられている。パチ屋は、そのサービスが一部の客に集中する
    システムということ。集中するから、一部の客は落とした金以上のものを手にすることができる。
    その一部の客になれなかったその他大勢がいるというだけ。
    じゃあ、そのサービスが全員に平等になったら?当然落とした金以上のものは得られません。
    遊ぶぐらいは出来るでしょうが、パチ屋に集うのは、遊び目的の
    人間こそ少数派でしょう。多くの方の目的は、落とした金以上の金を持ち帰ること。
    平等なサービスなど、求めとりゃせんのです。不平等であるからこそ、チャンスが生まれるのです。
    平等なサービスが欲しいなら、ゲーセンでも行かれるとよろしい。
    不平等をくぐり抜け、サービスを受けられる立ち位置になるには相応の
    努力が必要。一般的な生活を犠牲にするぐらいのね。
    ただ、今までは一般的な生活を犠牲にしても得られるものが多かった。
    これからは、一般的な生活を犠牲にしても得られるものは少なく、割が合わないでしょう。
    今までのパチ屋は日常生活では得られない金を得る手段として
    利用する人がいた。この先、パチ屋は普通に働く方が割がいい程度しか得るものはない。
    文字通り、お遊戯レベルになります。勝てる=食えるではなく、勝てる=ちょっとしたお小遣い
    レベルに。
    パチ屋は遊興であるから、景気に左右されます。今、日本に限らず
    どんどん下り坂となっています。プラス成長をしているのは中国ぐらいなものです。
    下り坂の日本では、遊興も下り坂なのです。その下り坂の中で、上り坂だった頃の
    日本の遊興と同じものを求めてどうする、と。未だにパチ屋相手に勝たせろと言う人も、
    そろそろ理解して欲しいものだ。
    一般ゆーざー  »このコメントに返信
  10. ピンバック: 一般ゆーざー

    • 理解して何か意味があるのだろうか。
      そこのプロセスに考え方の個人差はあれど、あなたの言うような思考を理解すると何かパチンコ業界自体が変わるのだろうか。
      結局あなたはどちらの味方なのか。
      どちらでもいいが考え方としては牛丼通行人氏によく似ている。
      こちら(ホール)側の事情をよく理解しろ、と。
      もっと理解したうえで哀れみで金を落とせ、と。

      ひとこと言わせてもらえば、ユーザーがあなたの言うような事全てを理解すると、客は相当数いなくなります。

      勝たせろ!もっと!
      というような愚痴があるレベルくらいがギャンブル業にとっては丁度良いくらいだと私は思いますね。
      国民がギャンブル業(パチンコ)の仕組みを完全に理解することになれば、パチンコ業界は破綻しますよ。
      通行人  »このコメントに返信
    • ピンバック: 通行人

      • 勝たせろという言葉は、相手に要求する言葉であり、
        物乞いであること。それを発するのは、私は抵抗がありますね。
        勝ち取るのなら、何ら問題はないんですが。
        パチ屋に対し敵愾心ありありなのに、何故かその相手に物乞いする。矛盾を感じるんですよね。
        一般ゆーざー  »このコメントに返信
      • ピンバック: 一般ゆーざー

    • >客に金を渡して成り立つ商売が有りましょうか?
      商売の基本は、客に金額以上のサービスを提供することから。
      買った商品に金額以上の価値を感じること、いくらでもありますからね。
      パチンコホールも同じことを実践すれば良いだけでしょう。

      パチンコの話ですが、数回に1回でも勝てれば客はその日は満足して帰りますよ。
      勝てるチャンスが誰にでも平等にある環境が望ましいのでは?
      ある客はトータルでも勝ち続けて、ある客は一切勝てない。そんな不平等な環境では客離れが進むだけだと思いますよ。
       »このコメントに返信
    • ピンバック: あ

  11. 頑張ってください、としか。
    どうやったって遊技客の減少は確実です。
    それでいて増加も見込めない。
    頑張ってください、とは言ったもののコンサルさんの言う事を聞かずに潔く店を閉める、撤退するのも十分にアリだと思いますが。
    決断が早い方がご自身のためになることもありますので。
    それに今の業界にとって必要なのは、今の遊技客数に釣り合ったホール数です。
    コンサルさんはコンサルさんで必至だとは思いますが、ホール数を維持すればするほど絶対に客数は減ります。
    今の急務はホール数の減少です。
    もちろん、ホールさんが「本気で遊技客を増加する!」というのならこのリスペクトさんの施策もありでしょう。
    ですが今のホールにそのような気概は皆無です。
    まぁ物理的に無理でしょう、今のようなメーカーとホールのやり方じゃ。

    とにかく【ホール数減少】が、この方の言っている「ファンを減らさない」「ファンを増やす」ことになり、ひいては遊技客増加に繋がります。
    名無し  »このコメントに返信
  12. ピンバック: 名無し

  13. 競艇なぞの公営ギャンブルは25%を主催者に抜かれた後の金を客同士での取り合い。
    しかしながら外すと、あたかも番組マンや選手が悪いかの様に騒ぐ人が一定数おります(^^;
    気持ちは分かりますが完全にお門違いですね・・・
    一方パチンコ店はと云うと店毎の事情にて控除額は様々、除く控除額を客同士で取り合うのは公営と変わり有りませんが、この控除額の設定と取り方が非常に不味い状態ですね。
    これでは矛先は当たり前に店に向いてしまいますし、元業界人ですので出来れば店の方を擁護したい側なのですが擁護の仕様が有りませんね(^^;
    サンダーライトニングから再びパチンコ屋に出入りする様になり今はパチンコ打ちますが、とにかく機械のバランスが悪すぎですよ。
    ちなみに私は一回に付き適当な台にて1~2万、時にはそれ以上負ける事が有りますが何故か負けても当たり前、逆に勝ったとしてもそれはそれで当たり前みたいな感情しか湧いてこず、「明日取り返してやる。」
    「明日も取ってやる。」みたいにならないんですよ(^^;
    なんかサイコロ振って舟券の買い目を決めて一喜一憂してる様な感じしかしないんですよね・・・
    もと役員  »このコメントに返信
  14. ピンバック: もと役員

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