パチンコ日報

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射幸性ビジネスの着地点はパチンコ業法のパチンコ

パチンコのビジネスモデルは、遊技機性能に左右されるリスクが非常に大きいのが特徴である。

コロナ禍の2年目の今年も終わろうとしているが、20スロに比べ4パチの稼働・売り上げ・粗利の回復率が圧倒的に高い。日工組内規の継続率65%が撤廃され、2019年2月分から適応されていたが、連チャン率で総量規制問題をカバーできるハイミドル機種が回復率をけん引している。

コロナ前の2019年1月を100とすれば、2021年1月は4パチの粗利は90%まで回復していたのに、対して20スロは80%に止まる。

4パチと20スロの回復率の差は射幸性の差でもある。

依存症問題を打開するために警察行政が厳しく取り締まってきた高射幸性の機種によって、業績が回復しているということは、再び規制がかかる危険性を孕んでいる。

射幸性を高めて市場が過熱すると、警察から規制され、市場は冷えこむ。この繰り返しを業界は、この先も続けていくことになる。ということは、射幸性ビジネスから脱却できないことを意味する。

射幸性を落とせば、射幸性を削がれた6号機のように、スロット客の離反はテキメンに表れるが、その一方で、高射幸性に金銭面でついていけない客の離反もある。

つまり、射幸性を上げても下げても客の離反はある。

射幸性ビジネスはリスクが高いにも関わらず、その具体的な打開策も今のところ見つからない。

となれば、風営法で言うところの「著しく射幸心をそそる恐れのある遊技機を提供してはならぬ」という呪縛から逃れて、パチンコ業法の中で一定の射幸心をそそりながら営業を続けて行くしかないのではないだろうか。それが射幸性ビジネスの着地点で、ギャンブルと認めてしまうことだ。

かつてパチンコ業法の話が持ち上がった時、全日遊連の組合員はパチンコ業法に反対する声が大多数だった。

こうなれば、全日遊連の加盟店が全部パチンコ業法傘下に収まるのではなく、風営法組とパチンコ業法組に線引きすればいい。

パチンコ業法でパチンコをギャンブルと認めてもらう代わりに、パチンコ税もしっかりと納め社会貢献しなければならない。

余暇進は2003年から2007年にかけてパチンコ業法の制定を目指して、交換税などの試案も作成していたが、すっかりトーンダウンしている。

IRカジノは絵に描いた餅で終わってしまいそうだが、カジノ単体を認めると共に、パチンコ業法のパチンコ店も認めてもらってはどうか。



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コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. パチンコ業法でパチンコをギャンブルと認めてもらう代わりに、パチンコ税もしっかりと納め社会貢献しなければならない。
    税を新設したら、透明性がないと駄目やな。特に、差玉、差枚数においてやな。公営ギャンブルでは、ちゃんと使い道が透明化されているわけやし。何%が国の取り分で残りの何%で当たりくじの取り分なのか規定されている訳やしな。
    一時、換金時に税金をとる噂があったな。

    ま、客を増やしたければ、パチンコ、スロットで永続的に金儲けが出来るかどうかだけ。その1台の生涯稼働において客のプラスになっているかだけ。根本的に客が金儲けが出来なければ、客は減るだけ。極めて、単純。規制は、言い訳。
    匿名希望  »このコメントに返信
  2. ピンバック: 匿名希望

  3. パチンコがギャンブルとして認めら税金も取られるようになると外資や国内でも超大手資本が参入してくる。

    外国資本が超大型店を作ったりJRが駅ナカにパチンコ店を作ることも可能になる。
    そうなれば既存店は一網打尽となる。

    そうなることが分かっているので全日遊連は業法には絶対反対なのである。
    名無し  »このコメントに返信
  4. ピンバック: 名無し

  5. おお素晴らしい。素晴らしい記事だ。
    2019年の1月といえばまだ5号機が現役バリバリだった時代ですね。6号機がかなり混じる時代に売上80%まで戻らせてるんですね。
    素晴らしい数値です。流石、我々パチンコホールは、店さえ開けてれば無敵ですから心配無用。
    どこかのまとめサイトでも今日の記事をピックアップしてくれないかな?
    丑丼通行人  »このコメントに返信
  6. ピンバック: 丑丼通行人

  7. 「コロナ前の2019年1月を100とすれば、2021年1月は4パチの粗利は90%まで回復していたのに、対して20スロは80%に止まる。」

    4パチはともかく、20スロが80%まで回復とは素晴らしい。
    私の周囲では40%回復がいいところてす。
    牛丼通行人  »このコメントに返信
  8. ピンバック: 牛丼通行人

  9. この「規制→緩和→規制→緩和」の繰り返しをする限り確実に客は減っていきます。多いか少ないかの差はあれど。
    規制で絞ってしまって逃げた客はそう簡単には戻らないですから。
    コロナで仕方なく行けなくなった人はある程度戻るでしょうが、金銭面で厳しくなり脱落した人は別です。
    それでもこの数字が本当ならいい傾向なんではないでしょうか。
    カラクリがあるとすれば…、消滅したホールが相当数あるので、そのホールを選んでいた客が別ホールへ移動しただけで、残っているホールの粗利は増えて当たり前の結果、とか?
    2018年度末の総ホール数が10060店舗らしく(サイトによっては9794店舗と言う数字も)、新情報で拾えた直近情報によると今年の10月末日で7718店舗(全日遊連加盟店なので実際はもうちょいある?)。
    なので少ない数字を単純計算すると約2000店舗は無くなってます。
    そう考えると、その2000店舗で遊んでいてまだパチユーザーを続けている人は、まだ営業しているホールへお金を落とすわけですから、その好調と見える数字は当然の結果とも言えません?
    (ま、当然遊技者もそれなりに減ってますし単純計算じゃ正確にはわかりませんが)

    でもそう考えるならば今までが異常で、今は着実に正常化へ向かっているとも取れる気がします。
    仇∞士  »このコメントに返信
  10. ピンバック: 仇∞士

    • 激アツのSUPER閉店Rushに突入しましたね。
      SUPER激アツRushに突入した際には、下皿のコインを箱に移す様にユーザーの皆様は、貯玉の整理をしましょう。
      昨今は、神奈川県であった様に告知も一切せずに翌日に店を閉めた所もあります。
      SUPER閉店Rush  »このコメントに返信
    • ピンバック: SUPER閉店Rush

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