極端な話、退職者が出なければ、新たに求人募集を出す必要がありません。
(オープニング募集や増員募集を除く)
多くの企業では、退職者数相当を求人募集で補充するために採用活動に力を入れていますが、基本的に、採用活動ができる状態にないケースがよく見られます。
(ムダな求人コストを出してしまう可能性が高い状態)
それは、採用しても退職が減らず、自転車操業に陥っているケースです。
(他記事でも紹介しましたが、穴のあいたザルに水を入れている状態)
穴が大きければ大きいほど、人材不足に陥る可能性は高くなります。
現状の強力な売り手市場において、退職に合わせてスムーズに採用することは、必要人数が多ければ多いほど、難易度が高くなっており、採用が追いつかずに人材不足に陥ることを意味しています。
まずは、採用活動を行う前に、あいた穴をふさぐことを優先するべきです。
従業員の入れ替わりが多いほど、手間とコストがかかり、本業に支障が出かねません。
そのため、退職者数を減らすことを第一に、現状を見直すことが必要になります。
また、定着率の高い職場には、何らかの付加価値があるはずです。
(働きたい理由がある/辞めたい理由がない)
このような職場では、従業員からの紹介も多く、そもそも求人に困る機会が少なくなります。(必然的に採用コストが削減できます)
なぜ定着率が高いのか?を特定できれば、それを求人募集でアピールすることで応募数が上がります。(定着率の高い理由が分からなければ、既存の従業員に聞けば何らかの回答が得られます。)
これが、いわゆる会社の自慢できることであり、求職者目線の魅力であると言えます。
(コスト不要で他社との差別化ができる)
よって、どのように採用活動を進めればうまくいくか?の前に、どうすれば定着率が上がるか?ということに目を向けずに進めても、採用問題の本当の解決には至らないことを念頭に置いて、採用活動を進めることが重要になります。

※コメントには必ずハンドルネームを入れてください。匿名は承認しません。コメントがエントリーになる場合もあります。
ピンバック: ヤマモリ
穴を塞いでもザルには水は貯まりません。
ピンバック: 紫煙
ピンバック: 牛丼は、オワコン