
これは北陸新幹線の3分の1にあたる編成が被害にあったようだが、JR西日本は運休していた金沢~東京の直通便の8割を10月25日から再開する、と18日に発表した。
10編成、120両の新幹線の車両は、車内の座席の上まで浸水していた。床下にあるモーターやブレーキの制御機器なども水に浸かってしまった。これを修理して再利用のか廃車にするのかはまだ決めかねている。
一般的に水没した自動車は水に弱い電気系統もやられているので、廃車にするのが普通だ。昨年の西日本豪雨では倉敷市真備町のマビ昭和館に展示されていた50台余りの昭和の名車が、水没してしまった。この中から9台を厳選して姫路の日本工科大学の学生がボランティアで修理して、再び動くようにした。手間暇をかければ修復はするが、修理するより買った方が安いとなるから廃車の運命になる。
水没した北陸新幹線が廃車の運命にあるのなら、先頭車両を買いたいと思っているホールオーナーがいる。
廃車にする新幹線にどれぐらいの値がつくのか、見当もつかないが、1000万円なら即決だという。
使い方は来年4月からの全面禁煙化に向け、喫煙場所にしてもいいと考えているが、何よりも宣伝効果を狙っている。話題になることは間違いなしだ。ホールの横に鎮座した暁にはニュースになることは間違いない。
ただ、新幹線の先頭車両はAmazonで注文して、宅急便で送られてくるような代物ではない。
運んで、設置するのにもかなりのコストを要することは想像に難くない。では、実際、どれぐらいかかるのか?
まず、鉄道車両の輸送には専用のトレーラーが必要となる。これはレンタルで1日100万円はかかる。長野から車両を輸送するには先導車や後導車も必要となる。しかも、夜間通行しかできないために関東方面だと3日間は必要となる。
トレーラーのレンタル代で計300万円。さらに設置するために50~60tのクレーン車が2台必要でこれが100万円ほど。輸送と設置で400万円。これを安いとみるか高いとみるか。
ちなみに、千葉モノレールの役目を終えた車両は35万円で売り出されていたことがある。
新幹線は客室と台車は分離できるので、被害の少ない客室は掃除してそのまま使うのではないかと鉄道の専門家はみる。

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この新幹線は現役バリバリであり、日本の先端技術の塊であります。
こういう技術は漏洩してはいけないので、現役の車両が民間に下ろされる
ことはないと思いますが。
ピンバック: 一般ゆーざー
話題になり広告効果が見込まれ素晴らしい案だと思います。
新台を数年で百台買っても広告にはなりませんが、
新幹線を一台買えば数年話題になりますね。
思った点が3点
新幹線の陸上輸送は車両基地からの自走によるものが殆どで、
道路輸送は港などから最寄りの車両基地までで、せいぜい20km程度です。
トレーラの他にもノウハウを持った専門スタッフも必要で
さらに、夜間とはいえ道路を封鎖する都合上、自治体への申請が必要です。
信州から関東までの山道の運送は、コストが想定よりかかるのではと思います、
また、JRから車両販売の話があった場合ならともかく
ホール企業から車両を買うことを持ち出すことは
注意しないと被災したJRの足元を見るようにパチンコ嫌いの人からは悪い印象を受けると思います。
ここは例えば当初は無償寄付を表明して、ほとぼりのさめた1年後に謝礼という形で車両をもらうほうがいいと思います。
あと、泥水に浸かった車両の清掃作業もコストがかかるかと。
ピンバック: 牛丼通行人