2月、広島の特殊景品問屋が万歳したことは日報でも紹介した通りだ。
取引先はピーク時に比べ半減、50店舗ほどに減っていた。
特殊景品を扱っていた景品問屋の関係者がこう代弁する。
「1パチになってからといいうもの、取扱高がガクッと減りました。われわれ問屋の手数料は22銭(100円に対して)ですよ。今、コンビニのセブンイレブンで1日の売り上げが65万円ぐらいですが、これに及ばないホールさんもありますからね。景品交換所の手数料が60銭ですが、われわれ問屋は微々たる手数料でやっていますから、ホールの売り上げが減れば自ずと苦しい経営になります」
特殊景品は景品交換のたびに必ず出るが、これが一般景品専業ともなるともっと悲惨だ。
「全盛期で50軒のホールさんと取引がありましたが、去年で13軒まで減っていました。今年に入って一挙に9軒減って今はたった4軒ですよ」(景品問屋社長)
同社は食品雑貨などを取り扱っていてホール以外の取引先があるので、会社が倒産する状態ではないが、パチンコ業界を冷静に分析する。
「一般景品が出なくなった一番の理由は等価交換と貯玉です。40玉交換の時は例えば1万円のGショックは大人気でした。換金しても6000円にしかならないのなら、1万円のGショックに交換した方が得ですからね」(同)
等価交換は換金を後押しするようなもので、警察が推奨する景品の持ち帰り運動とは逆行するものであった。
「等価交換が浸透すると、今度はホールも玉を出さなくなった。ホールが玉を出さないからお客さんも来なくなり、ますます一般景品は出なくなりました」(同)
今年に入って同社と取引を止めた9軒のホールはどうしているかが、分かった。
店長たちがドン・キホーテのような激安量販店でお菓子などを仕入れるようになっていた。送料もかからず景品問屋から仕入れるよりも安い。その情報が横のつながりで流れ、一挙に9軒が取引を止めてしまったようだ。
景品問屋の社長の見立てでは、この9軒はいずれ取引をしなくなることは想像がついていた。それほどホールの業績は厳しいものがあった。
「40個交換時代は私どもも儲けさせてもらいました。こちらから提案したものをどんどん仕入れてくれました。色々意味で業界は等価交換を止めなければダメになります」
カジノ解禁後はギャンブルと遊技の明確な棲み分けが必要になり、実質的にパチンコから特殊景品がなくなり、換金ができなくなる、と必然的に一般景品の需要は生まれる。

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いわゆる「せどり」に古物営業許可が必要になるのも、このためです。
ドン・キホーテで仕入れ目的であることを明かして購入した場合は問題ありませんが、一般客として購入したものを一般景品としているなら、古物営業許可がなければ違法であり、三年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられます。
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勉強不足ですね
ピンバック: 副店長
ピンバック: あはは
こんなボッタクリ業者の為に等価を辞める必要はない。
ピンバック: 勝ち組
ピンバック: ギョロ目
問屋がどうなろうが業界にとっては些末な問題。
まずは客を増やすこと。
慈善事業じゃない!とか、釘調整が出来ない!(マイナス方向への調整は茶飯事)などの言い訳とか免罪符を掲げるなら、文句を言わずに老兵はただ去れ。
景品問屋の危機を理由に脱等価を持ってくるのはいささか無理矢理じゃないかと。
ピンバック: 通行人
ピンバック: 辞めるか、努力するか
別で買うよりここで交換出来ればお得という状況を作らなければ、交換側にメリットが無いです。
逆にそのメリットを与えられるなら、来店動機の一つになりえるのでは。
ピンバック: カニミソ