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深夜の入替え作業を内製化しても社員が辞めない方法とは

かつて、新台をボックス買いしていた頃は、業者に任せていた新台入れ替え作業も、入れ替え台数が一桁になった昨今、経費削減のためにも内製化するホールが増えてきた。ところが、深夜3時、4時まで続く入れ替え作業は、当然のことながら社員は嫌がる。

「ウチは月間30時間の残業を含む給料体系にしているので、社員は深夜残業でも残業手当は出ません。早番の社員を入れ替えのために再出勤させることもあります。アルバイトには残業代は付くが、社員には付かない。アルバイトから社員に引き上げたのに3カ月後に残業代もつかない深夜作業が嫌で、会社を辞められてしまいました」(都内ホール関係者)

新台入替えと深夜作業は切っても切り離せない。働き方改革が叫ばれる中で、ホールの労働環境は改善されていない。では、社員が嫌がらない入替え作業を内製化するにはどうすればいいのか?

「早く、楽に終わらせることです。そのためには決まったルールの下に、適正なチーム編成にするだけでも、作業時間や人員を減らすことができます」と話すのはメディアミックスの高橋和裕社長。本業は遊技機の入替え業務だが、プロのノウハウを伝授する内製化サービスを開始した。

座学と実務研修(入替現場での直接指導、4~5回)を受講後、試験に合格すると、同社から「内製化マイスター」の称号を授与する。有資格者は社内で入替え作業のリーダーとして指導に当たることができる。



講座では新台入替えのマニュアル作成はもとより、理学療法士による腰に負担のかかにくい遊技機の持ち上げ方やケガをしにくい体の使い方を個別にカウンセリングして行く。腰痛はホールの職業病のようなもので、腰を痛めて辞めるケースも少なくないだけに腰痛改善は重要なポイントでもある。

倉庫で重たい遊技機の積み下ろし作業に最適なアシストスーツも取り扱っている。装着すると腰の動きをセンサーが捉え、モーターが腰の負担を軽減して作業を“軽労化”する。



「マイスターになった社員さんは仕事に対するプライドが生まれました。社員と会社が一体となり、双方の成長に貢献しあう関係性が生まれ、優秀な社員が会社に対して愛社精神を発揮するようになりました。われわれが目指すところは深夜の作業時間を短縮して定着率をアップさせることです。社員が辞めなければ募集費や教育費がいらなくなる分、利益を増やすことができます」(高橋社長)

定着率をさらに高めるために、従業員のやる気を引き出す社内キャリアコンサルティングにも対応している。

前出のホールのようにせっかくアルバイトから正社員に引き上げたのに、深夜作業が嫌で辞められたのでは元も子もない。

入替え内製化サービスの詳細はこちらから



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コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. 以前と比較すれば新機種入れ替えの回数や台数は少なくなりましたが、
    まだまだつまらなくて不用な新機種を購入する台数は多過ぎると思いますので、

    もっともっと新装開店の回数や、新機種の購入する機種数を少なくしていくべきだと思います。
    イケロン  »このコメントに返信
  2. ピンバック: イケロン

  3. たとえ時間外手当を含む月給体系になっていても、22時から翌日5時まで(例外的に地域を区切って23時から翌日6時まで)に勤務させれば、深夜業務手当の支給義務が発生します。
    労働者に深夜業務させて、本当に割増賃金を全く払っていないなら、労働基準法違反の疑いがあります。
    社労士試験合格者  »このコメントに返信
  4. ピンバック: 社労士試験合格者

  5. 簡単な事。働いた分、きちんと対価を支払えばいいだけ。
    自分の儲けは減らさず、そのツケを従業員や客に持っていくから客離れや従業員が止めていくだけの事。
    簡単な事  »このコメントに返信
  6. ピンバック: 簡単な事

  7. 愛社精神とやらを持ったブラック企業体質の社員と、残業代を欲しがる普通の社員との間に壁が出来るのがオチ。ブラック企業内では前者が正義になるわけだし。

    結果を語るのに精神論ではなく、具体的に「入れ替え残業が1台計算で●時間減った、作業者は何人減った、みなし残業内に収まるようになった」と言うべきだろうに。

    その上で定着率を上げて募集費用や教育費用を節約したいなら、多少の深夜割増を増やすべきだろう、本当に効率化ができて時間を短く出来るなら安くなるし。そういう助言もすりゃ良いのに。
    三番  »このコメントに返信
  8. ピンバック: 三番

  9. まず深夜にやる必要がないのでは?1日入れ替え店休日で済む話でしょ。その日に入れ替えやればいいだけなのだから
    急がずに済み、時間外手当も出さず入れ替え済ませば業務完了で帰宅させればいい。書類関係や認定処理は翌日に回すでも良い
    近隣店舗に合わせて開店させた所で既に効果も薄いのだから別に何の問題も無いと思うがな

    毎日毎日儲け出さないととか意地汚い事考えるから非現実的発想や違法まがいな事ばかりやるんでしょ。大体昔は入れ替え準備の為店休なんての多かったのにね
    呆。  »このコメントに返信
  10. ピンバック: 呆。

    • お前は全然理解していない!
      法律とか建前は置いていて、ホールと社員は運命共同体なわけだ。
      そのホールに新台が導入されるときに、やれ残業代だのいいだす若い輩は何を考えているのか!
      守銭奴みたいに金金と!
      違うだろう。仕事は学びの場だろうが!

      深夜に新台を入れるなんて貴重な経験を、
      勉強させてもらって、ありがとうございます!
      その位のことを言えないようじゃ、大成しないぞ。
      牛丼通行人  »このコメントに返信
    • ピンバック: 牛丼通行人

    • 先程同じよう案件で、若手社員を指導していたもので
      感情的な文章になってしまい失礼しました。

      しかし、言わせてください。
      まず、簡単に店は休めないのです。
      莫大な固定費をかけて、店を閉めるなんて
      どれだけの機会損失になるか。

      その機会損失を埋めるためにどれだけお客様から回収しないといけないか。

      それに新台はナマ物です。
      冗談でなく数日でお客が飛びます。
      地域で初日に導入したら、多少釘がひどくても設定が悪くても
      そこそこ初日は入れ替わり立ち代わり
      そこで抜けるか抜けないかは死活問題なのです。

      4円や1円の安銭を弾いている客風情は知らないだろうか
      ホールは新台入替えに数百万、数千万、はたまた億近い投資もすることだってあります。
      そのへんの事情もわかってほしいものです。
      牛丼通行人  »このコメントに返信
    • ピンバック: 牛丼通行人

  11. 既に簡単さんが言われていますが、不満の出ないレベルの対価を支払えば済む事。管理者は逆の立場で真剣に考えられていないのでは?

    経費削減と言えば聞こえは良いですが、割りを食ってるスタッフが会社にお金あげているのと同じですよね。
    この場合削減しているのは入れ替え代では無く、実質本人負担の人件費と言えるのでは。
    カニミソ  »このコメントに返信
  12. ピンバック: カニミソ

  13. 入れ替え作業に伴う余計なレイアウト変更も負担になってる気がするなぁ。
    店舗によってはほぼ全ての台をぐるり一回転させてるようなトコも..
    今日日、客は店が思うほどに島図なんて意識してますかね。
    まぁ、ジャグがあちこち点在してたら気持ち悪いかもしれませんが..
    パピアントクワント  »このコメントに返信
  14. ピンバック: パピアントクワント

  15. この社長の言ってることはわかるけど、結局は人手があっての話だから根本的な解決法には感じられない。
    個人的には、新台入替前日に店休日を設けて作業をするのが一番の方法だと思う。
    それなら依存症対策にも若干効果はあるし、店休日をなるべく設けたくないホールが新台の入れ替えを躊躇するきっかけにもなるし。そして社員の負担も減る。さらに言えば記事内の研修にかかる費用もいらない。もっと言えば店休日を嫌うホールが新台入替を減少させられれば、遊技機メーカーにも影響する。そうなると金太郎飴のような手抜きはできなくなる。

    とまぁこんなに上手くいくわけはないですが、入替云々ではなく店休日を設けることはプラスだと思うんですがどうでしょうか。
    勿論、ホールからみればデメリットも多いでしょうけど。
    通行人  »このコメントに返信
  16. ピンバック: 通行人

  17. 機械が重たいのが1番の原因。
    片手で持てるくらい軽くしろ。
    時代に逆行してるよ。
    無駄に筐体大きくして購入金額バカ高くしがって。
    現場  »このコメントに返信
  18. ピンバック: 現場

  19. 末端社員だけでなく、役員や社長自らもやってみてはいかがでしょうかね。入替作業。
    まあ、やるわけないか(笑)
    ふふ  »このコメントに返信
  20. ピンバック: ふふ

  21. いくつかの方法があって、そのいくつかを天秤にかけ、より費用のかからない方法を選択するのが基本。
    基本的にその選択基準と反比例していくのが従業員の負担。
    どなたかも言ってますが従業員の負担が増えたならその分の対価を支払えば一応は解決する。
    ただ、今は人手不足の時代。それでは解決しないことも。
    そうなると費用の使いどころとしては、従業員の負担を増やして支払うんじゃなく、こういう内製化へ向け、従業員の技術力取得へお金をかけるほうが良いかもしれません。
    それで従業員の負担も対価も以前と大して変わらないなら問題ですけど。この「内製化マイスター」がどの程度の効果があるか、どの従業員にこの任務を任せるのか、この見極めも管理職の先見の力が必要です。

    ぶっちゃけるなら、入替前日は店休日かもしくは朝から作業し午後から開店等の営業時間を減らして作業するのが一番かなと。
    名無し  »このコメントに返信
  22. ピンバック: 名無し

  23. 本人が思う対価が得られなければ。
    本人が納得する対価が得られる仕事へ。
    転職する。
    海外では。
    それが当たり前。
    逆にパフォーマンスが発揮出来なければ。
    簡単に首を切られる。

    日本における。
    ぬるま湯の雇用形態。
    だから労働生産性が。
    欧米の1/2しか無い。

    終身雇用は。
    愛社精神の名の元に。
    社畜を生み出すシステム。
    そして社畜に溢れかえった社会が。
    今の日本。

    社畜は飼い主の手を噛まない。
    だから飼い主は。
    その地位に危機感もなく。
    安穏とする。

    メーカーやホールも。
    こんなもの。
    望是の述懐  »このコメントに返信
  24. ピンバック: 望是の述懐

  25. 単純に賃金支払えばいいだけの話だろ。
    牛丼は1人で深夜作業でもしてろw
    業界人  »このコメントに返信
  26. ピンバック: 業界人

  27. 現場としては
    ①台の軽量化(サンセイ・京楽は自己批判しろ)
    ②木枠の統一化(何の為にあるんだ日工組)
    ③作業開始時間の前倒し 例):21時閉店

    などがありがたいですかね
    それで更に翌日休みならうれしいかな
    魔法瓶  »このコメントに返信
  28. ピンバック: 魔法瓶

  29. 追加 ↑

    スロット
    ①ACコードの分離化(サミー・オリンピア・山佐・ニューギン・三共はグッド、他は頭使え)
    ②ホッパーハーネス改良(京楽・藤・大一は切腹レベル)
    ③ワイヤーロック用のネジ(移動台だとキャンセルシュート固定してるネジが効かなくなってたりする)

    ③はメーカー責任じゃないけどあったらありがたいな的な話

    メーカー関係者がいたら改善宜しく
    魔法瓶  »このコメントに返信
  30. ピンバック: 魔法瓶

  31. 【業界初】遊技台重量対策として専用リフトを導入
    https://www.yume-corp.co.jp/direct/topics/topics_pdf_download/topics_id=431&disp=inline
    入替作業専用リフトが開発されたみたいです。
    121.2.76.25  »このコメントに返信
  32. ピンバック: 121.2.76.25

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