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パンデミック発生時のパチンコ店の対応…その②

パンデミックの期間は始まりから終息まで、どのくらいの期間を要するのか?



各種資料や予測を見ると最大2カ月を要し、ピークは2週間~3週間。



それも予測の範疇を超えられない。それは世界的規模で起きるからである。

人類が経験をしたことのないスピードで全世界を駆け回るのかも知れない。



医療機関ではその来るべき時期に備え、数々のマニュアルを作成し、物品の準備を怠らない。



各業界の大規模事業者も同様な動きだ。



しかしこのパチンコ関連業界はどうだろうか?



特に問題は川下のホールである。



日本全国のホールの大半は中小ホールのため、新型インフルエンザに対する警戒心が薄く、準備不足が懸念材料として残る。



大手企業でも100点満点で20点も取れないお粗末さも見受けられる。



メーカーなどと違い、パチンコ業界の川下=ホールは、危機意識を最大限に発揮しなくてはならないのに、まるで他人事。対策マニュアル計画が全くない。



関係上部団体には専門チームを発足させる必要がある。ただ、発足したとしても不十分ではないだろうか。



パンデミックが発生した際、ホール企業が抱える問題は大きく分けて2点ある。



1.経営サイド=オーナーサイドの対応



2.店舗サイド=店長を含む現場の対応



この2点に関して、初めて講演をしたのは2年以上前である。

香港でサーズ問題が出たあとで、それが新型ウィルスか?と騒がれた後である。



それがキッカケで、数ホール企業のマニュアル作成のお手伝いをした。



その時に感じたのは、基本マニュアルは同じでもいいが、実戦のマニュアルは、その店舗向けのオーダーメイド・マニュアルが必要だということだ。



つまり詳細面では「ホール企業規模」「土地柄」「資金面」などによって相当変るのである。



簡単にいえば、パンデミック時の売り上げ減少が、資金面に大きく影響するホール企業も出る。



どの程度売り上げが落ちるのか?

正直、誰にも分からない。



パンデミックが大きな資金繰りを要する年末や年度末に起きれば、日銭商売であるホールの一部は大打撃のはずだ。



大手ホール企業でも、郊外店などでは売り上げが100万円に満たない可能性がある。



パンデミック時には、大半のお客様は人混みを避けるはずだから、想定上は売り上げは、ほぼゼロと考えておかなくてはならないだろう。



しかしそこで問題なのは、何時からホールを閉鎖して、いつ再開させるかだ。

そのタイミングはオーナーやCEOが決定する訳だが、その時期を想定する事は現実的に無理だろう。



パンデミック時の売り上げの推移や、各地の感染状況を見ながらの判断になるのは間違いない。



つまり、パンデミックが起きる!となった時に優先順位と手配の俊敏性を高めるためにも、今から体制作りが不可欠である。



今回は「店舗サイド」の対応を中心に話を進めて行く。



その方法や考え方に対しては、読者の意見が違うところも出てくるが、その善し悪しをこの場で議論するつもりはまったくない。



その理由は、上記でも述べているが、個々の対応は店舗によって違うからである。

ここでは基本情報として書き進める。



次回からは実戦的な話題を提供する。

何が必要で何をどれだけの量を確保しなくてはならないのか…



続く
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