パチンコ業界でアルバイトする理由の一つに、時給の高さが挙げられる。彼女もそんな一人だった。ファーストフードの時給が600円に対して、パチンコ店は1000円だった。
時給が高い反面、重たい玉箱の上げ下げに腰を痛めてリタイアする人が多い中、幸い彼女は体が頑丈だったので、体力的に問題はなかった。
しかし、1年半勤めたところでホールが倒産した。
次に面接に行ったのが今のホールだった。仕事にも慣れカウンター班長に昇進した。そのころ「社員にならないか」と声がかかった。気がつけば4年経っていた。
ある日、店の親睦会が開かれた。その席で酒も入った勢いで専務に「パチンコ業界の会社では、女性は出世できないのですか?」と直談判した。
専務はこの時の申し出を真剣に考えてくれていた。
数年後、新店を女性店長と女性スタッフだけで運営する、という大冒険に出た。
店長や女性スタッフには機械や客とのトラブルの対応経験がなかった。これはぶっつけ本番だったが、いざとなれば、他店のベテラン社員がサポートする体制を敷いていた。
予想通りというか、女性スタッフばかりなので酔っ払いやチンピラが絡んでくることは一度や二度ではなかった。
「この店は客をバカにしているのか!小娘ばっかりで。店長を出せ!」
「私が店長ですが」と対応するとますます激昂した。
「本当に客をバカにしている。貴様が店長なわけがない!」
ここでひるんで逃げると「アルバイトの女の子が付いてこない」と度胸をすえ、チンピラと対峙した。
女性スタッフばかりなのでゴト師にも狙われた。ゴト師を発見した時、追っかけて捕まえたこともあった。
男性のほうが仕事はテキパキと早いが「笑顔と心配りで女性らしい気遣いのあるサービス」を心がけた。
ホールの雰囲気がよくなるにつれて、女性客が増えた。
島からわざわざ船に乗ってやってくる老夫婦もいたが、視力障害の男性客も顧客になった一人。目が見えないため、スタッフが各台のデータを教え、台を選んだ。最初の玉の打ち出しもスタッフがハンドルに手を添え、スタートに入りやすい位置に固定した。大当たりを聴覚で楽しんだ。
トイレにはスタッフが手を引いて案内し、外で待っていた。
29店舗中、稼働率では最高が3位だった。
今、彼女はどうしているのか。稼働率でナンバー1を取ったのか気になるところだ。
人気ブログランキングへ
少し前に全員女性スタッフの店がありましたが
残念ながら潰れました。
女性が役職者のホールは多少あります。
エントリーにもありますが昔は玉箱が大きかったからか女性スタッフは腕力がないか細い子は通用しにくかったです。
現在は箱が小さいからかか細い子でも頑張ってますね。
女性がこの業界でやや厳しくなるのは労働時間含めてハードな業界だからかもしれません。
長続きする女性スタッフはプライベートでパチンコする人は少ないです。
パチンコは仕事と割り切るタイプの女性が長続きしやすいのか?
反面男性スタッフは多少パチンコやるぐらいでないと仕事はできません。
女性の役職は女性客に対するサービスを色々やってましたが
結局は策が尽きたって感じになりました。
女性を優遇しすぎたら男性客から多少不満はでます
私も最近女性スタッフに固定ハンドルをムチャクチャキツい言い方されました
心なしか女性スタッフは女性には優しい言い回しをするけど男性客には少しキツい言い回しする場合がありますね。
私の生意気そうな固定がよほど気に食わなかったんでしょう(笑)
ピンバック: 草
私の知るホールに、勤続25年、20年、のベテラン女性社員がいます。
ひとりはカウンター専門職、もうひとりはホール&カウンター。
どちらもパチンコ大好きですね。しかも機械の遊技内容も詳しい。特に韓流ドラマ関係は大好きみたいですね。
その店舗は女性が活躍しています。
女性を大切にする職場環境に気遣いが感じられるホールです。
ピンバック: 元店長
〝できる〟女性スタッフを、のどから手がでるほど欲しがっている店舗は
少なくないでしょうね。
でも、育っていく過程でチョッカイだすヤツがいるのが最大の問題w
ピンバック: きんたろー
女性正社員はアルバイトから正社員になる率が高いですね。
コーヒーレディからホールアルバイトになり正社員になった女の子もいます。
やはり育っていく過程でいろいろあります。
そこそこの繁華街ならルックスがいい女の子にはお客様からナンパどころか水商売経営者のお客様からスカウトがあります
風俗店経営者がスカウトしたりもします
女の子だけではなく男の子にも水商売の誘いもあります
様々なお客様が集うパチンコ店には様々な出会いがあります
若者にはそれもまた自分の可能性を試すチャンスなのかもしれませんね。
ピンバック: 草