ジャパンディスプレイとは、ソニー、東芝、日立製作所の中小型液晶ディスプレイ事業を統合した会社のことだ。もともと液晶ディスプレイ市場はシャープや、韓国、台湾メーカーに加え、近年は中国メーカーも台頭してきて激しい競争を繰り広げている。それを乗り切るための国策企業でもある。
ジャパンディスプレイの説明はこれぐらいにしておくが、遊技人口の減少に伴うホール軒数の減少により、供給先が減れば遊技機メーカーにも影響が出ることぐらいは小学生でも分かることだ。
「小ロット、多品種生産は避けられない状況になっています。それでコストダウンを図るには部品の共通化は避けて通れない。ホッパーやセレクター、ハンドルのモーター、稼働役物のモーターも共通のものを使い、一括購入すればコストダウンが図れる。コストダウンは利益を上げるためのもので、決して機械代を下げるためのものではありません。大手同士の経営統合話は100%消えたわけではありません」(同)
日産、三菱、ルノー連合も共同購買に乗り出した。車部品の共通化を図り、大手サプライヤーに対して購買力を高め、コスト競争力を高めている。
部品調達コスト削減の次のステップはこうだ。
「メーカーは中古機流通が活発化すれば、それだけ新台が売れなくなるので、そこを打破することが懸案となっています。1機種を昔のように沢山買ってもらうようにしたい。皆が飛びつくような遊技機とは、パチンコでもスロットでもない。第三の遊技機でなければ、期待できない」(同)
ビール業界では第三のビールの人気が高い。税法上のビールでもなく、発泡酒にも該当しない第三のビールと言うことで、原料を麦芽以外のものを使うことで誕生した。
1缶(350ミリリットル入り)のコンビニの店頭価格はビールの225円前後に比べ、発泡酒が約3割、第三が4割近く安いため、第三のビールが主役となっている。
パチンコ業界で第三の遊技機と言えば、玉で打てるスロットのパチロットを思い出すが、新たな第三の遊技とはそう言ったパチンコとスロットの組み合わせでもない。ホールもメーカーも復活するこれまでにない全く新しいカテゴリーの遊技機と言うことになる。
「各社第三の遊技機の開発は行っています。全く新しいので特許も沢山取れますからね。特許料も魅力です」(同)
風営法の枠内でがんじがらめだが、業界に漂うを閉塞感を打破するためにも、第三の遊技機に期待したい。

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