パチンコ日報

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女性が寛げるスペースをホールに作りたい

東北のホールのオーナーの娘さんは、大学は親元を離れ東京を選んだ。親からの仕送りだけに頼ることなく松屋でバイトもやっている。この店に中年の主婦がパートで入って来た。

店のマニュアルにはないのに、パートさんは食事を出す時に「ごゆっくり」と一言付け加えるのが習わしになっていた。

松屋のようなファーストフード店はスピードが命だ。彼女が勤める店舗は、ランチタイムには1時間で55人が入れ代わり立ち代わり入ってくる。男なら丼物は3~5分もあれば完食してしまう。

これが若い女性客ともなると、カレーを食べるのにスマホを見ながらゆっくり時間を掛けて食べる傾向がある。

店長はだんだん売り上げが下がっていることに気づき、原因を調べてみたらパートの女性が声掛けする「ごゆっくり」が“犯人”ではないかと疑うようになった。

ファーストフード店は回転率を上げるためには、スマホ片手にゆっくり食事されるのはありがたいことではない。忙しい時間帯に喫茶店の様にゆっくりされることは、店長からすると「いらない客」だった。パートの主婦には「ごゆっくり」の声掛けを禁止した。

東京では松屋の様な形態のファーストフード店でも、ゆっくりしたい一定の女性層がいることに気づき、オーナーの娘さんは今回の一件から、父親に「女の子がゆっくり寛げるようなパチンコ店のシステムはないのか」と尋ねた。

オーナーは閃いた。

休憩室を改装して食事をゆっくり食べられるスペースを作る。無料のセルフコーヒーを置いてもいい…。構想は膨らんだ。

見積もりを取ると250万円かかる。

昔なら何ともない金額だが、確実に若い女性客が来る保証もなく、ペンディング状態になっている。

でも、この無料コーヒーは集客のヒントになることを大阪・茨木市にあるパン屋さんの「シャルドン」が実証している。


個人店のパン屋なのに駐車場は第二駐車場まであり20台位は停められる。土日は朝から駐車場は満車。人気の秘密は焼き立てのパンを買って、外のテラス席で無料コーヒーを飲みながら食事できるからだ。休日の朝の寛ぎタイムだ。

ホールで焼きたてのパンを販売しているケースもある。「ミクちゃんガイア三木南店」がそれ。


元々は店内に併設しているうどん屋だったスペースを、パンが食べられるイートインスペースに改装した。パンは冷凍の生地を業務用オーブンで焼いて販売している。

パチンコ客以外にパンだけを買い求めに来る一般客もいるそうだ。

さ、これがヒントになっただろうか?



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