パチンコ日報

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5号機の試験方法の変​更により、本当にパチ​スロ業界は悪くなるの​か

4号機に規制が入らなかったら、パチスロ業界はどうなっていたのだろうか?



個人的な意見だと、4号機に規制が入って良かったのではないかと思っています。4号機の爆裂機であった吉宗や北斗の拳を深追いして、消費者金融にいった若者はたくさんいて、あのまま4号機が続いていたら、お客様がもたなかったと思います。



爆裂機の4号機から穏やかな5号機に移行したことは、長い目でみれば、決してマイナスだとは思わなかったのですが、時代は繰り返し、穏やかだった5号機も次第にAT機による爆裂機へと変貌していきました。



パチスロをあまり打たないパチンコジャーナリストたちが今後のパチスロ業界に対して危惧していますが、今のタイミングで試験方法の変更により、純増1枚ちょっとに戻ることはパチスロが遊びやすくなるので、今後のパチスロ業界を考えれば決してマイナスだとは思っていません。



今の純増2.8枚前後のAT機は特化ゾーンからの事故待ち、コイン単価もエスカレートしていき4円を越すようになり、ベビーユーザーくらいしかAT機を打てなくなっている現状があります。



パチンコがMAX機全盛になり、ユーザーが疲弊して、4円パチンコを打つお客様が減っていたのと同じような道のりを今のパチスロのAT機も追っていたように思えます。AT機の押忍!サラリーマン番長の客付きの悪さをみると、今のAT機は決して良い方向に向かっているとは到底思えない。



5号機は純増2.0枚前後の押忍!番長2や初代のモンキーターンの頃の時代が一番良かったのではないかと思いますが、試験方法の変更により、コイン単価が3円を切るようなユーザーに優しい純増1枚ちょっとの設定看破を楽しんだ新鬼武者の時代まで戻ることは決して悪いとは思えません。



スペックダウンしたからといって、直ちにユーザーがパチスロから離れるものではなく、コイン単価が大幅にアップしたことによって、ホールが新台に過度な期待をして、過剰なまでの新台入れ替えにより機械代金の回収のために設定をキツくして、お客様から粗利を多く取ることの方がパチスロ離れを加速させてしまうと思います。



試験方法の変更により検定を通過する機械がスペックダウンになり、ホールが新台入れ替えを減らした分を出玉に還元することが、遊技人口の減少に歯止めがかかるのではないかと思っています。



また、試験方法の変更により、天井そのものが廃止されることを危惧している業界人も多くいますが、1,000ゲームの天井があると、20スロだと天井まで3万円以上かかってしまうので、3万円以上持っていないと天井のあるART機をなかなか触ることが出来ませんが、天井がなくなれば、天井を気にすることなく数千円だけでもART機を触ろうと思えるので、かえってパチスロの敷居を下がることから、パチスロを打つユーザーが増えるのではないかと思っています。



とにもかくにも、試験方法の変更によりパチスロがどのような方向になろうと、我々ホールは決められたルールの中で出来る限りのことをするだけです。





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押忍!サラリーマン番​長の導入からみる新台​ニーズの低下

9月7日の日曜日の閉店後に、うちのお店にしては大量の押忍!サラリーマン番長10台が届きました。



新台の匂いのする段ボールを開け、新台の設置作業にとりかかりました。機械は重量があり、設置作業自体は重労働ですが、心地よい汗と共に何かワクワク感があります。



深夜遅くまで設置作業をしていましたが、眠い目を擦りながら、若干の筋肉痛を我慢して、いつもプライベートで打っているお店に9時50分からの押忍!サラリーマン番長の抽選へと向かいました。



普段の新台入れ替えの抽選人数は15名前後ですが、今回の押忍!サラリーマン番長は13台と多めの入れ替えと押忍!サラリーマン番長がビッグコンテンツなので、ものすごい並びかと思いきや意外に少ない26名。



ちなみに、3年前の押忍!番長2の時のこのお店の並びが10台導入に対して40名でしたので、押忍!番長2ほどの集客力はなかった。



抽選番号はなんと26名中の26番。



急いで近隣のお店に行くと、押忍!サラリーマン番長15台のところに、15番目に入場が出来、何とかラスト1台に座ることができました。



新台はどんな機械なんだろうという期待感やワクワク感があり、なんとも言えない感覚がありますが、押忍!サラリーマン番長が初日から座れることは、明らかに新台ニーズが低下しています。



打った感想としては、純増2.8枚なので、吉宗や秘宝伝のイメージに近いかと思っていましたが、どちらかというと純増2.0枚の押忍!番長2を純増2.8枚にスペックアップした良いイメージを持ちましたが、新台に対する期待感が薄れてきていて、集客力が弱くなっているにもかかわらず、導入台数が多いので、供給過多だと思います。



押忍!サラリーマン番長自体の出来はまずまずでしたが、押忍!番長2の時に感じたずば抜けた印象はなく、吉宗や秘宝伝と同じく疑似ボーナス経由からのATがメインになるので、厳しいスペックになります。



総評としては、可もなく不可もない評価になりますが、遊技人口の減少や新台ニーズが落ちていることを押忍!サラリーマン番長の入れ替えでひしひしと感じました。



超ビッグコンテンツである押忍!サラリーマン番長でもあまり集客力がないので、これからは新台入れ替えのあり方を考え直さなければならない。





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パチスロ島の50センチは低い

パチスロ島の高さ、パチスロの台を置く面の高さは50センチが一般的です。



上下式の椅子のお店でパチスロを打つ時、リールの見易い高さに調節すると、椅子の高さが低く、足が台を置く面に当たってしまいます。パチンコ島は60センチあるので、足がすっぽりと台の下に収まり、違和感がありません。



ただ、パチンコ島に関しても60センチだと若干高く感じ、58センチくらいがちょうど良いのではないかと思っています。15年くらい前にパチスロ島が50センチになった経緯を施工業者の方に聞いてみたところ、パチンコ島が60センチなので、パチスロ島も区切りの良いところで50センチになったのではないかということでした。



パチスロの歴史はパチンコに比べると浅く、20年前はパチンコ店の片隅に一島くらいあるだけだったので、当時のパチスロ島はパチンコ島をそのまま使用していて、パチスロ島の高さなど気にもかけていなかったのだと思います。



この頃はパチスロ島の高さもいい加減でしたが、台間はもっとひどいものでした。サンドがパチスロ機の2台に一つあり、片方はサンド分の10センチの台間があったのですが、サンドのない方は2センチくらいしか台間がありませんでした。



パチスロはパチンコと違い、コインを入れ、レバーを叩き、ストップボタンを押すという動きが常にありますので、台間はパチンコよりも広くなくてはなりません。



台間に関しては、サンド分も含めて20センチ以下だと窮屈に感じますので、最低でも20センチ、分煙ボードが設置されている場合は20センチ以上はほしいと思っていて、ほとんどのお店が20センチ以上の台間になってきましたが、島の高さはあまり変化がありません。



このパチスロ50センチ島が低いと感じたのは50センチ島が出始めた頃から感じていました。



15年前にパチスロ専門店で独立した時、日本の男子の平均身長である171センチ前後のスタッフに座ってもらったところ、やはり50センチでは低いという意見があったので、うちのお店のパチスロ島は若干高めの52.5センチにしました。



この高さが人間工学的にパチスロを打つ時のちょうど良い高さかどうかは調べていませんが、お客様の打っている姿を見る限り、ちょうど良い高さではないかと思っています。



この頃は光の強さなども何ルクスだとリールが一番見やすく、目が疲れにくいかをはかってもみました。その他にも、音楽の音量、機械の音量など、いろいろ考えていますが、どれが正解なのかはいまだにわからないままなので、常に研究をしています。



それにしても、島の高さを決める基準が50センチときりの良い数字だからという理由だとしたら、なんともいい加減としか言いようがありません。







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突然のパチスロ機の中古価格の高騰の原因は何か

8月29日の金曜日の午後から急激にパチスロ機の中古価格が高騰した。



アナザーゴッドハーデスが20万円から40万円、モンスターハンター月下雷鳴や化物語、まどか☆マギカ、マクロスフロンティア2など、軒並み倍以上の値を付けた。



原因としては、試験方法が変わり、アナザーゴッドハーデスのような高純増で高スペックの機械が今後出づらいのではないかと言われたことと、10月5日納品予定だったスパイキーからのブラックラグーン2が販売延期になったことなどが挙げられるが、果たして、それだけが原因なのだろうか?



アナザーゴッドハーデスのようなMAXタイプが出なくなるのであれば、アナザーゴッドハーデスやモンスターハンター月下雷鳴の価格が上昇することは理解できますが、おおよそ高スペックとは程遠い化物語やまどか☆マギカ、マクロスフロンティア2の高騰は理解ができません。



また、販売延期になったブラックラグーン2の予定販売台数が約1万5千台と少ないので、これほどまでに中古価格に影響を及ぼすとは思えません。



9月以降の試験変更でも、既に検定を通過してデビューする機械は20機種前後あり、試験変更までに検定を通過する機械もありますので、販売台数は30万台以上あり、今さらあまり稼働していない化物語やまどか☆マギカ、マクロスフロンティア2の価格の高騰は理解できません。



試験変更しても、それほどバタバタしても仕方がなく、なるようにしかなりません。慌てて、高い中古機やこれからリリースされる新台を無理して多く買ってしまったら、逆に損をするだけだと思います。



我先に高い中古機やこれから出る新台に群がることが理解できません。中古機の価格は急激な乱高下を繰り返しますが、何か外部的な要因による意図的なものを感じます。



中古機の流通はそれほど台数がないので、誰かが急に買い占めれば、当然のように中古価格は上がります。そして価格が上がった後に徐々に売りに転じたら価格が下がります。この繰り返しが中古機で起こっているように感じます。



もしも、中古機の価格操作を意図的に行っているグループがあるとしたら、とんでもなく利益を得ていると思いますが、中古価格の乱高下はホールや業者の混乱を招きますので、中古機の価格の正常化のためにも止めて頂きたいと思っています。



この短期間に中古機の価格が高騰するのは、適正価格でない高い中古機をホール側が購入してしまうことが一番の原因だと思う。



ホール側が適正価格以上の中古機を買わなければ、需要と供給のバランスで中古価格が高騰することはありません。



高くなった中古機を追いかけず、我慢すれば、中古機の価格は安定すると思います。



今のAT・ART機の複雑になった特化ゾーンからの事故待ちのパチスロよりも、5号機初期のリングにかけろやスパイダーマン、ヱヴァンゲリヲンなどの設定看破を楽しむゲーム性のほうが本来のパチスロとして面白かったのではないかと思います。



今の5号機は決して良い方向には進んでいないように感じていたので、この試験変更はそれほど悪いとは思えません。





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年間1兆円以上の機械代

2013年のパチンコ機の販売台数が約222万台、パチスロ機の販売台数が約134万台で合計356万台が販売された。



1台あたり38万円の計算で1兆3528億円になります。



パチンコ設置台数が約300万台、パチスロが約160万台の計460万台なので、年間に80%近くが新台で入れ替わることになります。うちのお店が年間25%前後の入れ替えでも多いと思っているのに、年間80%はあまりにも多すぎると思います。



この負担は当然ながらユーザー負担になります。



遊技人口が1,000万人を切っている最中での膨大な機械代負担では、ユーザーは当然のように減っていきます。遊技人口の970万人で機械代1兆3528億円を割ると、一人あたり14万円弱の負担になります。



新台を打たないお客様も、この負担を強いられることになります。



上野周辺にあるメーカーの社屋は年々豪華で立派になっています。どのメーカーの社屋が立派なのかを競っているようにも見えます。



また、機械代の高騰とともに、新台の展示会も立派になっている。一流ホテルの大きな宴会場で物凄い大人数のきらびやかなコンパニオンに華麗な衣装を着させ、大きくて立派なフィギュアや置物、コンサートさながらの音響や照明といった舞台装置、極めつけは寿司職人による高級寿司や豪華な料理。



豪華な展示会に行く度に、バブル時代のジュリアナやマハラジャなどのディスコの光景を思い出します。

遊技人口が減り、若年層のパチンコ・パチスロ離れが加速している中、メーカーの組織は大きく立派になり、展示会も豪華絢爛に華やかになっています。



ホールも巨大で豪華になっています。1,000台規模の新店は当たり前で、2,000台まで出店規模が大きくなっています。



規模が大きくなるにつれ、ホール側も新台入れ替えを台数で競い合うようになっています。



ライバル店舗が新台牙狼を40台なら、こちらは60台といったように競い合い、エスカレートしていき、しまいには中古価格が1台100万円を越えるといった常軌を逸したようになっています。



ランチェスター戦略や規模の論理により、店舗を大きくして、新台の台数を多くしていますが、大きくしていったイオンやイトーヨーカ堂が小規模なセブンイレブンやローソンに押されています。



この競い合う新台入れ替えは、ライバル店舗しか見えておらず、本来一番考えなければならないお客様のことを考えず、新台の撃ち合いでお客様の取り合いを演じています。



膨大な機械代を消費しながらの店舗間同士の競い合いは、決してお客様のためにはなっていないと思います。だから、遊技人口が急激に減っているのです。遊技人口が減っているのに、店舗規模を大きくして、新台入れ替えを多くしていくのは、時代を逆行しているように思います。このバブル現象は近いうちに弾けるはずです。





10年、20年後を見据え、業界全体で考えなければ、遊技人口の減少は止まらないのではないかと思っています。



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