パチンコ日報

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業界関係者がインドの露店で見たパチンコの可能性

1972年頃に放映されていた特撮テレビドラマ「愛の戦士 レインボーマン」。この番組に熱中していた一人のホール関係者がいた。彼は中学生の頃この作品の虜になると共にインドに興味を持つようになった。


物語のあらすじはこうだ。

主人公ヤマトタケシは、幼い頃に自らの不注意で妹を交通事故に遭わせ、彼女に生涯残る足の障害を負わせてしまう。深い自責の念に駆られたタケシは妹の治療費を稼ぐため、格闘技の道に邁進し、ついにはプロレスラーとして名を上げる。しかしその成功にも満足せず、さらなる力と名声を求めて、彼はインドの奥地に住むという奇蹟の聖者・ダイバ・ダッタのもとへ旅立った。時はちょうど第三次印パ戦争の真っ只中。戦火のなか負傷したタケシであったが、年老いた聖者は彼の中に伝説の七色の戦士「レインボーマン」としての資質を見出し、弟子として迎え入れるのであった。

このような異国情緒とスピリチュアルな世界観に満ちた物語は、当時の子どもたちにとって未知への憧れをかき立てるものであり、そのホール関係者にとってもインドは「特別な地」として心の中に長く残り続けていた。

歳を重ねるとインドの興味はさらにインド仏教へと向かう。インドは言うまでもなく仏教の発祥の地である。しかし現代のインドでは、人口の8割をヒンドゥー教徒が占めており、仏教徒は全体のわずか0.7%に過ぎない少数派である。この事実は、仏教を文化的背景として持つ日本人にとって少なからず驚きだった。

今年、そのホール関係者はついに長年の夢であったインド旅行を実現させた。10日間かけてインドを一周するという旅程だった。

彼にとって憧れの地であったインド。しかし、そこに待っていたのは、理想と現実の落差、そして連続するカルチャーショックだった。

まず訪れたのは、聖地として知られるガンジス川。多くの巡礼者が沐浴に訪れる神聖な川であるが、その実態は想像を絶するほどに汚れていた。テレビや書籍である程度の予備知識は持っていたつもりだったが、実際に目の当たりにした光景は、彼の期待を大きく裏切るものだったという。「もう二度と行きたくない」とさえ思ったというのだから、その衝撃の大きさがうかがえる。

さらに、インドの都市部で目にした光景も強烈だった。街角のクリーニング屋では、作業員が口に含んだ水を霧吹きのようにホテルのユニフォームと思われるシャツに吹きかけている場面を目撃した。不衛生極まりないそのやり方に、彼は言葉を失った。日本では到底考えられない常識が、そこでは当然のようにまかり通っていた。

旅の途中で出会った日本人バックパッカーからは、「ペットボトルの水は絶対買ってはならない。中身はただの水道水。買うなら缶入りにすべき」というアドバイスを受けた。それほどに、日本人にとってインドの水は警戒対象であり、多くの日本人は下痢などの洗礼を受けるという。

そんな混沌としたインドの地で、彼にとって思わぬ「収穫」があった。それは、道端の露店で見かけた手打ち式パチンコ台だった。2台の古びたパチンコ台は、かつて日本で流通していたものと思わる。釘はところどころ折れ、代わりに普通の釘が打ち込まれていた。

職業柄、それを打ってみたが、当然ながら面白さは今ひとつだった。

しかし驚くことに、現地のインド人たちはそのパチンコに列をなし、熱心に玉を弾いていたのである。パチンコ台に貼られたメーカー名の漢字プレートを見て、店主が「中国製」だと誤認していたのには思わず笑ってしまったという。

店主に話を聞くと、今はパチンコ玉の確保が難しいという悩みを抱えているとのことだった。たった2台の手打ち式でもそれなりの集客力があり、インドにおけるパチンコの潜在力を肌で感じたという。

パチンコ日報でもパチンコのインド進出について何本かのエントリーを書いているが、将来的な市場としての可能性を確信したようだ。



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コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. インドの旅のお話に惹かれました。クリーニングの話は驚きですね。インドの仏教の現実はもっと驚き。
    黒猫ダイワ  »このコメントに返信
  2. ピンバック: 黒猫ダイワ

  3. 昨日のコメントでも国籍で見た目を2分するレベルの低いコメントが有りましたね。
    パチンコ屋らしい幼稚なコメントで微笑ましいですね。

    日本がそんなに嫌なのであれば、さっさと母国やインドでパチンコ屋をやれば良いのにと思いますがキャンキャン吠えるだけで実行力がないのでしょう。

    そんな思考力ではインドでも成功しませんよ。
    雑感  »このコメントに返信
  4. ピンバック: 雑感

  5. インドには害を押し付けて悪いが、進出してもいいからもう完全に日本から出てインドを主戦場にしてもらいたいものだ。
    どうせ日本ではもうやれることなんてないだろう?
    そうすりゃいくらかの若い無職どもも働くだろうし。
    勝手にしやがれ  »このコメントに返信
  6. ピンバック: 勝手にしやがれ

  7. 「愛の戦士 レインボーマン」について調べてみました。
    こども向けの下らない番組ですが、それだけではなく、日本に住む外国人への差別を助長させかねない悪意ある恐ろしい番組だと感じました。
    発禁にするべきです。

    「死ね死ね団」という日本人の姿に整形手術した外国人犯罪組織が敵役だそうです。
    彼らは、爆弾テロや日本人暗殺をしたり、
    人間を発狂させる毒を日本人に飲ませたり、
    飲水の元になるダムの水に毒を投入したり
    宗教法人を隠れ蓑に偽札を大量製造、流通して円の通貨価値を暴落させるそうです。


    寒気がします。
    外国人に対する偏見を助長するこんな番組を子供に見せるべきではありません!
    煎餅  »このコメントに返信
  8. ピンバック: 煎餅

  9. 韓国(母国)の日本に対する反日映画・番組には寒気はしないのですか?
    トクメイ  »このコメントに返信
  10. ピンバック: トクメイ

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