パチンコ日報

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ホール企業が買収した葬儀会社でパチンコ葬

地方のあるホール企業が、地元の葬儀会社を買収したという話を聞いた。理由を聞けば、決して突飛な思いつきではない。ある地区では、いずれチェーン店を閉店する計画があり、その際の従業員の再雇用先を確保する必要があったからだ。

そこで白羽の矢が立ったのが、売りに出ていた葬儀会社だったというわけだ。さらにオーナーは、葬儀会社の経営ノウハウを習得したうえで、閉店したホールを葬儀会館へと改修する構想まで描いている。

買収先の葬儀会社を視察した際、オーナーが意外に感じたのが霊柩車だった。保有しているのはアルファードのワンボックス車が2台。かつて当たり前だった宮型霊柩車は1台もなかった。

宮型霊柩車は車両価格が高額なうえ、「死」を強く連想させることから、周辺住民への配慮を理由に火葬場への乗り入れを条例で禁止する自治体も増えた。その結果、宮型霊柩車は急速に姿を消したため、街中で宮型霊柩車を見かけなくなった理由を知ることとなる。

このオーナーは以前から、パチンコホールと葬儀業は親和性が高いと考えていた。理由は単純だ。ホールの主要顧客は高齢者であり、長年通っていた常連客が、ある日を境に来店しなくなる理由の一つが「亡くなられていた」というケースは決して珍しくないからだ。

ホールは、人生の最終章に最も近い娯楽施設なのではないか――そんな見方すらできる。

さらにオーナーの発想は、ここで終わらない。

密かに温めているのが「パチンコ葬」という前代未聞の葬儀プランだ。全国を探しても、同様の事例はおそらく存在しないだろう。祭壇には生前好きだったパチンコ台を飾り、棺は花ではなくネットに入れたパチンコ玉で彩る。ネットに入れておくのは火葬する前に取り出しやすくするためだ。

葬儀の予約は生前本人が行い、貯玉で葬儀費用を支払える仕組みまで練っている、という。

閉店したホールを改修した葬儀会館には、あえて一島だけパチンコ台を残す。参列者はその台を打ちながら故人を偲ぶ――そんな演出まで考えている。

「これは絶対にメディアが放っておかない。ただで宣伝になる」と、オーナーは自信満々だ。

しかし、ここで冷静になる必要もある。話題性と需要は必ずしも一致しない。パチンコ葬は確かに注目を集めるだろうが、実際にどれほどの人が選択するのかは未知数だ。

結局のところ、この構想が事業の柱になるのか、それとも“捕らぬ狸の皮算用”で終わるのか。その答えが出るのは、もう少し先の話になりそうだ。


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