これはまさに、節約魂が暴走した結果と言えるだろう。都内某所にあるホールでは、顧客サービスの一環として設置していた冷蔵ロッカー10口が、突然の運命を迎えた。
冷蔵ロッカーとは、その名の通り冷蔵機能を備えたロッカーである。これにより、客は買い物帰りに立ち寄った際にも、アイスクリームや生ものを安全に預けておけるという、何とも親切なサービスを提供していた。
だが、冷蔵とはすなわち24時間、絶え間なく電気を消費するものである。これが実に厄介な問題であった。
特に夏場ともなれば、利用率はそこそこ高かったようだ。ロッカーの半分ほどが埋まる程度ではあるが、それでも利用している客がいたことは事実だ。しかし、オーナーの心の中に生まれた「これ、本当に必要なのか?」という疑問が、運命の歯車を回し始めた。
そう、この疑問こそが冷蔵ロッカー撤去のきっかけとなったのである。
オーナーは店長に冷徹なる撤去指令を下した。
「冷蔵ロッカー、もういらないよな?電気代もバカにならないし、レンタル代もかかる。撤去しよう」
こうして、ホールの一角に静かに佇んでいた冷蔵ロッカーたちは、晴れてその役目を終え、店内から姿を消すこととなったのである。
だが、冷蔵ロッカーを撤去したところで、オーナーの節約への情熱は止まらなかった。電気代の節約というテーマが新たな戦いを挑むべき相手を見つけ出したのだ。それは、アイスクリームであった。
これまでホールは景品としてアイスクリームを提供していた。冷凍庫とその中身は業者が持ち込み、売り上げの何%かをもらうという、ウィンウィンな契約だった。
しかし、冷凍庫が電気を食うことに気づいたオーナーは、これもまた削除対象に加えたのである。
さらに、ヤクルトの冷蔵ケースもその巻き添えを食うこととなった。景品カウンター横に設置されていたこの冷蔵ケースもまた、オーナーの目には「電気代の敵」と映ったのだ。結果、ヤクルトはホールの片隅にひっそりと追いやられることになった。
こうして、電気代がかかるものはホールから徹底的に排除された。まるで、無駄を一切許さない断捨離マスターのようなオーナーの姿勢には、少々恐ろしさすら感じられる。
しかし、客の立場からすれば、この節約が度を過ぎていると感じる者も少なくないであろう。
「こんなに貧乏くさいホール、こっちからおさらばだ!」と客が撤去対象にしてしまうのも、時間の問題かもしれない。
果たして、このホールの未来は明るいのか。それとも、オーナーの節約が仇となり、暗転するのか。いずれにせよ、ホール業界においても電気代の高騰は深刻な問題であり、この戦略が他のホールにも波及する可能性がある。今後の動向に注目である。

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排煙窓全開で島毎に蚊取り線香が焚かれていた。
ボンヌの見たことも聞いたことものない炭酸飲料を飲みながら
誘われた友人と打った平台を思い出す。
ヤニで真っ金色の賞球しか出ない店にクーラーなどあるわけもなく。
が、カウンターに行くと手を拭くためのおしぼりは
冷蔵庫からキンキンに冷えたのを提供してくれた。
業界もあの頃に戻るのでしょうか?例年この猛暑じゃ無理か・・・。
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何でも度が過ぎると・・・・。
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