またこれらの内容に補足しますと、現在P業界は構造的な面も有るため致し方ないのでしょうが、監督官庁である警察庁との関係性に長年注力した結果、他省庁の動向に疎い方が散見されます。
これは何も監督官庁との関係性を否定する事では有りません。
産業としてまた企業として社会の一員として繁栄を見据えるなら、法的な問題が有るにせよ、未来に向けて方向性を考えていただきたいという事です。
これらの具体的な話はイシュー②として今後触れたいと思います。
今回は以前の寄稿セカンドエフォート④でのしょうゆさんへのお答えを踏まえて進めます。
「ホールがメーカーの領域に進出する若しくはシェアする事等…」
このように取り上げましたが、その後の寄稿でホールがメーカー同様に機械製作をする事に対して否定的なコメントがいくつか有りましたね。
私の考えはホールがメーカーになる勝算は限りなく低いという立場です。
メーカーの蓄積や開発力(コスト)は大きく、メーカー格差により商品力にも差が出ます。
例えば4号機時代のAT前のAタイプのスペックを見てみると分かるが、似たようなスペック・ゲーム性、版権もそこまでメジャーな物が少ない時代でした。
同じようなスペックの機械でも機会により設計出玉率の実績値はかなり上下が有り、また稼働差が大きかった。抽選の乱数や部材(石)の違いや開発力等と話したことの有る関係者は覚えていらっしゃるでしょう。
メーカーの積み重ねたノウハウや資金力はそれだけ大きなものです。それ故ホールが進出したとしてもOEM・ODMでもかなり障壁は高く、仮に今後長年に渡りノウハウの蓄積が続いたとしても、差を埋めるには厳しいと思います。
その上で可能性が有るのが、一部の「役割」を武器に持てた場合にはファブレスやアウトソーシング等の形になると考えています。
機械を市場に出すには、数多くのプロセスが有ります。
それらは、すべてが内製化している訳ではなく、外注業者も多数介在しています。ここはホール関係者だけが読者では無いので、具体案に触れるのは良いとは思いませんが、それぞれが「役割」=業務の一部分に領域は有ると想像力を働かせていただければと思います。
具体的にひとつ挙げるとコンテンツです。
コンテンツでビジネスモデルにイノベーションを起こしたのはフィールズさんです。いまや有名な版権の殆どは、すでに既得されております。
今後生まれる或いは生み出すコンテンツについては、まだ余地は残されていると思います。
コンテンツ以外に目を向けるとホールには顧客接点が有ります。ネットであらゆる情報が得られるため、そこに依存する事はホールの持つ武器を手放すことになりかねません。
現場の肌感覚や空気とお客様の声には、ネットで収集できないものであり、差別化に資する一次情報です。小さなきっかけから産まれた小規模な部分的業務が、大きく成長を遂げた事例はれに挙げるまでもなく国内にも沢山有ります。
またメーカーを問わずアイディアは各々で無数に有る訳ですから、それが生きる役割といかに結びつくかだと思います。
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この寄稿が掲載される頃には、検査結果が出ているだろう。
どんな結果かについて、この場で書くことは無いと思う。
久々に書きはじめた背景だけでも分かって貰えればそれで良い。
再開した寄稿も丁度10回になった。
読みづらい長文だったのも一つ理由が有る。
それは折角の主張であっても安易にチャットGPTを使った文章に私自身が辟易していたからだ。
何も読みづらい文章より、AIを使って整理した文章が悪いという事では無い。ただそれらが、問題となっている世界もある。そのためAIで要約できない事を意識して書き進めた。
これまでの寄稿は、すべてAIを使って要約した文章として残している。意識した分、読んだ方が分かりやすいレベルだった。また、その要約文も少し補正しAIでの動画生成は済んでいる。(もし見たい方が居らっしゃれば何らかの形でお教えします)
これらは1年や2年後のAIの進化を見るための比較材料として作成したものだ。おそらくその頃には今のチャットGPTで作成したのが丸わかりの文章は、恥ずかしいと云う風潮になるのではないか。それだけ物凄いスピードで進化しているという事を実感している。
つづく

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ホールの商売っちゅうのは貸玉料で売上作って差玉で利益を得る。大雑把やけどそんな仕組みやんな?それがあれよあれよという間に瓦解しかけとる。ワシはこれがホール業界全体に突き付けられた根本的な課題やと思うんやけどな。
もしもやな、この仕組みが今後もずーっと維持発展していくって約束されてるんやったら、ホールがメーカーになる勝算を語るもよし、異業種が強力なIP引っ提げて新規参入する夢を語るもよしやと思うで。
でもな、現実に目を向けたらどうや?ホールによる機械作り参入ってニュースが飛び込んできたら現主力メーカーらはどんな顔すると思う?
はぁ?と血相変えて歯噛みしめながら、「そんなことできるわけないやろ!」って叫ぶんちゃうか。
そうやねん。ホールが本気の機械作りに参入してもうたら次はメーカー側のビジネスモデルが危なっかしくなるんや。メーカーはホールに機械を売りつけることでしか稼げんのやから。
いずれにしてもやな、これまで当たり前に繰り返してきた商売の仕組みが限界を迎えてるんや。ホールはメーカーへの依存は諦めて自分らで新しい収益源を見つける覚悟を決めんと生き残られへんのや。今までの商売の仕組みがそのまま終の住処になる。そんな考えは勘違いも甚だしいで。
機械作り参入はそのための第一歩と考えたんやろうけど現状では悪手や。イバラの道の両脇にわざわざバラを植えるようなもんや。
それはそうと、で、いったいどないするつもりなんや。これから。
ピンバック: 三味唐辛子
フィールズが版権のせどりで稼ぐほど、結局ユーザー搾取になってるから。
ピンバック: メイン基板
ピンバック: 三味唐辛子
コンテンツを用意して企画開発だけ内製して生産はすべて外注という形でしょうか
メーカーの機械を卸売りする販売会社から進化していまやメーカーに成ったと言っていい企業だと思います
外部コンテンツの取得に長けた企業でしたが今ではコンテンツを作り出す企業ですね
見かけなくなりましたが「ヒーローズ」という雑誌の出版をはじめた時には「コンテンツの内製化を本気でやるつもりなんだな」と本当に驚きました
円谷を吸収したりダイコク電機の株を持ったりコンテンツの内製化とヒット機を生み出すことを本気で目指して実現しているすごい企業ですよ
フィールズのようにはなかなかいかないでしょうがホールが一部の役割を持って機械開発に携わるというお話ですね
まずコンテンツですがホールが生み出すコンテンツというのは想像しづらいですが実益と未来の可能性を両建てで出来そうなもの…
現状であるもので思い浮かぶのは各ホールのキャラクターや各都道府県のキャンペーン用に既に作り上げられているキャラクター
そしてこれから作られる可能性があるものはネットや動画で人気の例えばVtuberのようなものでしょうか
個々のホールで作り出したものを個別のメーカーとコラボして内々でやっていくのか全ホールを対象として広く販売設置を目指していくのかで変わるでしょうがどちらにしても道のりは険しそうです
2つめはよくわかりませんでした
ホールの顧客接点から生まれる部分的業務が機械開発のどのプロセスの役割を担えるのか想像ができませんでした
客の「この機械はああしたらいいこうしたらいい」という声を直接聞いて伝えるということ?じゃないでしょうし
「最近のホールはアイコスのにおいがくさい!」という声を直接聞いてファブリーズ噴射装置搭載…でもなさそうですし…
ピンバック: しょうゆ