パチンコ日報

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飲食業で流行る店は毎日食べても飽きない味。これをホール営業に置き換えると…

元ホール店長が独立してフランチャイズの唐揚げ専門店を始めたのは5年前だった。この唐揚げ店はコロナ発生前の2019年10月の消費税増税の時にうまく時流に乗ることができた。店外飲食では軽減税率が適用されたことから、持ち帰り専門店は業績が上向いていく。

元々好調なところにコロナ禍で在宅需要が追い風となり、一層拡大したのが唐揚げブームだった。すかいらーくグループまでが唐揚げ専門店「から好」で市場に参入するほどだった。

唐揚げはご飯のおかずとしてだけでなく、子どものおやつ、酒のつまみまで幅広いシーンで活躍する。

味のバリエーションも多彩で、ポン酢やマヨネーズ、タルタルソース、ねぎソースなどの相性もいい。また、カレーやラーメン、そばなどのトッピングや、おにぎり、サンドイッチなどの具材としても使える、いわば主役にも脇役にもなれる変幻自在の食べ物なのである。

鶏肉は牛肉に比べれば原価が非常に安い。業務用を使えばさらにコストを抑えられる。また、唐揚げ店は冷蔵庫とフライヤー、排気口さえあれば開業できる。そのため、設備投資を含めた開業資金は最低35万円からとされている。

唐揚げの説明がいささか長くなった。

元ホール店長は唐揚げのフランチャイズを続ける一方で、コロナ禍が始まった2年前にテイクアウト需要を見込んで独自に弁当屋を始めた。

600円の弁当は業務用コロッケなどの揚げ物総菜を使いながらも順調だった。600円の弁当は食材費だけでなく光熱費なども入れて半分の利益があった。1日100食売れたら3万円の儲けとなった。

ところが、食用油や小麦の値上げなどで利益が減ってきただけでなく、味が飽きられて売れなくなってきた。

味付けはどちらかというと濃い目にしていた。味付けには自信を持っていたが、年寄りから客離れが進んだ。

フランチャイズはその辺の味加減が分かっているので、毎日食べても飽きない味付けのノウハウを持っている。唐揚げは本部の指示通りのレシピで作っているが、独自に始めた弁当屋にはまだそのノウハウがなかった。

このまま弁当屋を続けても先が見えない状況になり、店を閉めるべきかと悩んでいる。

パチンコホールは、リピーターづくりのために、新装開店で新規客を付け、1~2カ月かけて徐々に割を落としながら、リピーターを育てたものだ。そんな営業方法も過去の話。

ホール営業で言うところの「毎日食べても飽きない味」とは、取ったり、取られたりの繰り返しであろう。それを取りっぱなしで終わっているからすっかり飽きられているわけだ。



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コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. そのとおりですね。
    加えて、台の巨大化、爆音、そして電子タバコ喫煙OKという時代錯誤が、客離れに拍車をかけている。
    もう昔みたいに、のんびりパチンコを楽しむなんて無理。今の1/319の台を打っている客層は、平気で何マンも入れていき、通常の方で当たった時のショックもさぞ大きいだろうから、近い将来、力尽きてパチンコから離れていくことも予想される。
    本当に、なんのためにパチンコ、スロットが存在しているのか?と思ってしまうレベルまで、パチンコ店の経営方針が狂っているように感じる。
    換金禁止  »このコメントに返信
  2. ピンバック: 換金禁止

  3. 土日祝あたりに大型ホールへ行けばまだそれなりに客はいます。
    しかし平日は…?
    酷いところだと客数より店員のほうが多い店もあります。
    なんだかんだ土日祝の客の入りがある店は、心のどこかで安心するんでしょうね。
    昔から言われていた「危機感の無さ」という部分です。
    メーカーもいまだに中身じゃなく見た目で勝負してますし。
    シンフォギアの3作目、見ました?シンフォギアばかりじゃありません。
    なにも学んでいません。がっかりしました。
    あれが50万60万レベルの価格がつけられ、そしてそれを大量に買うホール。
    おそらく買うでしょうホールは。だから作るんでしょうし。
    完全な新規パチンコ遊技客は毎年多少は存在しているんでしょうが、そんなものを簡単に吹き飛ばすメーカーとホール。

    シンフォギアみたいなアレで、楽しめるのなら、遊べるのなら、ストレスも少ないのなら、大多数のユーザーはアンチのような意見は言いませんよ。
    あんな機械に何十万何百万何千万かけて、遊べず、楽しめず、ストレスだけが付加されていくから心無い言葉が向けられる。
    これがね?質素な作りで、台価格も頑張ってるな!と思う様なレベルならここまでのヘイトは向きませんから。
    アンチを生み出しやすい部分が多すぎです。つけ込まれやすい部分が多すぎなんです。
    メーカーもホールも自らでパチンコアンチを作り出しているということを自覚すべきです。

    まだまだ危機感が足りてません。
    もっともっと自分の首を絞めないとわからないくらいのドMなんでしょうかね。
    名無し  »このコメントに返信
  4. ピンバック: 名無し

  5. 「600円の弁当は食材費だけでなく光熱費なども入れて半分の利益があった。1日100食売れたら3万円の儲けとなった。」

    1日6万しか売上ないのに、営業利益率が50%とかボッタクリすぎだろ。
    材料費いくらなのか気になりますね、(笑)
    そりゃ材料費が安すぎて、弁当が単に不味いだけだと思いますよ。(笑)

    パチンコ屋の店長なんて馬鹿ばっかりなのに、そんな仕事もできない人は、独立してもうまく行かないよ。
    せめて弁当屋でバイトしてノウハウ盗んだらどうかね。

    ちなみに、ホール営業で言うところの「毎日食べても飽きない味」とやらは
    メーカが新台開発するから味が変わる、台が入れ替わる事が大きいんじゃないのかね?
    メーカの悪口言う人も多いけど、実際問題半年間、新台入れない店は、食べ飽きた味だよね。
    ふざけるな  »このコメントに返信
  6. ピンバック: ふざけるな

  7. スーパーの価格なら弁当600円というのはまぁまぁ強気な値段設定なような。からあげ屋はここ数年乱立している感じするし、最初こそ「専門店」なんて名前に踊らされて食べてはみたが、もうスーパーの500円以下でいいや。と思う客が増えたのかも?まぁ、私の事なんですが笑

    パチンコは新装開店を店側の回収イベントにした事で客の信頼を一気に失ったと思いますよ。広告規制が元凶ですかね。依存症対策とか騒ぎだしたのもその頃だったかと。そういった意味ではスケジュール通り事が進んでるのでは?
    横並  »このコメントに返信
  8. ピンバック: 横並

  9. 外食メニューの食材原価なんてだいたい3割未満って聞いたことがあるからテイクアウト専門でやってたら原価全部で5割ぐらいって妥当じゃないの?
    てんちょ  »このコメントに返信
  10. ピンバック: てんちょ

  11. パチンコパチスロは自分もハマった経験あるけど、
    あれほど時間とお金を無駄にするものはない。
    スロットでは1万や2万なんてあっという間に使ってるくせに
    コンビニに行くと数百円のものを買うのに躊躇する。
    完全に金銭感覚がおかしくなっていたんだろうね。
    やめてから節約してるわけでもないけどお金の減り方が全然違う。
    財布にお金が入ってなくても不安にならない
    京山  »このコメントに返信
  12. ピンバック: 京山

    • ま、今後パチンコ業界は衰退する一方だろうな。
      客が、永久にパチンコ、スロットのプレイだけで金儲けが出来る施設であるかどうかのみ。
      台の演出ではない。客が根本的に金儲けが出来るか、どうかだけ。
      匿名希望  »このコメントに返信
    • ピンバック: 匿名希望

  13. パチンコ屋は凄いね。客が減ったら回収、
    減ったら回収。客がいなくなるのは必然だから。
    唐揚げ弁当美味しくても一食10万なら食べ無い
    わな。仮に食べないと明日殺されるなら通うが
    客はいつか金が尽きて殺される。依存性と言う
    ルーティンも続かないパチンコ屋だよこれが。
    存在自体に意味が無い
    負け組  »このコメントに返信
  14. ピンバック: 負け組

    • ホールにとっては、客が減ろうが関係なし。差玉、差枚数がどれだけ店のプラスになっているかだけ。売上が減っても粗利益が増収であればいいだけ。だから、毎日全台設定1、渋釘のオンパレード。自分達の給与を減らしたくないから。むしろ、増やしたい。
      なぜ、客が減ったのか。公営ギャンブルで言えば、当たりそのものがないから。公営ギャンブルであれば、1レースごとに必ず当たり券がある。パチンコ、スロットは毎日全台設定1、渋釘だから当たりそのも無し。要は、回し続けることによって客のプラス設定になっているかだけ。
      客は、その1台の生涯稼働において客のプラスにならないから離れるのである。根本的に客が永久に金儲けができるのかだけ。
      匿名希望  »このコメントに返信
    • ピンバック: 匿名希望

  15. 唐揚げの専門店と謳うチェーンも意外とバカにならないというか、結局揚げたては旨いんですよね。
    記載されてるとおり、主菜にも副菜にもなれるのも大きいです。

    パチンコとパチスロは時期に応じて主菜と副菜、入れ替わって味変をしてユーザーを楽しませてきましたが、記事を引用させてもらうと、食材の価格も異様に高騰した挙句、今は出玉という味付けもしょっぱすぎてファンも離反して久しいといったところでしょうか。

    マズいものを出して「お客が来ない」とばかり言ってると、どんどん状況は悪くなるんでしょう。
     »このコメントに返信
  16. ピンバック: 蟹

  17. 勝ち負けの上手いバランスが飽きない味付けじゃないでしょうか?
    そこに昔のような適度な機械の入れ替えがあれば十分だと思います。
    今のパチンコにはそれがありません。
    今のホールさんは、どのような飽きない工夫をしているんでしょうか?
    新台入れ替えや設置台のレイアウト変更みたいな誰でも思い付きそうな事ではないもので。
    どんなことやっているのか気になります。

    ちょっと思うのは、ここで色んな議論がされますがどんな議論でも目につくのが「今の客にはウケている」という意見。
    いつも違和感を感じます。
    今の客には?今の客だけを相手にしていては確実にじり貧になるのに?
    演出関連の議論にもなんでも目につきます。
    ものすごく狭い考えだな、と。
    正当化だとは思うのですがもっと視野を広げないといけませんよ。
    凡人  »このコメントに返信
  18. ピンバック: 凡人

  19. 最近何故か打ってしまうSANKYOさんのファフナーにて
    サクリと1万失い(今の所は相性最高w)サウナから行き付け
    のバーにて酔っぱらいの戯言m(__)m

    2号機~4号機初期くらいまではアラジンなんかは
    有ったけど基本的には液晶も何も付いていない
    Aタイプが主流で、今みたいに最初から客を付ける
    気なぞ皆無なのがバレバレなバラ設置やアホみたく
    出る台を次から次へとバラで導入なんて事は
    有りませんでしたね。
    スロットに関しては「最悪でも半年は使う」みたいな
    覚悟にて導入し運用していたのと当時認められていた
    子役補正や等倍返し、リール制御etc.によるゲーム性
    お蔭にて液晶も付いていない様なAタイプが長期に
    渡って高稼働していたのだと思いますね(-_-)
    「毎日食べても飽きない味」ってこういう事なんじゃ
    ないですかね(^^;?

    残念ながら今のパチンコ屋さんは次から次へと台を
    購入し使い捨てしながら集客するしかないんじゃない
    ですか(^^;?
    もと役員  »このコメントに返信
  20. ピンバック: もと役員

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