パチンコ日報

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規制緩和がなくなったら終焉を迎える業界にならないために必要なこと

1970年、アメリカで大気汚染浄化法(マスキー法)が制定され、76年以降に販売されるクルマは「窒素酸化物」を10分の1に低減することなどが求められた。世界中の自動車メーカーは「無理」と大反対した。その基準を満たせないメーカーは北米市場から撤退した。

この時、必死で頑張ったのが日本メーカーで、規制を最初にクリアしたのはホンダのCVCCエンジンを搭載した「シビック」だった。オートバイメーカーのホンダが乗用車で世界に躍り出るきっかけを作った。これにトヨタや日産などもつづき、排ガス規制をクリアしていった。「小さいので燃費が良い」「壊れない」「円安で買いやすい」といった評価も重なり、日本車が自動車大国のアメリカで高く評価された。

度重なる規制を乗り越えて来た自動車メーカーだが、地球温暖化対策でCO2の排出ゼロが求められ、各国の自動車メーカーは電気自動車(EV)開発へと大きく舵を切った。自動車業界は規制によって燃費がよく、クリーンな排ガスへと技術革新を遂げていった。

地球温暖化対策に規制緩和などの妥協は一切ないが、パチンコ業界は射幸性が行き過ぎると規制を強化し、その結果、業界が弱体化すると規制を緩和する。これを繰り返してきたのが業界の歴史でもある。業界の成長と発展は警察のさじ加減によって決まる、と言っても過言ではない。生殺与奪の権を警察に握られている、と言われる所以でもある。

で、業界が追求してきたのはゲーム性よりも射幸性である。ま、ゲーム性を追求しても行き着くところは射幸性である。風営法で縛られながら、ここを追求するからいつまでも規制を受ける。

生殺与奪の権を握る警察の規制緩和がなくなったら終焉を迎える業界になるか、メーカーが独自技術で射幸性に頼ることなく、多くのユーザーを惹きつける遊技機を開発して新境地を開くのか。もちろん、遊技機メーカーには自動車メーカーのように規制に対してもそれを乗り越える新技術でクリアして行って欲しい。

「パチンコの液晶は技術革新でもなんでもない。パチンコは電役機が主流でなければならないのに、電役機開発を諦めた結果、液晶で胡麻化しているだけ。液晶が付いたことでむしろパチンコの進化が止まった。液晶が当たり前になって進化を阻み、射幸性に頼る業界になってしまった。確変がなければここまで業界は成長しなかったが、確変が業界をダメにした」と懺悔を込めて話すのは元メーカーの重鎮。

新型コロナ発生から2年以上が経ち、その正体も見えてきた。オミクロン株は「季節性インフルエンザと同じ」ことを示すデータも出てきている。それなのに、テレビは連日感染者数を報道し、「コロナは怖い」と危機感を煽る。政治家は経済を止め、失業者、自殺者は急増しているにも関わらず、異論を許さない空気に覆われた日本人の脳をコロナ脳と呼ぶ。

メーカーもパチンコ脳に侵されているから、液晶一辺倒になり、相変わらずバカでかいおもちゃ筐体競争は止まない。そんなことよりも業界がやらなければならないのは、初心者を育てることだろう。

大リーグのパイレーツで活躍する筒香選手は、出身地の和歌山県橋本市に私財2億円を投げ打って本格的野球場と屋内練習場を建設している。近年は野球よりサッカーを始める子供たちが増え野球人口が低迷している。そこで子供たちが少しでも野球に興味を持ち、野球を楽しめる環境づくりと教育の目的がある。個人による将来の野球界を盛り上げるための先行投資である。

パチンコ業界人が家族にパチンコを勧められるようになる環境整備が急務となっている。


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コメント[ コメント記入欄を表示 ]

  1. メーカーの重鎮とやらは老害だね。
    液晶も確変も無い台方がいいのなら、液晶も確変も無い台で大ヒットさせてからいいなさいよ。
    何もしないままでの批判なら負け犬の遠吠え
    ふざけるな  »このコメントに返信
  2. ピンバック: ふざけるな

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