さて、パチンコ営業には差玉が重要だと前回申し上げました。店長たちは普段気づいていないことがあります。パチンコ台が稼動している時間のうち、大当たりの時間と通常時との平均時間に一体どれ程の差があるのかイメージしてみてください、と問いかけるとそれは当然、通常時が長いでしょ、と答えます。
そうです。そんなことくらい知っているわけです。
しかし知っていると理解できているとは大違いですよ、と私は伝えます。
通常時は絶対にプラス差玉にしかならず、マイナス差玉は大当たり中の時だけの現象です。
少々乱暴な言い方ですが、いつ大当たりが来てどれ程の出玉が排出されるのかは考えなくてもよく、むしろそんなことは分かるはずもないのだから無視しなさいと伝えます。
マイナス差玉をコントロールするということは所詮無理な話だし、できたとするならそれは違法ですね。だから通常時にどれ程のプラス差玉をつくるのかを徹底的に考えましょう。
結局ベースの話しになるわけです。
差玉は(アウト)-(セーフ)これも皆知っています。しかし、くどいようですが知っているだけで理解していません。通常時のセーフ玉はいわゆる遊び率、ベースと同じ値になります。私たちの仕事はそのベース値をコントロールするところにあるわけです。当然ベースはヘソの払い出しと他入賞(BYmin)とで構成されているわけですからその組み合わせを考えて実行するだけです。
いくつ吸い込んでいくつ払い出すのか。そしてそれは金額に直すとどれほどの金額になるのか。残念ながらそれらをきちんと計算されている店長は少ない。
それが現状です。
仮に数値を自分の思い通りに整合させることができたら、あとはどのような演出をするかにかかってきます。これは昔のやり方ですが、○抜き○出しという手法があります。例えば、海は主力機種だから2抜き1出しで営業する。牙狼は荒いから4抜き1出しにするといった具合に差玉の演出を変える手法があるのです。2抜き1出しは2日抜いて3日目に出す。
4抜き1出しは4日抜いて5日目に出す。というふうにベースやスタートの値を意図的に変えてやるのです。繰り返しますが、私が申す差玉とは難しいことを指しているわけではありません。通常時のベースを緻密にコントロールしましょうということだけなのです。
私たちはこのように基本的な努力を10年も怠ってきました。
それが稼動を落とした一つの要因でもあるわけです。10年かけて落とした信用はその3倍の年月をかけても元に戻ることはないでしょう。だからと言って手をこまねいていてはいけないのです。やれることをやり続け、ほんの少しの可能性でも追うべきだと私は思います。現場で働く皆さん、がんばりましょう!

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それでしたら、S1を調整することと同義に感じます。
もしくは千円Sは同じにして、Bのみ上げるとのことでしょうか?
それですとBを上げると、お客は長時間遊技ができますが、へそに全然入らないので回らないとの印象を持たれてしまう気がします。
難しいものですね。
ピンバック: 牛丼通行人
ご質問ありがとうございます。
まずは2抜き1出しや3抜き1台の指標としてBの値を決定します。Bの構成分子はBYmin(他入賞)とS入賞の二つしかありませんからこの比率をどうするのかを決める必要がありますね。なお、他入賞の比率を高く設定して営業してみたところ結果は明らかでした。そして一番大切なことはS とS1の差を縮めることです。オーバーフローをしないようなゲージ構成が必要となります。これに関しましてはまた機会があればお話ししたいと思います。頑張ってみて下さい。
ピンバック: 山田塾
まさしくおっしゃる通りです。
お客がなるべくストップボタンは押さなくてよい調整で保留3〜4をキープする、つまりBOが高い状態がお客にもホール企業にも理想ですね。
保留8個の機種も出てますが、保留1〜4のときは1回転が遅く、メーカーはそのあたりを理解して設計してほしいものです
ピンバック: 牛丼通行人
本来、パチンコは、少ない投資金額で食いつくことを願いつつ、出たり、飲まれたりのやり取りがあり、自身の判断により絶妙のタイミングでやめて勝負に勝つ、というところに面白みがあり、仮に負けたとしても、「出玉を得ながらの負け」なら客も納得がいくだろう。
しかし、今のパチンコは、遊タイム狙いのハイエナや誤爆でなければ、まず勝てないだろうし、ボーダー以上の台なんて、まず設置されてない。釘も、ボーダー以下の万年釘だから打ちたいという気持ちにもならない。
加えて、今のホールは不潔で貧乏そうな老人のための保養施設のようだし、ハイエナ層がウロウロしているので、雰囲気も悪い。
もう打つことはほとんどないのだが、昔のパチンコを知るだけに、こんな状況は残念でもある。
ピンバック: 換金禁止
誠に残念なことですね。完全な解決策とは言えないもののもう少し釘と向き合ってほしいな、という気持ちでいっぱいです。データをじっくり観ていれば時にはボーダーを越えるスタート帯も使用が可能なのですが、如何せん機種ごと、島ごとのスタート帯を均一化させなくてはいけないという意味不明な思考が元凶のようです。
ピンバック: 山田塾
ゲーム性云々と軽く考えている人もいますがこの毒はもう既に稼働低下という形で現れていると思います
ピンバック: ねぎ
ボーダー以上の釘はなかなかできないのはいいとしても、
低価交換にシフトして14割営業にシフトすべきと思います。
お客には持ち玉の増える喜びを味わってもらいたいものです
あと、あなたの文章には年長者への失礼な表現が一部あり、以降は改めた方がよろしい。
ピンバック: 牛丼通行人
差玉をつくるという真意はまだわからないのですが、わたしが釘調整を行っていた時代はいかにして顧客に期待感を持って頂けるような状況を創る?かという観点で調整を行ってきました。
今日出たら明日は抜く、今日出なかったら明日は出す、二日出たら必ず抜く、二日出なかったら必ず出す、三日出たら店が傾く、三日出なかったら客が飛ぶ、出る出ないを三日続けないために三日目は必ず出す、締めるの決めの調整を行う!
少し曖昧ですがそういう観点で機種ごとの割数を設計し、ゲージ選択(私は玉ゲージを使ってました(^^;)を日々行っていました。
要は日々の機種の値段(出庫原価)を自ら決めた判断基準を持ってそれに沿うように釘調整を行っていたということです。
当時も今もやれる店長さんはこの辺の意識をもって営業されていた(る)と思います。
わたしは大切なのはこう言った日々の営業に真剣に取り組むことだと思っています。
今も昔もやれる人はいる!真剣に直向きに“顧客の期待に応える”営業、店づくりを行うことがなにより大事だと思います。
今は販促業者としてパチンコ店様と関わっていますが、販促も釘調整にも同じことがいえると痛感しております。
業界は今、非常に苦境に立たされていると思います。
少しでもその状況に抗える前向きで果敢な業界関係者が増えることを願っています。
わたしもその一人となれるよう、日々勉強して参ります。
※長文乱文ご容赦くださいませ
ピンバック: 販促の変人
「わたしもその一人となれるよう、日々勉強して参ります」
なんと素晴らしい言葉でしょうか。できることはそれほど多くはありませんが、それでもやれることを愚直に続けてこそ何かが見えてくると私も信じています。共にがんばりましょう!
ピンバック: 山田塾
今の店長はホールには一切出ずホールコンの数字だけで判断している。
なのでホールコンの数字の裏に隠れているお客様の顔色、懐具合が分かっていない。
これが大問題だと思う。
ある意味ホールコンが優秀になりすぎたことが良くなかった。
ピンバック: 名無し
そういえば私が店長の時もホールに出ずっぱりでした。体がきつかったのを覚えています。でも名無し様がおっしゃる通り現場でしかわからない事柄がたくさんありますよね。客商売である以上顧客とフェイストゥフェイスの精神はとても大事だと思います。それにしても店長たちの仕事が多すぎて可哀想なくらいです。またよろしくお願いします。
ピンバック: 山田塾
首元や手首にきらめく18金喜平ネックレス
小指を見るといつも包帯がグルグル巻いています
店内奥のカウンターでは厚化粧の小太りのオバサンが一人で切り盛りしてました
では本題です
今日のお題は元店長ですか…
大丈夫そのうちまたしれーっとここ日報に顔を出すんじゃないかと僕はそう睨んでいますね
だってだってだってだってだって元店長はお茶目なんだもん
ヾ(⌒▽⌒)ゞ
Foreigner – Say You Will(1988)♬
チャオ!
ピンバック: 宗ちゃんサムライ・ニッポン パチ&スロ歴40+2(´▽`)/
ただ顧客であるオーナーは結局現状をどの様に考えているのか
売り上げ、稼働が大幅減になる営業方針で経営
当然ユーザーは離れます、その様に営業努力をしたのですから
それで何故不満や不平を宣うのかが全く持って理解出来ません
ユーザーを引き留める努力はせずに望んだ結果でしょうに
ピンバック: 毎度毎度感心する
ピンバック: 山田塾
ピンバック: 毎度毎度感心する
例えば、その1台の生涯稼働においてパチンコのアウト約6万発に対しセーフが約8万発(法における10時間相当)、アウト約12万発に対し、セーフ約16万発あるかどうかだけ。根本的に客が金儲けが出来るのか、だけである。
ま、ホールなんて差玉、差枚数がどれだけ店のプラスになっているかだけ。アウトを増やし、いかにセーフを少なくなれるのかだけ。だから、客が減るわけやな。客が根本的に勝てないから。
ピンバック: 匿名希望