その地区は新台入れ替えの検査は、開店前に警察の防犯課(当時の名称)がやってきて検査をする。
オープン時間は平常営業。新台コーナーだけが15時とか18時のコーナー開店だった。
所轄の担当官は、9時頃に店舗にやって来て、検査をしてくれた。しかし、所轄によっては困る担当官もけっこういた。
例えば、パチンコが好きな担当官。新台の試し打ちと称して、30分以上も遊技して行く。
明らかに楽しんでいる。面白いリーチが掛かれば、お客以上に喜ぶ。その影響で開店が10分や15分遅れることもあった。
他にはこんなことも。
入れ替え検査の後に、担当官に「ビール券10枚」を渡すのだ。これはその地区の昔からの慣習だった。「ビール券20枚」の地区もあれば、「インスタントラーメン1箱」の地区もあった。
担当官が「最近夜勤でインスタントばっかりで」といえば阿吽の呼吸。黙って担当官の乗ってきた車の中に、退店直後に投げ入れる。
タバコを要求する時は「最近妻にタバコの量を減らすように言われてさ」とくる。
明らかに贈収賄だ。相手は公務員で取り締まる側。
私が経験した中でこんなケースがあった。
N市警察から呼ばれた。
理由は来てから話すという。当然心臓が口から飛び出すくらいドキドキしていた。
着くなり対応に出たのは所轄の課長さん。
「○○さん、始末書を書いてもらうから」
「ええ!?」
理由は検査の時に「ビール券を10枚渡した容疑?だ」
私は本社にその場で電話をかけて対応方法を聞いた。
今回のケースは所轄で課長の人事異動があり、新任の課長の方針変更であった。
結果、当方が始末書を提出してくれれば穏便に済ますという。
釈然としない。でも、仕方ない。
もう一度書くが今から18年前のこと。
今でもこんな地区はまだあるのだろうか?
了
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今は向こうの都合次第
ピンバック: Unknown
入れ替え検査はちゃんと定休日設けるべき
ピンバック: Unknown
つい最近まであった居酒屋タクシーと同じだね。取り締まる側の官、される側の民、どちらも腐っている。。
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綱紀粛正で組合の総会後の懇親会に警察が出なくなった時期があったけど、復活している県もある。
ピンバック: 営業1号