今から18年ほど前、事業所責任の新年会で当時のトップが檄を飛ばした。その考えは今読み返しても古くささを感じさせないので引用してみた。
「人間や会社は希望とロマンがなければならない。そこでわが社は売上げ、サービス、管理で日本一を目指している。この目標の達成は目前である。(今期目標の)1200億円の目標はほぼ達成したが、それに伴う利益が出なかった」と原因を分析した。
その結果、明らかとなったのが人件費、金利、過当競争、機械代の過剰支出だった。当時は営業経費節約やパチンコ機械有効利用優秀店舗の表彰制度を行っていたほどで、経費削減意識は本社でも実践されていた。
当時から廊下やトイレなど不要な場所の電気は消えていた。この辺りのコスト削減は今でも課題のホールは多い。
その一方で、営業に関しては極めて攻撃型だった。
「企業も店舗も守りの姿勢ではダメ。常に攻撃する。攻撃こそが最大の防御である。50店舗ほどあるが、常に攻める店と脱落して諦めている店がある。店長には不屈の闘争心が必要。前進あるのみ。35年間この姿勢で会社を引っ張ってきた。幹部、店長は自分の意見をもっと主張して欲しい。創意と工夫。これが成功する店。毎日上から指示を仰いでいるようではダメ。そんな姿勢では世知辛い競争社会に勝つことはできない。大事なことはやる気を起こすこと。12時出社の店長がいる。よほど自信があるのか、投げ出しているのか」
創立35周年のこの年を新時代にマッチした幹部、社員を養成して行く年のスタートと位置づけた。
理想像は「原価計算に詳しく、リーダーシップのある店長」だった。社員からは給料よりも休みを希望する者が多かったので、この年に完全二部制と週休5日制を導入した。
「自分の子供を勤めさせたくなる会社にすることが私の夢。会社のために働くのではなく、自分自身のために働くことを自覚すること。すると熱意も出てくる。私の辞書には不可能はない。成功の秘訣は断固たる決意にある」と話しを〆た。
その時、5年以内に株式公開を果たすといっていたが、それ以外はほぼ実現しているのではないだろうか。
強い信念が夢は実現できる。
人気ブログランキングへ<
コメント[ コメント記入欄を表示 ]
コメントする
こんなトップの下で働けるかどうかで、人の人生って変わるんですよね。
最近、新卒予定の人(会った事が無い人で、知人の紹介なのですが)から、「新卒でパチンコホール企業就職」についての意見を求められる事が2件ありました。ホール企業の間での格差が大きいので、意見を言うにも窮するのです。
多角経営していて名前も知れ渡るホール企業でも、ホール部門はサービス残業が当たり前で、コスト管理も小学生並のところのあります
この不況でホール企業に新卒で目指す人が増えているのも確かです。
でも新卒は一生に1回限り。慎重に考えて欲しいものです。新卒者を活かせるホール企業を見極めて(探して)欲しいと私は話しています。
ピンバック: 元店長
いち早く教育に着手したホールと、その格差は10年も経てば一目瞭然となりますね。
何か身にしみます。
ピンバック: 営業1号
>格差は10年も経てば一目瞭然
今からでも遅くはないので、ホールは接客以外の教育もバンバン推進して欲しいですね。
ピンバック: 元店長
この不況がキッカケでこのような社長がパチンコ業界に増えたらエエです!
ピンバック: Unknown
でもね
ホールはまだまだ民度が低いというか
あらゆる点でしょせんはパチンコって感じしますよ
チャラチャラしたバイトはどうでしょうか
茶髪かなりのロン毛
あとは個人の問題だけど 強烈ワキガもいてます
これはサービス業としてどうですかね?
ピンバック: Unknown
新卒採用で30歳を過ぎて、選択の間違いを悟り辞めた方が多い法人があります。
仕事をやった・出来ると言われる人間が役員を含む幹部にいるが、多くは他責の人間です。
トップ自ら激を飛ばす法人ではないが、資金力に強みがあり、長らく続く幹部安泰・末端疲弊に気持ちの悪さを感じました。
つまるところトップの意識・アナウンス・行動が伴えばと、度々思いましたが、記事にあるオーナーとは苦労した経験値が違いますし、難しかったのでしょう。
ピンバック: Q
駄目だ、潰れる、といわれ続けていた大手のG。上層部が代わったのか、最近オープンした西日本のホールは見違えるようだ、とか。
会社は90%トップで決まりますからね。
ピンバック: 営業1号